初心者ガイド!本格PCゲームを始めてみよう
家庭用ゲーム機が中心的なのになぜPCゲームなのか?ここでは、パソコンで本格的にゲームを楽しむメリットを解説。また初心者向けに「パソコンゲームの種類について」を説明する。本格PCゲームを始めてみようと思われるなら、参考に。
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家庭用ゲームとPCゲームとの違い
ゲームといえば家庭用ゲーム機が人気ですが、パソコンのほうが本格的に楽しめます。ただし家庭用ゲーム機と違って、遊ぶにはそれなりにハードウエアの知識が必要となります。初めてパソコンでゲームをするなら少々ハードルがあるかもしれませんが、一度挑戦してみると家庭用ゲーム機には戻れない魅力があります。まずは、パソコンでゲームをするメリットを紹介しましょう。
ゲーム機を購入するのではなく、PCの購入である
ゲームに使うパソコンを「ゲームPC」とか、「ゲーム専用機」といいますが、実際はゲーム専用に限ったパソコンではなく、ただのパソコンです。付けけ加えると、ハイスペックなパソコンです。
ここが家庭用ゲーム機と違う所です。ゲーム用としてパソコンを買ったものの、「やっぱりゲームはしない」もありです。ハイエンドな構成であれば、CG制作やHD動画の編集など上級者向けのツールにもなるので、ゲーマーをやめてクリエイターに方向転換しても構いません。
最大のメリットは、「パソコンを買ったのであってゲーム機を買ったのではない」です。家庭用ゲーム機は基本的にゲーム以外の使い道はありません。旧世代になってしまえば新しいゲームソフトもでませんし、ガラクタになるだけです。
家庭用ゲーム機よりも、PCゲームは高精細で美しいグラフィック
パソコンではスペックが対応できるかぎり、解像度やグラフィック描写で高いクオリティを追求することができます。デフォルトで、同世代の家庭用ゲーム機よりも美しいグラフィックです。パソコンパーツは1~2年ぐらいで性能の向上がみられるので、最新パーツ交換にすればどんどんグラフィック描写を向上させることができます。とくにグラフィックカードの交換で環境を変えられます。家庭ゲーム機と違って常に最新環境へ調整することが可能です。
家庭用ゲーム機はハードが同じなので、ユーザーはみんな同じグラフィックのクオリティで遊んでいます。 そして新型ゲーム機がでるまでは、グラフィックの向上はありません。つまり家庭ゲーム機だと4~5年くらいは何も変化がないということです。
パソコンの性能に合わせて描写設定できる。
高性能なパソコンのメリットを生かし、家庭ゲーム機では処理できないようなモードが用意されたりします。例えば、おびただしい数の敵キャラが画面狭しと現れたり、高速プレイモードが楽しめたりできます。
もちろん、それらを快適にプレイするには一定レベルのパソコンが必要ですが、「単にグラフィックが美しいだけ」ではない特典があります。自分のパソコンでどれくらいの処理を行えるかは、各ゲームメーカーがダウンロード配布しているベンチマークソフトで確認できます。
「キーボード操作で遊ぶのは馴染めない」という方でも大丈夫です。PCゲームの操作はキーボードとマウスで行うのが基本ですが、不慣れな方はゲームパッドを使用します。それなら操作感覚は家庭用ゲーム機と変わりません。
USB接続のXboxコントローラーがほぼ標準となっています。その他の市販コントローラーでもいいですが、ゲームメーカーはXboxコントローラーを基準にしているケースが多いです。
RGP(Role- Playing Game) ゲームの種類
RGP(Role- Playing Game)は、アクションやシューティングのように入力操作テクニックや反射神経を問われるゲームではありません。ゲーム進行で能力値を上げ、武器やアイテムを入手しながら目的を達成するゲームです。敵との戦いは能力値によって行われます。ファンタジー系が多く、映画のようなストーリーにのめりこんで行きます。RGPの元祖といえば、家庭用ゲーム機向けだった「ドラゴンクエスト」ですね。
現在のRPGではネットワーク参加型が主流で、MORPGとMMORPGのジャンルに分類されます。
MORPG(Multi-Player Online RPG)
