XPS復活!14インチのミドルノート!DELL XPS 14が登場。パソ兄さんによるユーザーレビューです。
14インチノートのDELL XPS 14レビュー!強力なグラフィック性能を持ち運ぶ。
今回はXPS 17、XPS 15の姉妹機である、XPS 14をレビュー紹介いたします。
XPS 14は、14インチ光沢液晶を搭載したミドルレンジノートです。DELL個人向けモデルで14インチタイプは、2007年のInspiron 1420以来となります。DELLでは久々の14インチノートですが、今度のはとにかくグラフィックパフォーマンスが高い!
GPU(グラフィックプロセッサ)にGeForce GT 400Mシリーズを採用しており、これまでのミドルノートでは足元にも及ばなかった高度なゲームを動かすことだってできます。後に紹介しますが、2010年のメインであったミドルノートのStudio 15では動作困難だったゲームタイトルが遊べるレベルまでに達しています。
XPS 14は姉妹機の中では最軽量ですので、外出先へ持っていって使うとかモバイル用途が確実にあるユーザーにお勧めです。ただ、最高カスタマイズで性能比較すると姉妹機の中で最下位となりますので、据え置きに徹するなら「15.6インチのXPS 15」か、「17.3インチのXPS 17」を選択しましょう。
天板はアルマイト加工されたアルミボディで、カラーはメタロイド・シルバーと呼ばれています。落ち着いた非光沢で高級感がありますね。指紋が非常に付きにくいというか、ほとんどつきません。従来のポリカーボネート(工業プラスチック)よりもずっとクオリティが高いです。
天板のDELLロゴ加工も一新。細かく縦縞が刻まれたデザインで、わずかに立体になっています。
今回レビュー紹介をするXPS 14の構成を明記しておきます。情報は2010年12月レビュー時点および、手元にあるXPS 14についてになります。DELLでは仕様が変更になる場合があるので、最新情報はDELLサイトにてチェックしてください。⇒XPS 14 販売終了
今回紹介する、XPS 14の構成 | ||
製品画像 | ||
OS | Windows 7 Home Premium 64bit | Win7 スコア |
液晶ディスプレイ | 14インチ WLED光沢液晶(1366x768) | |
プロセッサ | インテル Core i5-460M (2.53GHz, 3MB L3キャッシュ) ※クロック数最大2.8GHz |
6.8 |
メモリ | 4GB (2GBx2) DDR3-SDRAMメモリ | 5.9 |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス ↑ (NVIDIA Optimusテクノロジーよる自動切替) ↓ GeForce GT 420M /1GB GDDR3 |
4.3 |
ゲーム用 グラフィックス |
6.5 | |
プライマリ ハードディスク |
500GB SATA HDD(7200回転) | 5.9 |
今回紹介する、XPS 14の主要構成はCPUにデュアルコアのCore i5-460Mを搭載。GPUにはGeForce GT 420Mを搭載しています。これが従来のミドルノートを超える性能を発揮してくれました。また、NVIDIA Optimusテクノロジーが実行可能な環境なので、自動で省エネ稼動に切り替わります。
HDDは7200回転仕様で高速。セットアップマニュアルによるとFFS(Free Fall Sensor)機能を搭載しているようです。FFSは本体の落下状態を感知すると、安全エリアに回避してヘッドの損傷やデータ喪失を防いでくれるようです。
ストリートファイター4が快適に遊べるパフォーマンス!
