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小金城に移転する前の、高城氏の本城

根木内城(ねぎうちじょう)

千葉県松戸市根木内にあった根木内城へ行く(2017年6月)。根木内城の歴史は文献がないため明らかではないが、通説では小金城に移る前の高城氏の本城とされる。(1462年に高城胤忠が築城したとも、1508年または1525年に高城胤吉が築城したとも言われるが諸説あり)。なお、根木内城以前には栗ヶ沢城(松戸市立根木内中学校及びユーカリ交通公園あたり)を拠点としていたとされる。1537年、高城胤吉によって築かれた小金城に移ったため、その後は支城になったと思われる。

松戸市というのは史跡を軽視ししているようで、小金城と同じく根木内城も痛々しく破壊されている。遺構は一部のみ公園化されているが、6号線により分断され、北西の主郭部は宅地化で消滅した。測量調査はしているので遺構は分かっているが、「情報さえあればいいのか?」と疑問に思う。

根木内城6号線と57号線の交差点「根木内」から見た根木内城の遠景(西側から)。しかし6号線の貫通によりすっぱりと分断されたため、この遠景は根木内城の断面というのが正しい。

6号線(北側を向いている)貫通している6号線(北側を向いている)の様子。北西部は宅地化しており、ただの高台というのが城郭の悲しい名残。

行人台城から見た、根木内城の遠景

行人台城側行人台城から見た根木内城。行人台城とは、当時、西の富士川を挟んで根木内城から東南部150mに位置していた支城である(下マップ参照)。舌状台地に築かれた簡素な直線連郭の城で、築城期は根木内城と同じと考えられる。

ここでは行人台の戦い(ぎょうにんだいのたたかい-1521年)が勃発している。原氏から小弓城を奪った足利義明がこの地に攻め寄せた。(小弓城を追われた原氏は重臣の高城胤吉を頼り小金へ逃れたため、足利義明が追撃にきた)。大正時代には、この付近の工事中に人骨が大量に発掘されており、合戦があったことがうかがえる。また、東漸寺の住職が戦没者の供養をして「幽霊の泣き声が出なくなった」という伝承がある。

1980年に刊行した日本城郭大系によれば、1479年の境根原合戦(太田道灌vs千葉孝胤)の時にも行人台で合戦があったという。かつて台地基幹部には戦没者の墳丘といわれる塚があり、人骨が散乱していたという。わずかながら土塁、空堀、郭、腰曲輪が残っているという。

根木内城の城郭と、破壊の様子

根木内城は南から北に延びる舌状台地に築かれ、南北600mの規模と推測される。東西を挟んでいる富士川の支流を天然の要害としていた。南端台地は空堀によって遮断(土橋の位置)しており、台地の北端に主郭が置かれた。宅地化で消えた主郭は四方に土塁を配置し、北・東・南に虎口を構えていた。とくに川のない南方に向けては厳重な構えだったようだ。

城郭図昭和30年代、国道6号線が貫通したことにより主郭の北西部が分断された。さらに不動産会社により、国道6号線北側が削平され、    宅地化により主郭とその周辺の遺構は消滅した。戦中、日本陸軍が作成した「日本城郭史資料」に測量図が残っていたため、先述の通り北西部の城郭が分かっている。また、松戸市教育委員会は6号線貫通後に中核部全域の測量を行っており、城郭が把握されている。

残った遺構は「根木内歴史公園」として整備されている。東漸寺はかつて根木内城の南東に創建されたと推測されているが、小金城への移転(天文年間)とともに現在地へ移転されたと考えられる。根木内城の西には支城の行人台城が置かれていた。

昭和24年と平成15年の根木内城根木内歴史公園に展示してあった上空写真で、昭和24年と平成15年の比較。南の旧水戸街道から下は低地になっていることが分かる。無残なのは6号線の貫通でスパッと分断され、主郭の北西部が宅地で密集している。

根木内歴史公園

上富士川(改修後)と湿地帯少しだけ残された遺構の、根木内歴史公園マップ。曲輪の一つが芝生広場となり、一部空堀跡が確認できる。東では上富士川(改修後)と湿地帯が当時の名残を感じさせる。

根木内城公園曲輪だった芝生広場。その北側の空堀跡は、風化してかなり浅くなっている。

土橋芝生広場の南側には、土橋と空堀跡がある。土塁は食い違えて道を曲げていた構造で、当時の土橋はかなり狭かったようだ。さらに南側では畝堀があったようだが、もはや宅地化している。

湿地帯根木内城の東側遠景(上富士川から臨む)。湿地帯が当時の川の大きさを偲ばせる。

城郭の忍びかつては川だった現在の湿地。

上富士川改修により護岸された上富士川。今でこそ小規模になっているが、当時は湿地帯も含んでいたのでそこそこ規模のある要害だっただろう。1537年、高城氏は根木内城から新たに築城した小金城へ移った。

根木内城以前の拠点、栗ヶ沢城

根木内城以前には、約700メートル南にある栗ヶ沢城を拠点としていたとされる。北之内と呼ばれていた台地上にあり、南北350m × 東西150mほどの規模とされる。位置は小金原で松戸市立根木内中学校及びユーカリ交通公園あたりだそうだが遺構はもはやないとのこと。

一方、日本城郭大系では「根木内城の西から2km南へ入った東側の標高25mの半島状台地にある」という。場所は日本住宅公団(現在の都市再生機構)小金原団地の一部とのことだが遺構はないとのこと。日本住宅公団による造成以前は、栗ヶ沢と称される農地および山林だった。城郭の名残で団地の敷地内は坂が多い。

1460年に高城胤忠が栗ヶ沢城を築城したとされるが、本土寺過去帳によれば、すでに1437年には高城氏の居館があったことを示唆している。栗ヶ沢城は、高城氏が初めてこの地(下総北西部)に定着したときの拠点だったという。入城からわずか3年で根木内城に拠点を変えるが、本土寺過去帳には引き続き城館として機能していたことが記されている。

後の小金城を拠点としていた高城胤則の時代では、重臣の田島時定という人物が城代を務めていたとされる。高城氏の菩提寺である金龍山 廣徳寺は1462年に高城胤忠が開基したと伝わるが、もともと栗ヶ沢にあった。しかし1537年に小金城が完成すると、中金杉に移された。田島時定の墓も廣徳寺にある。

レポートは以上。

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