新製品のパソコンがでたら、チップセットをチェック!
新製品がでたときに必ずチェックすべきことは、搭載されているチップセットです。
チップセットとは「システムの頭脳であるCPU」や「グラフィックの頭脳であるグラフィックチップ(GPU)」を管理するパーツで、パソコンの基板となるマザーボードに固定されています。チップセットが新しくなることで、新しいパーツが搭載できたりと、パソコン製品に大きな変化をもたらします。
チップセットは、インテルやAMD、NVIDIA社が製造しているので、これらのメーカーが新しいチップセットを開発しなければ、パソコンメーカーは本当の意味での新製品を発売できません。
ですから、このチップセットが変わっていなければ、旧モデルも新モデルも大差がありません。よくパソコンメーカーによっては、春モデル、夏モデルなどと新鮮味を出していますが、チップセットが変わっていなければ、外観を変えただけに等しいです。カスタマイズ内容と外観が変わった程度では、新製品を買う醍醐味がありません。
ただし、2〜3年以上前のパソコンを使っていた方なら、買い換えても同じチップセットだったということはないと思います。新製品がでて、旧製品とどちらかに迷ったのならチップセットを確認するといいでしょう。新製品も旧製品も同じチップセットなら、旧製品のほうがコスト的にお得だと考えられます。
2008年7月に、デルもInspiron 1520の後継機としてStudio 15を登場させましたが、発売当初はチップセットが同じで、まったく新製品の意味がありませんでした。(2009年1月現在、Studio15はリニューアルして前機種と異なるチップセットを搭載しています。)
つまり、新製品がでたからといって、すぐに飛びつくのではなく、チップセットをよく見るのです。この場合、Studio15はリニューアルしてから購入した方が賢明だったといえます。
次に注目すべき項目は、チップセット内蔵の「オンボード・グラフィック」です。その前に、単体のグラフィックチップ(GPU)について説明しておきましょう。
グラフィックチップ(GPU)について
3Dゲームや高度な動画編集をするには、グラフィック処理の頭脳といわれるグラフィックチップ(GPU)が必須です。高価で高性能なパソコンは必ずといってGPUを搭載しています。GPUには、ATI社のRADEONや、NVIDIA社のGeForceがあり、このようなGPUを搭載することを「単体のグラフィックを搭載する」といいます。GPUを搭載すると、必ずビデオメモリも搭載されます。ビデオメモリはグラフィック処理に必要なデータを蓄える役割りをします。
オンボード・グラフィックとは
一方、コストダウンを図るためにGPUを省いたパソコンもあります。しかし、GPUがなくなってもグラフィック処理するパーツが必要です。それがチップセット内蔵のオンボード・グラフィックです。チップセットがシステムの管理をしながらも、グラフィックの処理も請け負うので、統合型グラフィックと呼ばれます。
この場合、やはりシステムに負担がかかるということと、ビデオメモリのかわりにメインメモリが使われてしまうため、GPUを搭載したほうが高性能であることはいうまでもありません。しかし、オンボードグラフィックの性能もよくなっており、旧型のGPUより高性能という例はあります。。
デスクトップパソコンは、G45 Expressの登場でオンボード・グラフィックが強化
G45 Expressとは
G45 Expressはインテル初となるHD動画再生支援機能を搭載しています。G45 Expressの下位モデルであるG43には搭載していません。
G45 Expressは、DirectX 10(簡単にいうとWindows Vistaで標準となったグラフィックプログラム)に対応したGMA X4500HDと呼ばれるグラフィックコアを内蔵しています。これによりブルーレイディスクやHDコンテンツの再生で、グラフィックカードに頼らずに済むようになりました。そのため低コストで次世代エンターテインメントを楽しめるようになったのです。
ただし、ビデオメモリの代わりにメインメモリ(システムメモリ)が使われシステム全体のパフォーマンスを落とす原因にもなります。当然、グラフィックカードを搭載したほうがいいのは、いうまでもありません。とりあえず安価なグラフィックカードでも搭載しておくことをお勧めします。
ちなみに下位ブランドのInspiron 530、Inspiron 530sは「G33」というチップセットで、これはWindows Vista(Windows Aero機能)を動かすのがやっとのオンボード・グラフィックです。
この機種でエンターテインメントを楽しむためには、グラフィックカードが必須です。
G45 Expressの搭載で、スリム型のクアッドコアPCが登場!
Studio Slim desktop
クアッドコアのインテル Core 2 Quadプロセッサーを標準搭載。通常の省スペース型よりも高いカスタマイズが可能。動画編集やブルーレイディスクを多用する環境でも、ニーズに応えられるスペックを持ちます。
豊富な端子を標準装備しており、IEEE1394、HDMI端子、ギガビットイーサーLAN、光デジタル音声出力などを標準装備しているので、次世代エンタテインメント使用に充分備えてあります。
G45 Expressの搭載。しかも拡張型のクアッドコアPC!
