光学ドライブ搭載、ぼちぼちの拡張性維持で、従来のスリムPCよりもコンパクト
小型スリムPCの、OptiPlex 5040スモールをレビュー
OptiPlex 7040スモールの下位にあたる、OptiPlex 5040スモールをレビューする。筐体デザインは、OptiPlex 7040スモールとまったく同じであり、印字ロゴを見ないと見分けできない。レビュー時点ではエントリーとしてCore i3-6100 プロセッサー が搭載できるが、ハイエンドのCore i7-6700 プロセッサーも搭載できる。
何だかOptiPlex 7040スモールとの違いが分からないモデルだが、スペックで判断できる違いがある。それは、DDR4メモリではなく、DDR3L メモリを搭載しているところだ。今回レビューしたOptiPlex 5040スモール実機の構成は以下の通り。
2016年1月論評 Skylake設計 |
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2016年1月15日時点のレビュー。パーツ構成やカスタマイズ、採用パーツのベンダーは供給状況により変更があるため、購入された場合の一致性は保証していない。あくまで、手元にある実機の現状レポートである。
OptiPlex 5040スモールのインターフェース
OptiPlex 7040スモールとOptiPlex 5040スモールを並べた様子。採用メモリの規格が違うので、別物なのだろうが、装備しているオンボード端子は同じである。
USB3.0端子×6基、USB2.0端子×2基を装備。前面USB2.0端子の1つはPowerShare対応。モニタ出力にはHDMI端子、Display Port 端子 × 2基を装備しており、VGA端子はオプション対応。ビジネスPCらしく、レガシーポート(PS/2コネクタとRS-232Cシリアルポート)を装備。また、ギガビットイーサーLAN端子を装備。
淘汰されつつあるパーツだが、光学ドライブを搭載しているので、配布用のCDやDVDを作成するユーザーには必要となるだろう。ただし、ノートパソコンと同じくスリムドライブなので、読み込み速度は速くない。
180Wの電源ユニット。80PLUS BRONZE認証付き
PCケースがOptiPlex 7040スモールと同じなので、説明を省略。電源ユニットの仕様もOptiPlex 7040スモールと同じ。
総容量180Wでエントリーレベル。メインとなる+12Vは2系統で、それぞれ12A,14Aが最大。筐体から分かるように、電源面でもローエンド・グラフィックカードしか搭載できない。効率指標の共通規格「80PLUS BRONZE」の電源を搭載している。変換効率で優秀とされる基準は80%であるが、80PLUS認証がついた電源ユニットである。
共通しすぎているので、OptiPlex 7040スモールのレビューを参考にされたし。ただし、先述した通り、メモリ規格が異なるので、OptiPlex 7040スモールとまったく同じではないようだ。
80PLUS BRONZEとは
OptiPlex 5040スモールでは、効率指標の共通規格「80PLUS BRONZE」の電源を搭載している。変換効率で優秀とされる基準は80%であるが、80PLUS認証がついた電源ユニットであれば、それをクリアしている。(第三者機関による認証プログラムなので信用性が高い)
※変換効率とは、「コンセントもとのAC(交流電流)から、PCで使うDC(直流電流)に変換したとき、どれだけ有効に変換できたか」の指数。例えば、変換効率70%なら、残りの30%は「変換時の電力」と熱としてPCに使われず消えている。
80PLUSには以下のグレードがある。
グレード | 負荷率20%の場合 (クリアすべく変換効率) |
負荷率50%の場合 (クリアすべく変換効率) |
負荷率100%の場合 (クリアすべく変換効率) |
80PLUS Standard | 80% | 80% | 80% |
80PLUS BRONZE | 82% | 85% | 82% |
80PLUS SILVER | 85% | 88% | 85% |
80PLUS GOLD | 87% | 90% | 87% |
80PLUS PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
負荷率20%、50%、100%のときの変換効率がチェックされる。やはり電源ユニットは負荷率50%のとき、変換効率が良い。80PLUS BRONZE以上は負荷率50%時の変換率が高く設定されている。 なお、80PLUSにこだわるユーザーであれば、80PLUS BRONZE以上がトレンドとなっている。
OptiPlex 5040ミニタワーとのサイズ対比
さらに拡張性の高いOptiPlex 5040ミニタワーと並べた様子。置かれているモニタは23インチディスプレイ。今回、OptiPlex 7040ミニタワーの実機は見ていないが、DELLサイトで見る限りOptiPlex 5040ミニタワーと同じ筐体デザインのようだ。
ベンチマークテスト比較 Core i3-6100搭載時
Core i3-6100と、内蔵しているインテル HD グラフィックス530のスペック。2コア実装4スレッド動作で、CoreシリーズのエントリーCPUである。TDPは65W。
レビューしたDELL OptiPlex 5040 スモールの構成で、ストリートファイター4 (1280 × 720 「ウィンドウ表示)のベンチマークテストを行なったら、AVERAGE FPS 64.36だった。過去PCの例と比較してみると、NVIDIA GeForce 705 、GeForce GT 620 、Radeon HD 6450程度のグラフィックカードなら、わざわざ搭載するまでもないと思うだろう。
Core i7-6700 プロセッサーが搭載できるのが、こちらはCore i3-6100よりもずば抜けて性能が高い(DELL OptiPlex 7040シリーズ レビューを参照)。予算があれば検討すべし。
1280 × 720 「ウィンドウ表示」における、ベンチマークテスト比較 GPU性能が主体となるが、このゲームはCPU性能の影響がそこそこある。 |
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2016年1月論評 Skylake設計 |
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画像 | 過去PCと比較 |
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OptiPlex 5040スモールのレビューは以上。
レビュー項目
- DELL OptiPlex 5040シリーズの
- 小型スリムPCの、OptiPlex 5040スモールをレビュー
- 拡張重視の、OptiPlex 5040ミニタワーをレビュー
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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