HDDの横置き、縦置き
拡張性のパソコンでは、HDDの設置方向に「横置き」が多いです。横置きとは基板面が下にくる状態です(写真参照)。一方、省スペース型パソコンの場合、スペース縮小のために「縦置き」が多いです。縦置きとは、HDDの側面が下だったり、コネクタ部分を下に向けた状態です。
そういえば、省スペース型のInspiron530sも縦置きになっています。ちなみに拡張性があってもInspiron530も縦置きです。
▲拡張性のあるパソコンは横置きが多い
はたして、「HDDの設置方向に決まりはないのだろうか?」「設置方向により性能に影響がないのだろうか?」と疑問に思うことがあります。古典的な考えのパソ兄さんは、「横置き以外は邪道だ!」と少々思ってしまいます。
そこで、パソコン雑誌を読みあさって調べてみました。
結論をいうと、横置きでも縦置きでもOKだそうです。
縦置きの場合、HDDの磁気ヘッドが重力の影響を受けそうなパソ兄さんのパソコン記事。最新のパソコンパーツについて、わかりやすく解説。一歩進んだ情報を掲載。がありますが、ベンチマークテストの結果ではどのように置いても差はでませんでした。
実は、HDDで心配しなくては成らないのは、設置方向ではありません。
心配すべきことはHDDの温度です。各メーカーが保証している動作保証環境は、0〜55度。それ以上の温度環境では回路の劣化が急速に進み、寿命を縮めます。ですから設置方向どうこうよりも、発熱対策が優先です。
2台以上HDDを搭載するなら熱がこもらないように間隔を空けて設置されているのが望ましいです。
Inspiron530sや531sは、省スペースながら2台のHDDを搭載できますが、狭いのでHDD同士が密接しています。2台以上のHDDを搭載するなら寿命面を考えて、少々大きめでも拡張性のあるパソコンを選んだ方がいいでしょう。
また、自作パソコンでドライブベイが4〜5個あるとどこに設置したらいいか迷いますよね。ケーブルさえ届けばどこでもいいのですが、一番底面がNGといわれます。HDDはモーター駆動による発熱が大きく、HDDの基板を傷めやすいといいます。ですから基板面をケースファンで冷却できる位置が理想です。よって、底面だと冷却の観点からあまりお勧めできるポジションではないのです。
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