メモリは、CPUが処理するデータを一時的にためるパーツで、CPUとハードディスクの中継役でもあります。
標準は2GBメモリの搭載
Windows Vista Home Premiumなら、動作に必要な容量は最低1GBとされていますが、これでは快適とはいえない動作です。事実上の標準は2GBです。
よっぽどのゲームや動画編集でなければ充分です。ただ、メモリは随分安くなっているので、安心の4GBというのもいいですね。
32bit OSでは、4GBメモリは認識しない
4GBメモリを搭載する場合は「OSの32bit問題」を知っておく必要があります。
現在、個人向けに普及しているWindows Vistaは32Bit版です。この32bit版はプログラムの問題で、4GBメモリを搭載しても3GB弱までしか認識しません。パソコンの構成によって認識容量は上下します。
▲このケースでは4GBメモリ搭載していますが、タスクマネージャで見ると使用できるのは3.325GBメモリとなっています。
現在の主流は、DDR2 SDRAM
メモリの規格では、「DDR2 SDRAM」と後継の「DDR3 SDRAM」が混在している状態です。「DDR2 SDRAM」がまだまだ現役で、主流です。
現在、個人向けに普及しているWindows Vista 32Bit版環境では、DDR2もDDR3もほとんど差がない状態です。DDR3が本領発揮できるのは最新CPUのCore i7と64Bit OS環境だけです。
DDR2とDDR3の違い
DDRの転送速度を2倍にしたのがDDR2です。
そしてDDR3は、DDR2の2倍のデータ転送速度を持ち、より一層の省エネ&低発熱となっています。CPUがデータを必要とする前にメモリから先読みして取り出す機能(プリフェッチ機能)を備えています。
デュアル・チャンネルが通常
「デュアル・チャンネル」とは、同じ容量、同じ仕様のメモリを2枚単位で装着することです。そうすることで、メモリの速度を2倍に上げることができます。
事実上、これは標準となっています。
最新CPUのCore i7を搭載したモデルでは、「トリプル・チャンネル」がありますが、64Bit OS環境なので、まだ一般ユーザーには縁のない話です。
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