CPUとGPUが統合した新プロセッサーで、特にグラフィック性能が大きく向上したことを実感。バッテリーの持続性も必見!

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省エネとグラフィック性能には必見!11.6インチCULVノートのDELL Inspiron M102zをレビュー

2011年4月、AMDの新型プロセッサー「Fusion APU」を搭載した、Inspiron M102zが発売されました。(システムモデル名ではInspiron 1122)。ミニノートの上位ジャンルである11.6インチのCULVノートです!HD動画再生も重視するモバイルユーザー向けで、長時間駆動とモバイルのしやすさがメリット。スタンダードノートに近い操作性もCULVノートならでは。今回レビューするInspiron M102zには、Fusion APUであるAMD E-350を搭載しています。E-350は2011年1月に発表されたFusion APUのEシリーズです。

「Fusion APU」を搭載した、Inspiron M102zが発売

これから紹介するInspiron M102zの情報は2011年5月レビュー時点および、手元にあるInspiron M102zについてになります。構成はカスタマイズが可能なので、最新情報はDELLサイトにてご確認してください。

Fusion APU搭載の次世代CULVノート!Inspiron M102z

まず、APUとは、CPUとGPU(グラフィックコア)がコアレベルで統合したプロセッサーです。つまり元々独立していた「汎用頭脳」と「グラフィック頭脳」がまとめて1つになったということです。AMDではFusion(融合)とかけて、Fusion APUで展開しています。なお、競合のインテルでも、第2世代Core i5/i7シリーズにて統合化しています。

Inspiron M102zをレビューしたところ、かなりの省エネに感心しました。DELLでは「6セル標準バッテリーで9時間駆動」を公称しています。また、9セルであれば15時間駆動だそうです。持続性だけでなく従来のCULVノートよりも性能が上がっており、特にグラフィック性能が大きく向上したことを実感。

初心者向け講座:CULVノートとは

まずはCULVノートというジャンルの解説をします。Inspiron M102zのようなCULVノートとは「超低電圧版のCPUを搭載するノート」で、性能がミニノートとスタンダードノートの中間です。モバイルにて長時間駆動が売りで、コンパクトながらスタンダードノートに近い操作性です。そのため11.6インチモデルが主流です。

2009年にAtom搭載ミニノートが大ブームとなりましたが、別名で「ネットブック」ということもあり、性能や操作性に不満を持つユーザーが多かったみたいです。性能面では「ネットだけでなくHD動画もサクサク動かしたい」という要望が強く、そこで新ジャンルとして2009年末ごろに姿を表したのがCULVノートです。
特に、ミニノートよりもグラフィック性能が高いのがメリットです。そのCULVノートも2011年には次世代へ突入です。なお、今回のInspiron M102zでは厳密に言うと「超低電圧版のAPUを搭載するノート」と訂正しておきます。APU搭載のCULVノートは初になりますね。

今回紹介するInspiron M102zの構成は以下の通り。

製品画像 Inspiron N301z(NEW Inspiron 13z)
OS Windows 7 Home Premium 64bit Win7
スコア
液晶ディスプレイ 11.6インチ WLED光沢液晶(1366x768)
プロセッサ AMD デュアルコア E-350 プロセッサー
(1.6GHz/1 MBキャッシュ)
3.8
メモリ 2GB (2GB×1) DDR3メモリ (1333MHz) 5.5
グラフィックス AMD Radeon HD 6310 グラフィックス
(AMD E-350)
4.1
ゲーム用
グラフィックス
5.7
プライマリ
ハードディスク
320GB SATA HDD(7200回転) 7.3

Inspiron M102zエクスペリエンスインデックス
E-350 プロセッサーには、グラフィックコアのAMD Radeon HD 6310 グラフィックスが統合されています。ゲーム用 グラフィックス(3D処理能力)が5.7で、CULVノートとしてはかなり高いスコアです。また、SSDではなく HDD(7200回転)搭載なのに7.3もあるのは原因不明。普通は5.9というところなんですが・・・・。今回、2GB DDR3メモリ (1333MHz)を1枚搭載していますが、カスタマイズで4GBも可能です。
E-350 プロセッサーのスコアは3.8で、すでに6.0以上を越えるスタンダードノートにはかないません。据え置きエントリーノートよりCPU性能が劣るのは、CULVノートだからしかたがないです。

AMD デュアルコア E-350 プロセッサー

E-350 プロセッサー
E-350 プロセッサーは2コア実装のデュアルコア。40nmプロセスで製造されています。

コア数通り、2スレッド動作
コア数通り、2スレッド動作が可能。

AMD Radeon HD 6310 グラフィックス

AMD Radeon HD 6310 グラフィックス
CPUと統合しているGPUコアの「AMD Radeon HD 6310 グラフィックス」をチェック。
ATI Radeon HD5000シリーズをベースに設計されており、統合コアとしては初のDirectX 11対応です。(インテルHDグラフィックス2000/3000ではDirectX 10.1まで)
AMDはもともとグラフィックチップ・メーカーのATIを傘下にしていることもあり、強みをみせています。

AMD Radeon HD 6310 グラフィックスにはシェーダー数が80基あり、これはローエンド単体GPUのATI Radeon HD 5450と同じ。本格ゲームができるほどではありませんが、CULVノートとは思えないグラフィックパフォーマンスが期待できます。

Inspiron M102zは低消費電力で、バッテリー長時間駆動!