Studio Desktop
クアッドコアのインテル Core 2 Quadプロセッサーを標準搭載。拡張性はそのままに、通常のミニタワー型よりも高いカスタマイズが可能。動画編集やブルーレイディスクを多用する環境でも、ニーズに応えられるスペックを持ちます。
豊富な端子を標準装備しており、IEEE1394、HDMI端子、ギガビットイーサーLAN、光デジタル音声出力などを標準装備しているので、次世代エンタテインメント使用に充分備えてあります。
ノートパソコンもGM45 Expressの登場で、オンボード・グラフィックも強化
ノートパソコンにも、GM45 Expressの登場で、オンボード・グラフィックが強化されました。
GMA 4500MHDと呼ばれるグラフィックコアを内蔵しています。これによりブルーレイディスクやHDコンテンツの再生で、グラフィックカードに頼らずに済むようになりました。そのためノートパソコン低コストで次世代エンターテインメントを楽しめるようになったのです。
これもデスクトップと同様のアドバイスですが、オンボード・グラフィックはビデオメモリの代わりにメインメモリ(システムメモリ)が使われシステム全体のパフォーマンスを落とす原因にもなります。
ですから、できればNVIDIAのGeForceやATI RADEONといった単体のグラフィックチップ(GPU)を搭載して、グラフィック機能を強化したほうがいいです 。
GM45 Expressの搭載でオンボード・グラフィックも強力になった機種
Studio 15
Centrino 2 対応機種。15.6インチワイド光沢液晶を搭載。Core 2 Duoプロセッサー搭載可能。マルチメディアやエンタテインメントに最適なノート。ビジネス用からエンタメまで幅広く活用できます。グラフィック・コントローラーでは、高度なカスタマイズが可能。光学ドライブはスロットイン式。カラーバリエーションが豊富で、8色から選べます。
次世代モニタ出力のHDMI端子や高速ネットワークのギガビットイーサLAN端子、8規格対応のメディアカードリーダーを標準装備。
オプションで200万画素の内蔵ウェブカメラや、指紋認識リーダー、ブルーレイ、Bluetooth選択可能。
Inspiron 15
15.6インチワイド光沢液晶を搭載。Core 2 Duoプロセッサー搭載可能。低価格のためオンボード・グラフィックですが、グラフィック機能が強化されたチップセット内蔵のため、ブルーレイや地デジなどのHDコンテンツの再生が可能です。一世代前の低価格ノートでは不可だった娯楽使用が可能になりました。ライトなゲームや低解像プレイならゲーム用にも可能です。
アスペクト比が液晶テレビと同じ16:9で、地デジ放送などを観ても上下に黒い帯が入ることはありません。
DLNA対応。DLNA対応の家電(レコーダーやテレビなど)があれば家庭内LANで接続が可能。パソコンに保存されている動画を離れたリビングのテレビに映したり、LANを通じて相互利用が可能です。
Webカメラを搭載すれば、ビデオチャットだけでなく、顔認証ソフトウェアによってセキュリティ管理が出来ます。
Studio 17
Centrino 2 対応機種。17インチワイド光沢液晶を搭載。Core 2 Duoプロセッサー搭載可能。マルチメディアやエンタテインメントに最適なノート。ビジネス用からエンタメまで幅広く活用できます。
グラフィック・コントローラーでは、高度なカスタマイズが可能。光学ドライブはスロットイン式。カラーバリエーションが豊富で、8色から選べます。
また、キーボードがノートパソコンでは希少な10キー付きなので、デスクトップなみの入力作業のしやすさがあります。
次世代モニタ出力のHDMI端子や高速ネットワークのギガビットイーサLAN端子、8規格対応のメディアカードリーダーを標準装備。オプションで200万画素の内蔵ウェブカメラや、指紋認識リーダー、ブルーレイ、Bluetooth選択可能
高性能なオンボード・グラフィック、NVIDIA GeForce 9400M G
Studio XPS 13
13.3インチワイド光沢液晶を搭載。Core 2 DuoプロセッサーのPシリーズ搭載で省エネのモバイルノート。オンボードグラフィックはNVIDIA GeForce 9400M G。
NVIDIA製のチップセットとGPUの組み合わせで「Hybrid SLI」が可能で、モバイルノートでありながら強力なグラフィックパフォーマンスを誇ります。
Webカメラ搭載でビデオチャットだけでなく、顔認証ソフトウェアによってセキュリティ管理が出来ます。
今となっては高画質でないDVD映像でも、高画質にアップコンバージョンし再生する機能を持ち、マルチメディアやエンタテインメントに最適なノート。ビジネス用からエンタメまで幅広く活用できます。
NVIDIA GeForce 9400M Gとは
DirectX 10に対応した3Dグラフィックス機能、動画再生支援機能、高画質化機能を持ちます。同様に、HDコンテンツ再生に高いパフォーマンスを持つインテル製チップセット「GM45 Express」がありますが、NVIDIA社いわく、その5倍のグラフィック・パフォーマンスがあるそうです。
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