SSDで、パソコンパーツの世代交代?
フラッシュメモリーといえば、デジタルオーディオプレイヤーやUSBメモリーなどに使われる記録媒体です。パソコンに搭載するメインメモリと違って、通電しなくてもデータを保存しています。
パソ兄さんはこの前、2000円ほどで2GBのUSBメモリーを購入しました。
そこで、ふと思ったのが「はじめて購入したパソコンのHDD容量は、1GBだったなあ」ということでした。当時、単位がGBということに新時代を感じていたものです。
それが、容量だけをいえば単三電池サイズで2GB。値段が2000円と激安です。店には16GBというものもあり1万円前後で販売されていました。
いま、このサイトを作成しているパソコン(Power Mac G4)のHDDは、10GBですから、驚きですね。
(えっ、未だにそんなパソコンを使っていること自体、驚きですか?)
そんな時代になると「フラッシュメモリーの容量が増えて、価格が安くなっていけばHDDに取って代わるかも」と想像できます。
まあ、知ってて言いましたが、すでにHDD型のフラッシュメモリーは製品化されています。それは、SSD(Solid State Drive)といいます。
HDDと同じSATA規格で転送できるようにしてあり、また、サイズもHDDと同じく3.5/2.5/1.8インチがあり、外見もHDDそのものです。すでにソニーではSSDを搭載したノートが販売しています。
SSDの最大のメリットは、HDDのように磁気ディスクをグルングルン回す必要がなく、磁気ヘッドを動かす必要もないことです。
それによって、「データの高速転送、省エネ、長寿命、動作音がない、軽量、衝撃に強い」などを実現しています。
フラッシュメモリで有名なメーカー、サンディスクでは、SSDとHDDの性能比較を以下のように発表しています。(2.5インチ型の場合)
SSDの消費電力(読み書き):0.9W → HDDは、1.9W
SSDの平均寿命:200万時間 → HDDは、30万時間
SSDの動作音:0db → HDDは、26db
しかしながら唯一のデメリットは、まだ価格が高く、現在のHDDほど容量は大きくないことです。とはいっても現時点の最大で64GBまでありますから、ビジネス用には充分な容量です。
ざっと相場を調べたところ、8GBで2万円ほど、32GBで4万円ほど、64GBで15万円ほどでした。まだ高価ですが、近い将来、ノートパソコンの標準パーツになるかもしれません。より軽量で、耐久性のあるノートパソコンが期待できます。
SSDは最近のモノのような気がしますが、 実は90年代後半は存在していたらしいです。当時は8GBで100万円くらいで、軍用や航空、宇宙開発の分野で使用されたようです。
▼ 現在主流のHDD。磁気ディスクをモーターで回転させるため、消費電力が高く発熱が起き、これが寿命を短くする。ディスクの回転と磁気ヘッドの移動に時間がかかるため、アクセスが遅い。磁気ヘッドが磁気ディスクに触れると損傷するため衝撃に弱いなど、数々の弱点があります。
パソコンパーツの中で、一番、人泣かせのパーツではないでしょうか。
SSDに切り替わると、パソコンの新時代となるかも。
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