さて、メインとなるグラフィックパフォーマンスですが、搭載解像度の1366×768 フルスクリーンにおいて、ストリートファイター4のベンチマークAVERAGEが 81.51 FPSを達成!!GeForce GT 420Mは400Mシリーズの中では下位のほうですが、快適レベルの60 FPSを軽く超えてくれました。RANK A なので、 快適にプレイできる環境であり、より高度な設定も可能です。
比較:Studio 15でストリートファイター4のベンチマーク
2010年のメインだったミドルノート「Studio 15」では、同じ条件でAVERAGEが 46.74 FPSでした。60FPS以下なのでコマ落ちが発生しています。RANK C なので一応プレイできる環境ですが快適にするには設定を下げなければなりません。
※注:構成はCore i7-720QM/ATI Mobility RADEON HD 4570/4GB DDR3
NVIDIA Optimusテクノロジーで、バッテリー駆動対策
GeForce GT 400MシリーズはNVIDIA Optimusテクノロジーというグラフィックの切替機能を搭載しています。あまりグラフィック性能を求めていないときは「低消費電力のインテル HDグラフィックス」に切り替わり、逆に高負荷のときには、GeForce GT 400Mシリーズに切り替わります。
インテル HDグラフィックスはCore i3やCore i5に内蔵する統合型グラフィックで、上位のCore i7には内蔵していません。Core i7を搭載した場合は汎用処理能力はアップしますが、NVIDIA Optimusテクノロジーが無効になるので注意が必要です。XPS 17や15はともかく、XPS 14はモバイル用も考慮したいのでCore i5の搭載が無難かと思います。
マルチスレッドについて
Core i5-460Mでは実装2コアですが、HTテクノロジーによって擬似4コアとして動作します。マルチコア対応ソフトでは、このように4箇所から同時処理することができます。
また、ターボブーストテクノロジーによって、2.53GHzから最大2.8GHzまで自動クロックアップしますので、マルチコア非対応ソフトでも高速処理が可能です。
一方、クアッドコアのCore i7を搭載した場合は、実装4コアですがHTテクノロジーによって擬似8コアとして動作します。8スレッド対応ソフトではさらにパフォーマンスアップが望めますが、前述したとおり、NVIDIA Optimusテクノロジーが無効になるので注意が必要です。(※この写真はCore i7-740QMを搭載したXPS 15のもの)
Core i5-460Mの詳細。2コアで4スレッド。32nmプロセス設計、3次キャッシュメモリは3MB。
ディスプレイをチェック
液晶モニタの解像度は、15インチクラスで定番の1366x768。XPS14は画面が14インチなので、ほんの少しばかり高解像度というところでしょうか。ディスプレイ上部中央には、200万画素Webカメラを内蔵しており、顔認識ログインや、ビデオチャットなどに使用します。ビデオ解像度は最大1280×720(HD)。
ディスプレイのジョイントは、XPS 14本体の真上に乗っかるような構造。
Studio 15や17のようにバレルヒンジ(樽型蝶番)ではないので、ディスプレイを開いてもディスプレイ部が背面に回りこんでしまうことはありません。そのため、背面に端子を装備することができる構造です。
XPS 17と比べると液晶ベゼルがやや太め。同じように薄くはできなかったのでしょうか?
外出先で使うなら、XPS 14は最適!
XPS 14は幅353mm 、奥行247mm、 厚み32mm~36mmほどで、姉妹機の中では最も小柄です。6セルバッテリー搭載時は2.4kgほど。持ち運ぶ筐体としてはまずまずの許容範囲です。ただし、14インチ液晶は定番サイズの15.6インチ液晶に近いため、中途半端なポジションかもしれません。15.6インチのXPS 15に人気を取られそうな気配がありますが、「据え置きよりも外出先で使うことが多か」が選択の分かれ目となりそうです。
高性能なミドルレンジノートを少しでも楽に持ち運びたいというなら、XPS 14を選ぶといいでしょう。
しかし、XPS 14の残念なところは3つ。
1つ目は、XPS 15/17では装備しているUSB3.0端子が無い。
2つ目は、XPS 15/17では内蔵しているサブーウーファが無い。
3つ目は、XPS 15/17ほど高度なカスタマイズはできない。
といったところです。
購入判断の材料は、NVIDIA Optimusテクノロジーを活用したモバイル用途、そして比較的低価格で導入できることでしょう。
15.6インチノートのStudio 15と比べても、XPS 14は一回り小さめ。
17.3インチのXPS 17とサイズ比較。
筐体はもちろん、画面サイズも随分差がありますね。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年 ノートPC部門2年連続1位」
出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より
DELL XPS 14(L401X)レビュー 項目
- 14インチノートのDELL XPS 14(L401X)レビュー!強力なグラフィック性能を持ち運ぶ
- XPS 14(L401X)のインターフェースを確認(各側面の端子など)
- JBLスピーカーとコントロールバー~XPS 14(L401X)のキーボード周辺
- 主要キーからファンクションキー列まで~XPS 14(L401X)のキーボード
- 素材、サイズ、操作性など~XPS 14(L401X)のパームレストとタッチパッド
- GeForce GT 420Mについて~XPS 14のグラフィックパフォーマンス
- GeForce GT 420M、435M 、445M の性能比較
- 「前世代ミドルレンジ代表Studio 15」と性能比較~XPS 14のパフォーマンス
- 以降は、DELL XPS 14(L401X)レビュー 項目にて