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下総国葛飾郡小金の豪族、高城氏の居城

小金城(大谷口城)

千葉県松戸市大谷口にあった小金城を登城した(2017年6月)。地元では「大谷口城」とか「大谷口小金城」と呼ばれるが、「開花城」とも呼ばれる。小金城は下総台地西端の自然地形を利用した城郭で、高低差15m、南北600m、東西800mの規模を誇る。これは千葉県内でも最大級規模の中世城郭である。※東葛飾地域で最大の規模(約49ha)

小金城-大谷口城小金城は東葛飾地方(松戸・市川・船橋・鎌ヶ谷・柏・我孫子など)で勢力を持った豪族・高城氏の居城だった。高城氏は千葉氏の分家である原氏の一族とされるが、出自・系譜については不明な点が多い。高城胤吉によって築かれた小金城の完成は天文6年(1537年)とされており、築城に7年間を要したという。そして、根木内城から拠点を移した。その後、高城胤辰、胤則と3代続いた。小金城周辺の本土寺や東漸寺は高城氏の保護を受けていた。

享徳の乱が起こると、上杉氏への備えとして小金の地に高城氏が配置されたと考えられ、そして大谷口に小金城を築いたのは小弓公方・足利義明に対抗するためと言われる。小田原北条氏の傘下にあって、第一次・二次国府台合戦では北条軍として小弓公方や里見氏と戦っている。

高城氏 (下総国)

小金を拠点とした高城氏は主に次の4代。1590年小田原合戦後、胤辰の代で高城氏 (下総国)は改易となっている。
「高城胤忠 - 高城胤吉 - 高城胤辰(たねとき) - 高城胤則」

高城四郎右衛門清高 1437年に栗ケ沢で没したことが本土寺過去帳に記されている。詳細不明。
高城胤忠 千葉胤貞(千田千葉氏)の子・高胤には、長男・胤親、次男・胤雅がおり、胤親が原氏、胤雅が高城氏の祖になったとされている。※胤雅が肥前国高城を根拠としていたため、高城氏か?
この胤雅が、高城胤忠と同一人物の説がある。
1462年に根木内城を築いた説があるが、子・胤吉が築城した説もある。
高城胤吉
~1565年
小金での基盤を固めた人物。
1517年、足利義明に敗戦し小弓城を奪われた原氏を栗ヶ沢城に迎い入れている。
1508年(または1525年)に根木内城を築いた説あり。
1537年、小金城を築城。(千葉勝胤の嫡男・昌胤が落成の祝賀のため小金城を訪問)
第一次(1538)・二次(1563)国府台合戦では北条氏に従った(北条氏の他国衆)。
※妻は千葉勝胤の娘(桂林尼)。 ※子に、増上寺17世の照誉了学がいる。
高城胤辰
~1583年
第二次国府台合戦に参戦(1563~1564年)。
古河公方足利義氏に小金城を仮御所として提供。
高城胤則
~1603年
1590年、豊臣秀吉による小田原攻めでは、小田原城に籠城。
高城氏は改易となったため、信濃国に移された。再興を目指すが病弱のためか機会を逃した。
※妻は柴田勝家の養女
高城胤重
~1659年
信濃国で生まれる。1616年に元服すると、徳川氏の旗本となる。

小金城の廃城

1590年、豊臣秀吉の小田原攻めでは、豊臣勢の浅野長政に攻撃され落城した。言い伝えでは、「小田原城で籠城していた高城胤則の指示により、戦わずに開城した」という話もある。

小田原攻めのあと徳川家康が関東に移封されると、家康五男の武田信吉が小金城に入城するも、1592年に佐倉城へ転封。1593年には小金城は廃城となった。江戸時代、水戸街道が整備されると小金宿として宿場町が形成された(水戸街道の江戸から4番目宿場)。また小金牧として幕府の軍馬牧場が隣接され、小規模ながらも要地だったようだ。

小言:松戸について

千葉県内でも最大級規模の中世城郭だった小金城であるが、目先の利益を優先する松戸市の市政によってことごとく破壊されており、散策していても風情は皆無である。大谷口歴史公園や達磨口の広場、所々の土塁など、規模の割に僅かしか遺構は残っていない。保護対象になっていない土塁は年々破壊されていっているらしい。松戸市は地元の歴史をアピールする資格はない。これから先も「味気ないベットタウン」として栄えるのであろう。

