今、旬な接続端子
パソコンを購入するときにチェックする項目として、標準装備している端子があります。
ノートパソコンでいえば、IEEE1394、USB端子、モニタアナログ出力のVGA、マイク端子、ヘッドフォン端子、Express Card スロット、メディアカードリーダーは、ほぼ当たり前に装備されています。また、デスクトップにしてもノートパソコンにしても、拡張カードを増設すれば端子の追加は可能です。
そこで、2009年、デスクトップ、ノートパソコンともに押さえておきたい旬な端子は3つ。
HDMI端子とeSATA端子。そして高速ネットワークのギガビットイーサLAN端子です。それぞれ、特長を解説しましょう。
HDMI端子
デジタル端子の「DVI」をベースに設計された規格。1本のケーブルで映像データ・音声データ・著作権保護の制御信号をまとめて転送することができます。しかもデジタル出力なので、ほとんどデータに劣化がありません。
デスクトップの場合は、液晶モニタにスピーカーを内蔵していれば、ケーブル1本で映像と音声を出力できるメリットがあります。しかし、一番メリットがあるのはノートパソコンでしょう。
最近のテレビはHDMI端子を持つものが多いので、パソコン画面をテレビに映し出すことができます。パソコンに保存されている動画や写真などをテレビに表示して、家族みんなで鑑賞するといった使い方もできます。またDVDプレイヤーとして使うもよし、ブルーレイ・ドライブがあるなら、ブルーレイ・プレイヤーとして使うのもいいですね。
映画などのブルーレイ・ディスクは著作権保護の信号を持つので、テレビへ出力するには制御信号も転送できるHDMI端子が必須です。
家電のブルーレイプレイヤーやDVDプレイヤーがなくても、ノートパソコンにドライブがあれば、リビングのテレビでみんなで楽しめます。
HDMIで接続する場合の注意
デルのノートパソコンには、Inspiron1525のようにオンボード・グラフィック機でありながらHDMI端子を装備したものがあります。これらはモデルは、高解像度1920×1200のフルHD対応液晶モニタでの動画再生が厳しいです。
安定して使いたいなら、NVIDIAのGeForceやATI RADEONといった単体のグラフィックチップ(GPU)を搭載して、グラフィック機能を強化したほうがいいです 。
eSATA端子
eSATAは外付けHDDとつなぐのに重宝されます。
外付けHDDはUSB端子を使うケースが多いですが、その場合、USB2.0で60MB/s、IEEE1394なら50MB/sの転送速度です。eSATAは内蔵ハードディスクの転送速度と同じ300MB/s。つまり、USBの5倍の速度で快適なインターフェースです。
外付けブルーレイドライブやDVDドライブの転送速度ならUSB2.0で充分ですが、HDDの大容量データをバックアップすることがあればeSATAは、便利です。
ギガビットイーサーLAN端子
インターネット接続、PC同士をネットワーク接続するポートです。このモデルは高速の規格「1000BASE-T」です。通信速度が1000Mbps(1秒間に125MB) と高速。
現在のインターネット速度では必要以上の速度ですが、パソコン間で直結してデータ転送するなど動画データなどの大容量を扱うのに利用価値があります。
ちなみに通信速度が100Mbpsの「100BASE-TX」と互換性があります。
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