インテルCPUを搭載したパソコンと、AMDのCPUを搭載したパソコンとでは、基本的にこの図のような違いがあります。
チップセットがメモリ コントローラのインテルCPU
インテル版では、パソコンの基板になるマザーボードにチップセットを内蔵しています。このチップセットはCPUやメモリを制御する役割をしています。CPUがメモリにアクセスするにはチップセットを介するため、タイムロスが生じるデメリットがあります。
※2008年12月追記:Core i7の登場によりCPUにメモリコントローラーを内蔵しました。
メモリコントローラ内蔵のAMD CPU
一方、AMD版はCPU自体にメモリコントローラーを内蔵しているので、CPUが直でメモリにアクセスできます。そのためタイムロスがありません。
一見、AMDが優れているように思えますが、カスタマイズ面ではデメリットがあります。それは新規格のメモリを搭載する場合には不利ということです。
新規格のメモリを搭載するには、メモリコントローラーを変更させなければなりません。
インテル版の場合、チップセットが変更されればいいのです。チップセットはマザーボードと一体化していますから強制的にマザーボードは交換になりますが、CPUはそのまま流用できます。(ただし、新チップセットがそのCPUに対応している必要がある。)
AMDはCPUそのものがメモリコントローラーなので、新規格のメモリになるということは、CPU自体が使い物にならなくなります。当然、マザーボードも流用できません。つまり、AMD
CPUは、カスタマイズを重視しているメーカーや自作派にとっては、扱いにくい構造と考えられます。
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