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【須賀川市】2013年、日本三大火祭の松明あかしに参加!

以前、福島県須賀川市の史跡をマニアックにレポートしてきたが、何を隠そう、嫁様の実家が須賀川市なのである。2008年~2013年に渡り、須賀川市の史跡を巡ってきた経緯があり、パソ兄さん自身、かなり土地カンを持つようになっている。そして、2013年11月9日に、帰省がてら須賀川市のメインイベントである日本三大火祭の松明あかしに参加してきた。

松明あかしは、2013年時点で420年以上の歴史がある伝統行事で、11月の第2土曜日に開催されている。この松明あかしは、1189年から400年に渡り須賀川を統治してきた二階堂家や、須賀川状攻防戦で戦死した人々を弔う祭りである。

須賀川状攻防戦とは

1589年旧暦6月に、伊達政宗が摺上原の戦いによって黒川城(後の鶴ケ城)を拠点としていた蘆名氏を滅ぼす。伊達政宗はその余勢をかって10月に須賀川城を攻撃し、一部家臣の離反もあり二階堂家は滅んだ。
松明あかしは昔は旧暦の10月10日に行われていたが、現在は新暦の11月第二土曜日となっている。ちなみに大河ドラマ「独眼竜政宗」では須賀川状攻防戦が数秒のアナウンスだけで片付けられてしまっている。

※須賀川状攻防戦については、「パソ兄さんの須賀川市歴史探訪記」でマニアックに解説!

松明行列

須賀川三中の本松明本松明行列出発ということで、14:10ごろ三中の松明が出発。なお、30本近くある本松明は高さ6~8m、直径約1mほどである。

一中続いて14:17ごろ、嫁さまの出身校である一中が出発。

須賀川の鎧武者
まだ、大松明が出発になる気配がない。14:30ごろ武者の方々が記念撮影していた。向かいの会場で戦国鍋が振る舞われていたが、すでに品切れ。かわりに松明スープを頂いた。

須賀川城本丸跡の二階堂神社
どうやら大松明行列は15:00からのようだ。時間つぶしに須賀川城本丸跡の二階堂神社に寄る。
予定では16:45~17:00に、御神火奉受式(松明につける御神火を受け取る儀式)が、ここで行われる。

須賀川武者たちが隊列
再び松明通りに戻ると、武者たちが隊列を組んでいた。いよいよ出陣か!

須賀川松明あかし
武者たちがざわめき始めたぞ。

二階堂家臣
しばし待機。


いざ出陣!

二階堂家の御霊を鎮める大松明
大松明の乗っかている方により、「二階堂家の御霊を鎮める~なんちゃら」と声明文が読み上げられる。
ちなみに大松明は長さ10m、直径2m、重さ3t。竹製の骨組みに乾燥させたカヤが詰め込まれている。『松明をもりたてる会』という有志の市民団体が制作しているらしい。これを150名くらいで担ぎあげている。

須賀川大松明行列が出発
15:00ちょうど、大松明行列が出発。姫松明というのもあったが、撮影し損ねた。

二階堂須賀川の武者行列
大松明を先導する武者行列。ずいぶん、スカスカだねえ。軍勢が少ないにしても、もう少し詰めたほうが様になると思うけど。

二階堂家滅亡
この後、二階堂神社で奉受した御神火を手に「御神火隊」が会場である五老山へ向かう。しかし、我々は大松明を見送った後、夕御飯を食べに一旦家に戻ることにした。

翠ヶ丘公園芝生広場では「ろうそくあかし」、妙見児童公園では 団体「小松明行列」出発 、見晴橋駐車場では一般参加「小松明行列」が行われるが 、いずれもスルーしてしまった。なお、小松明制作コーナーで作った小松明を持参するか、1本500円(限定100本)の購入で参加できる。

この小松明行列では、製作体験などで作られた小松明を観光客や子供などが持ち、1500人ほどで練り歩く。この小松明行列の所以には次のような歴史がある。「二階堂家滅亡(1589年)のあと、後の領主をはばかってか、犠牲者の弔いを堂々とすることができなかった。そこで領民はムジナ(たぬき)狩りという名目で松明あかしを行っていた。」

十日山に到着

十日山
モタモタしたら遅くなってしまい、19:30に十日山に到着。ここから五老山の松明あかしが一望できる。
伊達政宗の計略を知った二階堂家家臣や領民が、松明を手にこの十日山に集まり徹底抗戦を決意したと言われる。政宗は岩瀬地方西部の諸将を取り込んだり、内通者を味方につけていたので、二階堂勢が松明を灯して密かに団結したものと思われる。松明あかしという名称はここから来ているようだ。

18:30に 大松明が点火され、姫松明と約30本の本松明が順次に点火されたようだが、その1時間後の状態ではすでに終盤に向かっている。そして急いで五老山へ向かう。

五老山へ向かう

五老山の場所は、古須賀川城跡(愛宕山城または岩瀬山城)であり、天正9年に田村清顕(三春城主)と二階堂盛義が和睦した際、二階堂の老臣5名がここで交渉を行ったことから「五老山」という。

松明太鼓演奏
五老山の麓にある五老山特設ステージでは、松明太鼓演奏が行われた。(18:00~20:15)
松明あかしが400年を迎えたことを記念し、平成元年から始まった行事らしい。

須賀川城仕掛け松明
19:53ごろ。急いで五老山に登ったが、城仕掛け松明が終わりかけていた。19:30に点火しているはずなので、観覧できる時間は短いようだ。


19:56。最後に残っていた松明が、しばらくして崩れ去った。火のそばに行くと「風邪をひかない」という言い伝えがあるらしいが、終盤でもご利益はあるのだろうか?火の粉が飛び散ることがあるので、ナイロンなどの服は危険らしい。


20:05ごろ、消防団の方々に消火作業に入り始め、完全に見頃を逃してしまった。 あちゃあ・・。

松明制作風景ちなみに、須賀川駅の待合室に展示してあった松明制作風景の写真。

須賀川城にまつわる城館

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