ちなみに松戸とは、太日川(ふとひがわ・現在は江戸川)の渡し場(津)が由来になっている。馬津(うまつ)、馬津郷(うまつさと)が「まつさと」となまり、さらに「まつど」に転じたという。戸定が丘歴史公園が比定地とされる松戸城を「松渡」と読んだ中世の文献がある。松戸宿(松戸駅あたり)より北に位置する小金地区はもともと東葛市(柏市の前身)であったが、1954年に松戸市に移管された。小金地区を横取りされた歴史的背景により、柏市と松戸市は「小金戦争」とまで呼ばれる因縁関係にあるらしい。小金が柏市であれば、「小金城はある程度の遺構が残されたのであろうか?」と思う。

小金城の城郭

城郭達磨口に配置してあった小金城の城郭図。水色の部分は堀または低地を指している。

松戸市の小金城散策地形の高低差から割り出し、現在の地図と重ね合わせた城郭マップ。外周部では谷戸(谷状の地形)で概ね掴めるが、内部城郭は宅地化で遺構が失っている様子がわかる。2010年以降も本城あたりの土塁が消滅していったらしい。

小金城では4つの虎口があったとされ、東の大手口、北東の達磨口、北の金杉口、南の大谷口が挙げられる。達磨口の高所では、回転式の木橋があったらしい。ちなみに高城胤吉の妻(桂林尼)が慶林寺の前身となる庵を建てるが、この庵に達磨大師の掛け軸があったため達磨口と呼ばれた。

城北の鬼門には大勝院が配置されているが、もともと根木内城にあった高城氏の祈願所である。小金城の築城に伴い、鬼門の位置に移された。東漸寺も同様に根木内から移転されている。

大谷口歴史公園(金杉口の曲輪)

歴史公園大谷口歴史公園が最も小金城の遺構が残る場所である。公園マップはわかりやすいように北を上にしている。

大谷口歴史公園(金杉口の曲輪)公園化している遺構の復元イメージと、発掘調査時の障子堀と畝堀。(現地案内板)
金杉口では自然の斜面を削って急傾斜になっている。北の腰曲輪に障子堀、南の腰曲輪に畝堀という城郭。

障子堀公園北側の腰曲輪と障子堀(一部復元、しかも風化している)。金杉口の虎口から20mほどの地点から空堀があり、規模は幅4m、深さ2.5m。途中一箇所に高さ2mの仕切りがあった。(障子堀)。この空堀は砂地であるため水はけは良い。

金杉口腰曲輪から階段を登り曲輪の頂上へ。西側から北にかけてL字状に土塁を巡らせているが、これは侵入の防衛ではなく内部を隠す機能だったと考えられる。休憩所の東屋があり、石碑には説明が刻まれている。

畝堀公園南側の畝堀(一部復元、しかも風化している)。規模は幅7m、深さ3mで普通であるが、堀底には高さ90cmの畝が作られていた。畝部分は粘土層であるた滑りやすく、侵入した敵兵の移動を鈍らせるには効果的だったとされる。畝堀や障子堀のような堀底に加工する堀は、小田原北条氏の城に多くみられる。そのため、小金城の高城氏は北条氏の傘下にあった状況が城郭からも確認できる。

大勝院への坂大谷口歴史公園の南西。右の坂道を上ると大勝院がある。

その他の遺構

馬場山新松戸駅から北上し、坂道にさしかかる交差点。ここから城郭の台地に上ることになるが、右側にみえる森が馬場山。

小金大谷口城跡280号線沿い、大谷口コーポのある交差点(北小金住宅の北側)に「小金大谷口城跡」の石碑がぽつんと置かれている。手前が花壇になっており発見しにくい。風情は皆無だが、西側を見ると下り坂になっており、ここが台地上であることが認識できる。城郭で言うと、外番場と中城の中間地点である。

城郭神明神社神明神社。近くに土塁らしき遺構も確認できる。

小金城を取り巻く支城や出城

小金城の出城支城削平された所もあるだろうが、現在の谷戸の地形を基にして支城の所在地をまとめてみた。

殿平賀城(とのひらがじょう)

天神山(向台館)から100mほどの低湿地(現在は舗装道路)を隔てた北の台地には、小金城と同時期に新築された「殿平賀城」があった。現在の殿平賀小学校の位置であるが、南側台地を削り取ってしまっている。殿平賀城が存在した記録や伝承はないが、小学校の建設中に城郭の遺構が発見された。事実上、小金城の一部で家老屋敷でもあったのであろう。

根木内城(ねぎうちじょう)

