ミニノートに搭載されるAtomシリーズとは

インテルのCPU「Atom」は、ミニノートやモバイルインターネット端末向けに開発されたCPUです。その特徴を箇条書きにしてみます。
極めて省電力
Core 2 Duoの通常版のTDPが35W、超低電圧版でも10Wです。これでも従来のCPUと比べると省電力ですが、Atomはさらに低く、0.65〜4Wとなっています。
そのため、冷却ファンで放熱するほどではなく、ヒートシンクで充分です。つまりAtomを搭載した機器はファンレス設計が可能で、極めて静音なのが特徴です。
※TDP＝設計上、最大とされる放熱量
低コストで製造できる
ミニノートは通常のノートパソコンより価格が安いですが、Atomの生産コストが低いことによって実現しています。Atomはトランジスタの数が約4700万個と少ないため低コストとなっています。

開発コードネーム：Silverthorneは、モバイルインターネット端末向けに開発。これはAtomのZシリーズになります。それ以外のDiamondvilleは、ミニノート用に開発されましたが、デルではこの両方をミニノートに採用しています。
また一部製品は除きますが、HTテクノロジを実装しているため、物理的にはシングルコアですが、擬似デュアルコアとして動作します。

ライバルCPUの「C7-M ULV」より勝る

Atomの対抗CPUとして、VIA製の「C7-M ULV」がありますが、基本設計が古く、Atomより性能が劣ります。もし、デル以外のミニノートを探すならAtom搭載のミニノートをお勧めします。価格だけで選択しないように注意が必要です。
Atomは擬似デュアルコアで動作するので、消費電力に対してのパフォーマンスに優れます。

左：8.9インチワイド光沢液晶のミニノート、Inspiron Mini 9。
右：12.1インチワイド光沢液晶のミニノート、Inspiron Mini 12。
いずれも、Atomを搭載。

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