MORPG(Multi-Player Online RPG)は、複数のプレイヤーがオンライン上で参加するRPG。集まったプレイヤーのなかで世界が進んでいくため、総合的に見ると集まった群ごとに世界があります。
MMORPG(Massively Multi-Player Online RPG)
MMORPGは、そのまま言うと大規模な(Massively)MORPGです。複数のプレイヤーがオンライン上で参加するのはMORPGと同じですが、「世界が1つ」という違いがあります。MORPGのように世界が小分けされません。ユーザーが参加していなくてもゲームでの世界は進行し、時間は流れていきます。
Shooting Gameの種類
Shooting Gameは、高精細で美しい3Dグラフィック世界をめぐり、素手や武器で戦うアクションゲーム。プレイヤーの動きに合わせてリアルタイムにグラフィック描写が行われるため、PCゲームの中でもPCスペックが求められるジャンルです。基準に満たないと、コマ落ちやスローが気になります。
ゲームによってはCo-opプレイというものがあり、いわゆる「協力プレイ」。対戦ではなく、目的のためにプレイヤー同士で協力しあうゲームシステムです。Co-opプレイによるイベントや、別行動によるミッションなどが楽しめます。Shooting Gameはプレイヤーの視点によって、FPSとTPSと呼ばれます。
FPSゲーム(First Person Shooting Game)
FPS(First Person Shooting Game)は、シューティングゲームの1つ。操作キャラの視点(1人称視点)で3Dの世界をめぐり、素手や武器で戦うアクションゲーム。
基本的にプレイヤーキャラクターは表示されず、武器のみ、武器を持つ腕のみの描写となる。つまり一人称視点でプレイするのが、FPS。
TPSゲーム(Third Person Shooting Game)
FPSのような1人称視点だけでなく、3人称視点に切り替えられる場合はTPS(Third Person Shooting Game)と呼びます。基本的にプレイヤーキャラクターが表示された状態でプレイします。
そのほかのジャンル:SLGゲーム(Simulation Game)とは
RPGやShooting Game以外には、SLG(Simulation Game)(シミュレーションゲーム)があります。戦争や経営、育成など展開を予測しながら命令を出すゲームです。
レポート!ストリートファイター4 をプレイしてみる
DELL Studio XPS 8000にて、ストリートファイター4をプレイしてみました。ストリートファイター4はカプコン社の対戦型格闘ゲーム。通称「ストフォー」。ゲーム操作としては2Dですが、グラフィック表現が3Dとなっています。2009年にPC版が登場しています。
Core 2 Duo 2.0GHz以上 、2GBメモリ以上
NVIDIA GeForce8600、ATI Radeon X 1900以上 (512MB以上)
メーカーが指定しているプレイ推奨環境を目安にしましょう。
まずはベンチマークテストで動作確認。グラフィックカードにGeForce GTX 260を搭載したので、多くの3Dゲームがプレイ可能な範囲となります。よっぽどのゲーマーでない限り、Alienware シリーズでなくても充分な気がします。、ストリートファイター4をプレイした環境と、Windowsエクスペリエンスインデックス・スコアは以下のとおり。
DELL Studio XPS 8000の構成 | ||
OS | Windows 7 Professional 64bit | Win7 スコア |
プロセッサ | インテル Core i7-860 (2.8GHz , 8MB L3キャッシュ) ※クロック数最大3.46GHz |
7.4 |
メモリ | 4GB (2GBx2) DDR3-SDRAMメモリ | 7.5 |
グラフィックス | GeForce GTX 260 1792MB | 7.1 |
ゲーム用 グラフィックス |
7.1 | |
プライマリ ハードディスク |
500GB SATA HDD(7200回転) | 5.9 |
