納得パソコン購入術!パソ兄さんは、DELL(デル)購入ガイド チップセットでパソコンが分かる!
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パソ兄さんのパソコン記事 ≫ 2008年12月18日

チップセットも注目してみよう!

パソコンパーツの知識が充分ついて、デルのカスタマイズで迷うことがなくなったら初心者卒業です。
そこでパソコン購入に余裕がでてきたら、最後に気になる知識は「チップセット」でしょう。チップセットはパソコンの基板となるマザーボードに半田付けされているので、カスタマイズで選べるのもではありません。モデルごとに決められているものです。

チップセットとは
チップセットというのは、いくつかありますが注目されるのは通称「ノースブリッジ」と呼ばれるものです。ノースブリッジはCPUやメモリ、グラフィックチップ(グラフィックカード)など高速転送のパーツを管理しています。そのため、ノースブリッジの種類によって搭載できるCPUやメモリの規格などが決定されます。
つまり、あるCPUやメモリが物理的に搭載できたとしても、このチップセットが対応していないとパソコン自体が動作しないことになります。そのため、基本的に「新モデル発売=チップセットの変更」と考えてもいいです。
また、チップセットによっては内蔵グラフィック機能を持つモデルがあり、グラフィックカードを必要としないので、低コストで購入できるメリットがあります。よく「オンボード・グラフィック」と呼ばれるものが、それに当たります。
逆に、内蔵グラフィックを持たないチップセットなら、グラフィックカードが必須になります。大概、ハイスペックパソコンはグラフィックカードを搭載するので、内蔵グラフィックを持たないチップセットになります。
Core i7ではチップセットの仕様が変わった
新型CPUのCore i7が登場して、インテル仕様のパソコン構成が変わったといわれます。それは従来、チップセットがメモリコントローラーによってメモリを管理していましたが、Core i7自体にメモリコントローラーを内蔵したこと指しています。
チップセット外観の一例
チップセットのノースブリッジとサウスブリッジ
ノースブリッジ
CPUやメモリなど最も高速にデータが行き交いするパーツを制御するチップ(MCH)
サウスブリッジ
そのほか比較的低速なパーツを制御するチップ(ICH)
※チップセットは、コンピューターの頭脳であるCPUと他パーツの橋渡しをしているため、その名の通り「ブリッジ」と名付けられています。チップセット自体は小型のチップですが、熱を分散させて冷却するために、ヒートシンクと呼ばれる放熱板が取り付けられています。(写真参照)

チップセットのメーカー

チップセットといえばほとんどインテル製が注目されますが、ほかにもAMD製、NVIDIA製、VIA製があります。

チップセットから分かること

デルサイトにてモデルごとの仕様詳細をみると、チップセットが公表されている場合があります。チップセットを知ることで、そのモデルの搭載可能なパーツを知ることができます。現時点でデルのカスタマイズでサポートされていなくても、「将来的にはサポートされるのではないか。」と予想できたり、自己責任にて独自にパーツを取り付けたりすることも可能です。(独自カスタマイズは100%成功するものではありません。)

インテル チップセット
チップ 対応CPU 最大FSB 対応メモリ(最大速度)
X48 Core 2 Extreme
Core 2 Quad
Core 2 Duo
Pentiumデュアルコア
800Mhz FSB以上のCeleron
1600MHz PC3-12800
PC2-6400
MAX:
8GB(64bit版Vistaの場合)
X38 1333MHz PC3-10600
PC2-6400
MAX:
8GB(64bit版Vistaの場合)

具体的な例で解説してみましょう。
2008年12月にリーズナブルなハイスペックPC「XPS 420」がリニューアルされ、「XPS 430」として登場しました。この際、チップセットも「X38」から「X48」へ変更されています。
上の表で分かるように、対応CPUに変化はありませんが対応するFSBがより高速になっています。つまり、同シリーズのCPUでもよりスペックの高いものが搭載可能になったことが分かります。
そしてメモリも、PC2(DDR2)メモリの場合は同じですが、PC3(DDR3)においてはより高速なメモリが搭載可能となっています。
すべてチップセットの通り、というわけではない
実際のカスタマイズはデルが提供する範囲、およびマザーボードの仕様があるので、チップセットが可能とする範囲をすべて選べるわけではありません。
しかし、可能性として「そのうち、サポートするのではないか」など勝手に推測できます。またそのパソコンの将来性を予め知ることができます。
当然、チップセットがサポートしないカスタマイズは物理的に不可能です。
例えば、Windows Vista Home Premium 64bit版はプログラムとして最大16GBメモリまで認識可能ですが、このチップセットのパソコンは最大8GBまでとなります。
ところで、現在主流の32bit Vistaは最大4GBなので、8GBメモリが一般化するのは、まだ先の話になりそうですね。
さて、例にあげたX48を搭載した「XPS 430」を紹介しておきます。デルXPS 430
クアッドコアのCore 2 Quad搭載、ハイスペックPC 32bit、64bit版OSが選べ、ゲームや動画編集など多目的なモデル!XPS 430
インテル Core 2 Quad プロセッサー搭載可能。Core 2 Quad プロセッサーなら4つのコアでデータ処理するので、圧倒的なパワーを発揮します。
32bitだけでなく、64bit版Windows Vistaのサポートがされたため、最大8GBメモリの搭載が可能になりました。
DDR3メモリの搭載、そして、放熱性を高めるBTXシャーシ採用で静音を実現。Adobeのソフトウエアを使用して、本格的なアートワークにも使えます。高性能なグラフィックカードの搭載が可能で、オンラインゲームを楽しんだり、幅広いエンターテイメントをパワフルに楽しめます。あとちょっとの予算でこれだけのパソコンが買えるのは、なかなか魅力的です。