根木内城千葉県松戸市根木内にあった根木内城(ねぎうちじょう)は、小金城に移る前の高城氏の本城とされる。1462年に高城胤忠が築城したとも、1508年または1525年に高城胤吉が築城したとも言われているが、定かでない。

根木内城は南から北に延びる舌状台地に築かれ、南北600mの規模と推測される。東西を挟んでいる富士川の支流を天然の要害としていた。遺構は一部のみ公園化されているが、6号線により分断され、北東の主郭部は宅地化で消滅した。根木内城の登城記はこちら

栗ヶ沢城

高城氏は、根木内城以前では栗ヶ沢城を拠点としていたとされる。所在地は松戸市立根木内中学校及びユーカリ交通公園あたりというが、根木内小学校、または小金原団地の谷戸あたりという説もある。宅地化で破壊されているため、城郭は分かっていない。城の東南にあった「殿内」と呼ばれる丘の上には居館部があったとされる。現在では小金原公園の北東にある交差点「殿内」でしか確認できない。戦いが激化したためか、高城氏は要害性の高い根木内城へと移転した。

向台館(天神山)

天神山城郭図では天神山と呼ばれた台地は、いまでは鬱蒼氏とした森が目印になっている。小金城の一部みたいなものだが、達磨口の向こう側の台地で、家老屋敷の遺構が発見されている。

中金杉城

高城氏菩提寺の廣徳寺周辺が中金杉城とされる。城郭というよりも砦に近いと思われる。

幸田城

松戸市内の最北部に位置する幸田の貝塚公園あたりが幸田城で、発掘により土塁や堀などの遺構が確認されている。伝承や記録にはない城だが、家臣の居館跡と考えてよさそうだ。古くは標高約18mの台地上に位置する貝塚(南北約250m、東西が約180m)であり、縄文時代前期に形成された大規模な貝塚である。

前ヶ崎城

松戸市ではなく流山市になるが、前ヶ崎城址公園は前ヶ崎城があったところである。小金城の支城として機能したと考えられ、西・北・東の3方向を坂川に守られた谷戸となっていた。標高16mほどの舌状台に置かれ、直線の三連郭構造だったとされる。公園化されている城郭は主郭部であり、西側は道路建設によって破壊された。

高城氏、徳川氏の庇護を受けた東漸寺

浄土宗の寺である東漸寺(とうざんじ)は1481年に根木内で創建された。武蔵国 増上寺三世・音誉聖観の門弟・経譽愚底運公上人の開基。1537年の小金城の完成に伴い、現在の場所に移ったとされる。この移転時期は小金城の高城氏の定着時期と一致するため、高城氏の庇護のもとに発展したようだ。高城氏が発給した制札などを所蔵している。

小金城の落城後、新領主となった徳川家康だが、浄土宗を信仰していた為、東漸寺の寺領は安堵された。1602年には、生実 大厳寺(千葉市)の源誉上人によって関東十八檀林が定められ、東漸寺も関東十八檀林のひとつとなり、浄土宗の学問所となっている。これには増上寺 第17代世住職・照誉了学の存在がある。了学は高城胤吉の3男であり、若い頃に東漸寺に入って出家した。了学は徳川家康の授戒師や徳川秀忠の葬儀では大導師を務めている。

エドヒガンザクラである枝垂れ桜が有名。

本土寺(あじさい寺)

長谷山本土寺(ちょうこくさんほんどじ)は、松戸市周辺歴史を知る上で重要な中世史資料を所蔵している(本土寺過去帳)。東漸寺と同じく、高城氏の庇護を受けていた寺である。

1277年に豪族・平賀忠晴の屋敷跡に建立された寺であり、開基は日蓮の弟子・日朗。ただし実質的な開基は日伝(日朗門人)と言う説もあり。もともとは、千葉氏家臣で日蓮に帰依した曽谷教信が平賀屋敷跡に法華堂を建立したのが始まりとされる。起源としては、日蓮に帰依した蔭山土佐守が建てた法華堂という文献もあり。なお、本高山城立寺(江戸川区春江町)や、曽谷山法蓮寺(市川市大野町)は本土寺の末寺。

本土寺は通称:あじさい寺。6月はシーズンで観賞に来た客で賑わっていたが、しばらく雨が降らなかったためか、しなびたアジサイばかりだった。菖蒲園はそこそこ立派だったが、これで拝観料500円はちょっと手厳しい。放水するなど天候任せにしないで、配慮してくれてもいいのではないだろうか。シーズンでも晴れが続いた日には行かないほうがいいだろう。

レポートは以上。

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