9セルであれば15時間駆動
「6セル標準バッテリーで9時間駆動、9セルであれば15時間駆動」というので、とりあえず消費電力だけをワットチェッカーで調べてみました。特に何もしていない状態(アイドル値)を測ったところ、10Wから14Wあたりを行ったり来たりでした。

14W以上になることはほとんどありません
かなりのかなり低消費電力。14W以上になることはほとんどありませんでした。

CINEBENCH R10のベンチマークソフト
CINEBENCH R10のベンチマークソフトを使い、高負荷をかけてチェックしました。CPUを100%使う状態では、20Wちょっとというところ。エントリータイプのスタンダードノートではだいたい40Wは行くので、その半分くらいですね。

本格ゲームには向かないものの、スタンダードノートと同格のグラフィック・パフォーマンス!

inspiron M102zグラフィック
ストリートファイター4のベンチマーク結果
設定解像度 1280×720 ウィンドウ表示

RANK E ⇒ プレイをするにはスペックが不足している。

スコア 6931
AVERAGE 23.61 FPS

ストリートファイター4のベンチマーク(解像度 1280×720 )で測ったところ、AVERAGE 23.61 FPS。プレイをするにはスペック不足ですが、このスコアは2011年のエントリーノートとほぼ同格。以下の構成のノートと比較してみましょう。

2011年エントリーノート:
Inspiron 15R(Core i3-2310M/HDグラフィックス 3000 )⇒24.62 FPS

2010年エントリーノート:
Inspiron 15(Core i5-430M /HDグラフィックス )⇒16.33 FPS

2007年ミドルノート:
Inspiron 1520(Core 2 Duo T7100/GeForce 8600M GT 256MB)⇒24.77 FPS

パソ兄さんが過去に調べたスコアと比較。2007年のミドルノートと2011年エントリーノートとほぼ同じ。2010年エントリーノートよりも高いパフォーマンスです。

CPU性能は、エントリーノートに全然かなわず

Inspiron m102z CINEBENCH R10のスコア
CINEBENCH R10のスコア
CPUベンチマーク 処理時間⇒6分49秒
スコア⇒2159

グラフィック処理能力では最新エントリーノートと張り合えますが、CPU能力ではやはり勝てないという結果も出ました。CPUを100%使うCINEBENCH R10ベンチマークテストでは処理時間⇒6分49秒。以下の据え置きノートと比較してみましょう。

2011年エントリーノート⇒処理時間⇒1分56秒
Inspiron 15R(Core i3-2310M/HDグラフィックス 3000 )

2010年エントリーノート⇒処理時間⇒1分53秒
Inspiron 15(Core i5-430M /HDグラフィックス )

2007年ミドルノート⇒処理時間⇒4分18秒
Inspiron 1520(Core 2 Duo T7100/GeForce 8600M GT 256MB)

2010~2011年のエントリーノートには、全然かないません。また2007年のミドル級だったCore 2 Duo T7100を超えるほどの能力はないようです。

それでも2009年末に登場したCULVノートと比べたら約2倍のスピードです。
以下を参考に。

DELL 旧Inspiron 13zの構成(2011年に販売している同名モデルとは別)
製品画像 デルInspiron13z
OS Windows 7 Home Premium 64bit
CPU インテル Core 2 Solo SU3500
(1.4GHz, 3MB L2キャッシュ, 800MHz FSB)
メモリ 2GB (1GBx2) デュアルチャネル DDR3-SDRAM メモリ
グラフィック オンボードグラフィック GMA 4500MHD
HDD 250GB SATA HDD(5400回転)
液晶ディスプレイ 13.3インチ WXGA 光沢液晶ディスプレイ (1366x768)
CINEBENCH R10のスコア
CPUベンチマーク

処理時間⇒12分28秒
スコア⇒1182

OpenGL
ベンチマーク
スコア⇒534

上記は黎明期(2009年)のCULVノート。Core 2 Solo SU3500だと12分以上かかっています。Inspiron 102zは、このころよりはダントツの速さ。

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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2020年 ノートPC部門2年連続1位」
出典-日経コンピュータ 2019年8月22日号 顧客満足度調査より

次は、Inspiron M102zのデザイン概要レビュー

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