プレイ推奨環境と比較してわかりますが、ストリートファイター4を遊ぶのに、かなり余裕な環境です。ゲームの快適度はグラフィックカード次第なので、プロセッサのCore i7-860はほとんど性能を持て余します。ですから、グラフィック描写をおもいっきりハイクオリティに設定します。
ストリートファイター4のPC設定は、上記の通り。アンチェイリアス以外はすべて最大値でも快適動作です。しかも1920×1200という高解像度設定!アンチェイリアスは7段階までアップできますが、最大のC16xQだとあまり快適な動作ができません。6段階目のC16xまでなら快適。正直、C16xもC16xQも違いが分からないレベルです。
この通り、品質設定はすべて最大値。
以上のPC設定でベンチマークテストをしたところ、AVERAGE 70.28FPS。60FPSで文句なしの動作なので、余裕を見せています。(なお、純粋なグラフィック性能を測るためリフレッシュレートの同期はOFFにしてあります。)
用意するものは、ゲームDVDとゲームコントローラー。パソコン用のXbox 360コントローラーは、家庭用ゲーム機のXbox 360でも使えるみたいです。ロジクールなど数多くのコントローラー製品がありますが、とりあえずMicrosoftの製品が無難です。
ゲームプレイ中、興奮しすぎてコントローラーを引っ張り、パソコン本体をひっくり返すことの無いようにケーブルが断線される仕組みになっています。個人的にはそこまで興奮することはないんですけど。
コントローラーはStudio XPS 8000の天井に置きっぱなし。
Studio XPS 8000の天井にはUSB端子が2つあるので、コントローラーの抜き差しが楽です。
Studio XPS 8000の配置は机の下。あまり高い位置だと天井のUSB端子が扱いにくくなります。
せっかくのゲームなので、4000円くらいのスピーカーを接続。1000円程度の製品よりはずっと高音質です。
まずはストリートファイター4のDVDにて、インストール作業。インストール後でも、認識用にDVDは常に必要になります。
ゲームDVDのアイコンをクリックすると、15秒後くらいにランチャーが起動。そして「STREET FIGHTER IVを起動」をクリック。
ゲーム画面が起動します。ストリートファイター4は「Games for Windows」ブランドを採用しており、メールアドレスとIDの登録が必要になります。登録しなくてもゲーム自体は遊べますが、セーブができない、ネットワーク対戦ができないなど不都合があります。
Games for Windows-Liveに一度登録すれば、プレイするたびにサインインするだけ。
Windows Live IDとパスワードの表示画面から、サインイン。「自動サインイン」するにチェックを入れておけば、次回からはオートになり手短です。
サインイン後、すぐに現れるメインメニュー。
アーケードモードでゲーム開始。操作するキャラクターを選択。
ちなみに初回選択できるキャラクターは、16名。残りは隠しキャラで一定条件クリアすれば使えるようになります。セーブができないと隠しキャラの登録もできないので、Games for Windows-Livesへの登録は事実上必須。中古売買を防止させるゲームメーカーの手段に思われます。IDまで譲るわけにいかないですからね。
ゲームスタイルは、1対1の格闘ゲームです。操作自体は2Dですが、背景の動き、キャラクターの描写は3Dです。
オンライン・バトルを経験
ネットワーク対戦で「待ち受け」にしておけば、そのうち挑戦者からの申し込みが来ます。
対戦相手のIDや称号、ネットワークのつながりやすさが表示されます。ここで対戦を承諾するか決めます。拒否もできます。世界各国のゲーマーから挑戦が来ます。
日本が多いのかと思いきや、中国、台湾、韓国が多いです。米国がちらほら、たまにフランスやイタリアからも来ます。
それぞれ、操作するキャラクターを選択します。
挑戦された側がステージを選択。「?マーク」を選ぶとコンピュータがステージを決めてくれます。
対戦終了後の画面。バトルポイントを稼いだり、奪われたりします。ネットワーク対戦を挑んでくる90%くらいのユーザーは、かなりのやり込みユーザーです。コンピュータ相手よりはるかに手ごわいです。パソ兄さんは勝率20%もありません。