八幡崎城と、大黒石口
須賀川城の西の入り口である「大黒石口」に面した八幡山に築かれたのが八幡崎城である。
1589年、伊達政宗との戦いでは、須賀川勢の岩瀬東部衆・河東衆が守り激戦地となった。現地の案内板には以下のことが記されている。
「1057年、源頼義・義家父子が前九年合戦・後三年合戦で須賀川を通った際、八幡山に戦勝祈願のため石清水八幡宮の分霊を勧請したのが始まりとされている。1589年10月26日、伊達政宗の須賀川城攻略では、午前八時ごろに政宗側の攻撃で戦端が切られた。特に須田七騎と塩田右近らの東部武士団に佐竹氏の援軍が加わり、伊達軍と最も熾烈な戦いとなった。」
大黒石口は八幡崎城の北の湿地帯を横切るルートのようだ。昔の釈迦堂川は蛇行しているため、周囲も湿地帯の堀と思われる。堀底町とは字のごとく「堀にポツンとつくられた集落だった」と合点がいった。そして八幡崎城が湿地で囲まれた城であることが推察できる。須賀川アリーナや文化センターはかつての川の上に建っており、洪水で水没するのも分かる。
八幡崎城址は現在、岩瀬八幡神社の境内となっており参道がある。山頂には鳥居や祠が置かれており、土塁が確認できる。
人工的な岩肌が露出しているが、これも遺構なのだろうか。
妙法寺の北西に窪地があってソーラーパネルが置かれているが、八幡崎城の堀跡か？埋め立てられた大黒池とつながっていたのではないだろうか・・と妄想。
この大黒池（大黒石池）は八幡崎城の堀跡ではないかと推定している。わりと広範囲に広がっており、一部湿地状態なのか茂みになっている（2013年に撮影）。残念ながら2015年に埋め立てられた。
大黒池の側に、現地説明板、大黒様の石像、合戦の紙芝居が置かれている。
さらば！今はなき大黒池。何で埋めちゃうかな・・。
八幡崎城については、伊達政宗との戦い（1589年）と関係しているので「須賀川城の攻防図と古戦場」でも触れている。
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