パソコンの頭脳となるCPUですが、インテル製が圧倒的に主流となっています。
そして、2つ以上のコアを持つCPUを「マルチコアCPU」といいますが、2コアのデュアルコアは当たり前になっています。少し予算がアップしますが、4コアのクアッドコアも人気です。
インテルではCPUのことを「プロセッサー」と呼んでいます。
マルチコアといっても、これが2つ、4つ搭載されるわけでなく、中身の構造が複数のコアで構成されています。
マルチコアの特長
デュアルコアやクアッドコアとは、複数のコアを持つのでマルチコアと呼ばれます。複数のコアが作業を分担してデータを処理するので、2つの作業を並行するときに威力を発揮します。例えば、ウィルススキャンしながら動画編集などをすることができます。当然の事ながら、デュアルコアよりクアッドコアが上です。
「複数同時作業なんてしないよ。」という人でも、マルチコアの必要性があります。
それは、OSの高速化。パソコンを快適に使う必須条件ですね。
実はWindows Vistaは、バックグラウンドで複数のプログラムが起動していす。例えば、「Windows Defender」ではウィルスやスパイウェアの侵入を防止するため常駐して動いていますし、サイドバーではガジェットなどのミニアプリケーションが常駐しています。つまり何気なく使っている程度でもOSの高速化という面でマルチコアの恩恵があります。
お勧めしないシングルコアCPU
「Celeron」はコストパフォーマンスが売りのシングルコアCPUです。
1コアなので、同時に2つのことを処理することはできません。絶対お勧めしません。
もたつくパソコンになってしまいます。
2つの頭脳、デュアルコアCPU
「Pentium デュアル コア」「Core 2 Duo」はデュアルコアです。
「Core 2 Duo」は事実上、選択の標準ともいえる存在です。
個人ユーザーは「Pentium デュアルコア」を選ぶべきでない
「Pentium デュアル コア」はCore 2 Duoよりわずかながら低価格ですが、基本スペックが低いので、お勧めしません。
Pentium デュアル コアはもっぱら法人パソコンに採用されています。というのも何十台という購入をするのであれば、わずかな価格差も意味があるからです。また、ビジネス用には大した性能も必要ありませんから、Pentium デュアル コアが選ばれているのでしょう。個人ユーザーが1台購入して、2〜3年は使っていくのには割に合わないCPUです。
Inspiron 530
インテル Core 2 Duoプロセッサー搭載可能。ライトなゲーム、マルチメディア、ホームオフィス用など幅広いニーズに対応。幅広いカスタマイズが可能で、ハードディスクと光学ドライブを各2台まで搭載できる拡張性を持ちます。コスト面・使用面とも後悔のないミニタワー型。 。
4つの頭脳、クアッドコアCPU
「Core 2 Quad」はクアッドコアCPUです。
一番メリットがあるのは、クアッドコア対応アプリケーション(4スレッド処理可能なソフト)なら圧倒的な処理速度を誇ります。対応するソフトは、徐々に増え始めています。
また、同時処理においても、Core
2 Duoより勝ります。ただし、1作業だけの場合、Core
2 Duoと大差がないのが現実。
時代はクアッドコアに向かっているという現実と、そんなに高価ではなくなったので、お勧めです。4つのコアといっても厳密に言うと、「デュアルコア2セットを1パッケージにしただけ」というのがツッコミどころ。
Studio Desktop
クアッドコアのインテル Core 2 Quadプロセッサーを標準搭載。拡張性はそのままに、通常のミニタワー型よりも高いカスタマイズが可能。電源出力はそこそこですが、動画編集やブルーレイディスクを多用する環境でも、ニーズに応えられるスペックを持ちます。
豊富な端子を標準装備しており、IEEE1394、HDMI端子、ギガビットイーサーLAN、光デジタル音声出力などを標準装備しているので、次世代エンタテインメント使用に充分備えてあります 。
次世代、新型クアッドコアCPU
「Core i7」は4つのコアをひとまとめ(1ダイ)にした、ある意味、真のクアッドコアです。
上記で紹介したCPUの後継となる存在で、構造自体が異なるため互換性がありません。
価格自体はそんなにハードルは高くないですが、デルではサポートしているモデルが64Bit OSになります。今はまだ32Bit OSが主流ですから、互換の問題で手が出しにくいCPUです。
大きな特徴として、以下の通りです。
ハイパー・スレッディング テクノロジーで、8スレッドが可能
物理的には4つのコアですが、ハイパー・スレッディング・テクノロジーにより擬似8コアで処理することが可能です。OSからは8コアとして認識されます。
ターボ・ブースト テクノロジー
通常、4つのコア(マルチコア)に電源供給がされていますが、マルチコアに対応していないソフトなどで高負荷を要求されたときに、一部のコアの電源供給を断ち、残りのコアに電源をまわします。いわゆる自動オーバークロック機能。
3次キャッシュメモリを搭載
これまで2次キャッシュメモリを共有する構造が主流でしたが、各コアごとに2次キャッシュメモリを配し、新たに3次キャッシュメモリを共有化。キャッシュメモリが増えることで、メインメモリへのアクセスが減り、ますますの高速化。
メモリコントローラーをCPUに統合
グラフィックカードやメモリを管理していたチップセットから、メモリ コントローラーを除き、メモリ コントローラーをCPUに統合しました。よってCPUがダイレクトにメモリへアクセス可能になり高速化。
FSBに代わり、より高速なQPIを採用
CPUとチップセットをつなぐ経路にQPI(QuickPath Interconnect)を採用することでデータ転送が高速化。
Studio XPS
Core i7搭載で、ゲームーや3DCG製作などのニーズに応えます。ミドルクラスのグラフィックカードを選択でき、64bit OSをサポートするため4GB以上のメモリ搭載も可能です。長期的な使用を考えるなら、コスト的にも悪くないと思います。
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