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Core i3 / i5搭載エントリーノート、Inspiron 15が新登場!
2010年1月に、Core 2 Duoの後継である新デュアルコア「Core i3 / i5」が登場しました。それに伴い、Core i3 / i5搭載エントリーノート、Inspiron 15が新発売されました。
Core i3 / i5は2コアを実装するデュアルコアですが、HTテクノロジーによって4スレッド動作します。つまり、システムからはクアッドコアとして認識されます。もはや、エントリーノートまでが4スレッド動作するなんて、技術の進歩は速いですね。
ちなみに、従来Inspiron 15と呼ばれてきたモデルはCore 2 Duo搭載で、今回の新Inspiron 15とは別ものです。従来のInspiron 15は混乱を避けるため「Inspiron 1545」と改名されています。(新Inspiron 15に新しい名前を付ければ、話が早いと思いますけどね。)
Core i5はターボ・ブースト・テクノロジー搭載
Core i3は対象外ですが、Core i5はターボ・ブースト・テクノロジーというのがあり、必要に応じて動作周波数を自動クロックアップさせます。マルチコアに対応していないシングル・スレッドのソフトでは、動作周波数の高さが速度につながります。まだまだ、シングル・スレッドのソフトは多いので、Core i5を搭載するメリットが大きいです。
例えば、Core i5-430Mは2.26GHzですが、最大2.53GHzまでクロックアップします。
Core i3 / i5はCPU内部にグラフィック機能を搭載
これまでのエントリーノートは、チップセットにオンボードグラフィックとしてグラフィック機能を統合していました。今度のCore i3 / i5を搭載するノートでは、CPU内部にグラフィック機能を内蔵しました。これがHDグラフィックスです。メモリコントローラーやグラフィック・インターフェースをCPUに統合したところも、従来のCore 2 Duo搭載ノートとは異なる構造です。CPUがメモリに直接アクセスできるようになり、高速化されています。
2010年1月に初登場!コード名:Arrandale(アランデール)のCPU | ||||||
ブランド | Core i3 | Core i5 | ||||
プロセッサー・ナンバー | 350M | 330M | 540M | 520M | 430M | 520UM |
動作周波数 | 2.26GHz | 2.13 | 2.53 | 2.40 | 2.26 | 1.06 |
最大動作周波数 (ターボ・ブースト) |
なし |
3.06 | 2.93 | 2.53 | 1.86 | |
グラフィック | 500MHz |
166 | ||||
HD Graphics with Dynamic Frequency | 667MHz |
766 |
500 | |||
3次キャッシュメモリ | 3MB |
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実装コア数 | 2コア |
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HTテクノロジー | 4スレッド |
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メモリ | デュアルチャンネル |
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TDP | 35W |
18W | ||||
プロセス | 32nm |
Inspiron 15が搭載するCore i3 / i5は、インテルのコード名でArrandale(アランデール)と呼ばれるものです。そのラインナップは上記の通り。(Inspiron 15が搭載できるプロセッサーナンバーは、デルサイトでお確かめください。)
Core i3はターボ・ブーストがないのでクロックアップしませんが、Core i5はクロックアップできるので、シングル・スレッドのソフトで強みを見せます。
HD Graphics with Dynamic Frequency
前述したとおり、CPUにグラフィック機能を内蔵しているわけですが、HD Graphics with Dynamic Frequencyという技術があり、ターボ・ブーストのようにグラフィック処理能力も環境に応じてアップします。Core i3では通常500MHzですが667MHzまでアップします。これはデスクトップ用のCore iシリーズには無い機能です。
3次キャッシュメモリを搭載
キャッシュメモリとはCPUが内蔵する高速メモリ。Core 2 Duoでは2次キャッシュまででしたが、Core i3 / i5では3次キャッシュまで搭載されています。
最新、32nmプロセス
~nmプロセスとはCPUの設計で配線幅を表します。数値が低いほど微細で、最新技術となります。Core 2 Duoでは45nmプロセスが最終でしたが、Core i3 / i5では32nmプロセスで更に微細設計。
Inspiron 15の概要
チップセットにインテル HM55 Express採用。 15.6インチワイド光沢液晶(1366x768)搭載。バックライトにWLEDを採用。WLEDは色純度が高いので、液晶画面の発色が良くなります。また軽量で衝撃にも強く、基本的には半永久とも言われるほど長寿命です。
液晶テレビと同じ16:9のアスペクト比で、動画コンテンツでは上下に帯が入ることなく、フル表示できます。本体サイズは「高さ20~32.8 × 幅380 × 奥248mm 」、最小構成の重量が2.47kgです。最薄部で20mmはかなり薄いですね。バッテリー駆動は標準の6セルで4時間。ステレオスピーカ(2Wx2)を搭載しており、SRS Premium Sound対応。
SRS PREMIUM SOUND
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エントリーノートとは思えない豪華さと、テンキー付き!
つや消しメタルのパームレストで、ヘアライン仕上げの豪華デザインです。さらに指紋のつきにくい加工がされています。しかも、通常、17インチノートクラスにならないと付かないテンキーが、Inspiron 15には搭載されています。もはや、低価格のエントリーノートとは言い難い仕様です。
メモリについて
Core 2 Duo時代ではDDR2が主流でしたが、Inspiron 15ではさらに高速規格のDDR3-1066MHzを採用。最大8GBメモリまで搭載可能。
カラーバリエーション
2010年1月時点では、次の5色からカラーバリエーションが選べます。「オブシディアン・ブラック、チェリー・レッド、アイス・ブルー、パッション・パープル、プリティ・ピンク」。
Inspiron 15のインターフェース
7規格対応メモリカードスロット、USB端子3つ、100Base-TX LAN装備。モニタ出力は「アナログのVGA」と「デジタルのHDMI端子」を装備。130万画素Webカメラが標準装備されます。Express Cardスロットは装備しないので、拡張性はありません。
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