チップセットのG45 Expressについて

2008年9月に、Studio Slim desktopが発売しましたが、このモデルの特徴はクアッドコアのCore 2 Quadを搭載しながらも省スペースということでした。
電源は250Wと少なく、省スペースのためあまり高度なグラフィックカードの搭載は見込めません。随分、バランスのおかしいモデルだと思いましたが、実はStudio Slim desktopに搭載しているチップセット「G45 Express」に秘密があります。
G45 Expressとは
G45 Expressはインテル初となるHD動画再生支援機能を搭載しています。G45 Expressの下位モデルであるG43には搭載していません。
G45 Expressは、DirectX 10(簡単にいうとWindows Vistaで標準となったグラフィックプログラム)に対応したGMA X4500HDと呼ばれるグラフィックコアを内蔵しています。これによりブルーレイディスクやHDコンテンツの再生で、グラフィックカードに頼らずに済むようになりました。
ですから、Studio Slim desktopはグラフィックカードを搭載を必須としないハイスペック・モデルといえます。グラフィックカードがない分、低コストに済むのがメリットですが、ビデオメモリの代わりにメインメモリ(システムメモリ)が使われシステム全体のパフォーマンスを落とす原因にもなります。
Studio Slim desktopを選ぶなら、メモリを4GBまで搭載するか、とりあえず安価なグラフィックカードを搭載しておくことをお勧めします。

 
インテル チップセット
チップ 対応CPU 最大FSB 対応メモリ(最大速度)

G45 Express

Core 2 Quad
Core 2 Duo
800Mhz FSB以上のCeleron
1333MHz PC3-8500
PC2-6400
MAX:(64bit版Vistaの場合)
DDR3:8GB/DDR2:16GB

以上、G45 Expressの仕様ですが、先述したとおりパソコンメーカーやマザーボードの制約があるので、仕様どおりのカスタマイズができるわけではありません。
また、先ほど紹介したX48のほうが上位チップセットであることが理解できます。上位ブランドのXPS 430に搭載されている理由がよく分かります。
ちなみにP45というチップセットも存在しており、内蔵グラフィックがないだけでG45 Expressと同じ仕様です。インテル製では「G」がつくと内蔵グラフィック搭載、「P」がつくと非搭載となっています。

 

studioslimdesktopデル販売終了製品
G45 Expressの搭載で、スリム型のクアッドコアPCが登場!
Studio Slim desktop

クアッドコアのインテル Core 2 Quadプロセッサーを標準搭載。通常の省スペース型よりも高いカスタマイズが可能。動画編集やブルーレイディスクを多用する環境でも、ニーズに応えられるスペックを持ちます。
豊富な端子を標準装備しており、IEEE1394、HDMI端子、ギガビットイーサーLAN、光デジタル音声出力などを標準装備しているので、次世代エンタテインメント使用に充分備えてあります。Studio Desktopデル販売終了製品
G45 Expressの搭載。しかも拡張型のクアッドコアPC!
Studio Desktop

クアッドコアのインテル Core 2 Quadプロセッサーを標準搭載。拡張性はそのままに、通常のミニタワー型よりも高いカスタマイズが可能。動画編集やブルーレイディスクを多用する環境でも、ニーズに応えられるスペックを持ちます。
豊富な端子を標準装備しており、IEEE1394、HDMI端子、ギガビットイーサーLAN、光デジタル音声出力などを標準装備しているので、次世代エンタテインメント使用に充分備えてあります。

どちらのパソコンがお勧めか?

個人的にはStudio Desktopがお勧め。
というのも、オンボードグラフィックでブルーレイディスクやHDコンテンツに対応できるといっても、ビデオメモリの代わりにシステム用のメインメモリを使われてしまいます。
それで、システム全体のパフォーマンスが落ちるのは少し痛いですね。
Studio Slim desktopもグラフィックカードを搭載できますが、電源の少ないことと小型のロー・プロファイルのグラフィックカードであることから、あまり高性能なグラフィックカードは望めません。
やはりCore 2 Quadを搭載するなら拡張性があり、いいグラフィックカードも搭載したいところです。

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