そろそろ買い時なCore 2 Quadパソコン
2008年9月24日、Core 2 Quadを標準搭載した「Studio Slim Desktop」と「Studio Desktop」のデルパソコンの登場で、ようやくクアッドコア搭載パソコンがお買い得になってきたと実感してきました。(Studio
Slim DesktopとStudio Desktopについては、文末にて紹介しています。)
基本的な事を解説しますと、パソコンの頭脳であるCPUには「シングルコア」「デュアルコア」「クアッドコア」に分かれます。頭脳となるコアが、1つか、2つか、4つかということになります。当然、コアが多い方が高性能と言うことになります。
シングルコアCPU
「Celeron」はコストパフォーマンスが売りのシングルコアCPUです。
そのため、同時に2つのことを処理することはできません。快適にパソコンを使いたいなら、あまりお勧めできません。
デュアルコアCPU
「Pentium デュアル コア」「Core 2 Duo」はデュアルコアCPUです。
デュアルコアCPUとは、1つのCPUに2つのCPU(コア)を搭載したCPUです。2つのコアが作業を分担してデータを処理するので、2つの作業を並行するときに威力を発揮します。例えば、ウィルススキャンしながら動画編集などをすることができます。事実上、デュアルコアは標準となりつつあります。
クアッドコアCPU
「Core 2 Quad」はクアッドコアCPUです。1つのCPUに4つのCPU(コア)を搭載したCPUです。本格的なゲームや高度なグラフィック処理で効果を発揮します。
Core 2 Quadは、着々と一般化へ
たとえば、3Dソフトのレンダリング処理を待っている間に、写真加工の作業をするといった使い方に最適。無論、デュアルコアでも可能ですがクアッドコアはもっと快適です。
対応したソフトでは圧倒的な処理速度
クアッドコアに対応したソフトでは圧倒的に処理速度が増しますが、有名なゲームタイトルも続々とクアッドコアに対応しはじめ、画像加工のPhotoshop
CS3、ビジネスソフトの「2007 Microsoft Office」も対応しています。
複数同時作業に強い
デジタルオーディオの変換作業中にWEB閲覧したり、ウィルス・スキャンしながらデジカメ写真の編集をしたりと、複数同時作業に対して非常に安定した動作が可能です。何も上級者でなくてもクアッドコアは活用できます。(せっかちな「ながら人間」には、まさに救世主。)
クアッドコアで、OSの高速化
実はWindows Vistaは、バックグラウンドで複数のプログラムが起動しています。例えば、「Windows Defender」ではウィルスやスパイウェアの侵入を防止するため常駐して動いていますし、サイドバーではガジェットなどのミニアプリケーションが常駐しています。つまり何気なく使っている程度でもOSの高速化という面でクアッドコアの恩恵があります。
いまやクアッドコア搭載PCは、価格的にも「高嶺の花」ではなくなったので買い時でもあります。
Core 2 Quadシリーズの選択
Core 2 Quadには「前世代65nmプロセスのQ6000シリーズ」と「最新45nmプロセスのQ9000シリーズ」があります。コストパフォーマンスを取るか最新版をとるか悩みどころですが、Q9000シリーズは消費電力が低く、性能にたいしての価格も悪くありません。予算が許すなら最新版がお勧めです。
※65nm、45nmって何だ?という方に解説
CPUのスペックを知る上で、〜ナノメートル (nm) というのがあります。
これは「プロセスルール」とも呼ばれ、CPUのフタを開いて顕微鏡で見ることのできる配線の幅です。そして時代とともに配線幅が微細化しています。
微細化されるということは、省スペースで設計ができ、基盤に余裕ができます。そうして、新しい回路を設計することで新型のCPUが登場するわけです。
最新の45nmはすごい! 45nmでは誘電率の高いHigh-k絶縁膜とメタルゲートという新技術を採用しています。結果、65nmよりも高性能でありながら消費電力が低く、CPUクーラーに求められる冷却効果が抑えられたため小型化され、ファンによる騒音も抑えられるというメリットがあります。
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