DELL(デル)パソコン購入レビュー
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SSDとHDDの組み合わせ

「高速だが容量の少ないSSD、低速だが大容量のHDD」ですが、この2つを組み合わせることで各デメリットをカバーできます。システム用にSSD、データ保存用にHDDを使います。「SSDはシステム用、HDDにはデータ用」と分けるにはそれぞれの特性を考慮した使い方なんです。

HDDのメリット・デメリット

HDDの内部名称
HDDのメリッは1GBあたりの単価が安い、SSDよりもはるかに大容量、SSDよりも長期保存に向いていることです。HDDのデメリットは構造上からくるものです。ディスク盤、モーター駆動のヘッドで構成されているため、「消費電力が高い、発熱が高い、動作音がする、機械の駆動時間でタイムロス、振動や衝撃に弱い」というデメリットがあります。この構造ゆえランダムアクセスでは負荷が高くなるので、システム用には最適とは言えません。

メリット

これらのHDDのデメリットをすべて解消したのがSSDです。基盤とチップだけで構成されているので、HDDにあるデメリットがありません。さらに読み書き、シーケンシャル、ランダムアクセスにおいてすべてを上回る速度を誇ります。 システム用に最適と言えます。

デメリット

SSDのデメリットは、1GBあたりの単価が高い、HDDよりも容量が少ない、書き換え回数に制限があることです。長期間書き換えがないと自然放電が起き、データ消失、使い込んでいくとレスポンスが悪くなる報告もあります。そのため、データ保存用には不利なストレージです。

HDDとSSDの速度の違い

手元にあるHDDとSSDでそれぞれ転送速度を比較してみました。

HDDの読み書き速度

CrystalDiskMarkを使ってwestern digital製HDD
Studio XPS 8100から移行したHDDです。データ用に使っていたものです。Sep(シーケンシャルアクセス)の読み込み速度は82.34MB/s。512KB(ランダムアクセス)の読み込み速度では30.74MB/s。HDDはランダムアクセスが苦手で、シーケンシャルよりも大幅にスピードダウンしています。つまり、ランダムアクセスが鍵を握るアプリケーションの読み込みでは、HDDは不得意なんですね。

SSDの読み書き速度

CrystalDiskMarkを使ってCrucial REAL SSD C300
HDDと比較にならないくらい速いです。Seq(シーケンシャル)読み込み速度では347.2MB/sで、さきほどのHDDよりも4.2倍の速度!512KB(ランダムアクセス)の読み込み速度では307.0MB/sで、Seqに迫る速度を誇っています。4KのランダムアクセスでもHDDの8.6倍早速く、NCQによる性能向上が効果的に発揮されています。

ランダムアクセスが速いということは、アプリの読み込みが速いということです。Windowsやアプリの立ち上がりが速い理由が理解できます。SSDの書き換え耐久性と単価・容量がHDDと同じであれば、HDDの後継ストレージとなるでしょうに、今のところはHDDとの併用がベスト。

一時ファイル保存先には注意

「アプリなどシステムのインストール先はSSD、作成したデータの保存はHDD」と、ユーザーの任意で操作すればいいのですが、無意識にSSDに保存されてしまうデータがあります。まず、この対策をします。

SSDにある一部のフォルダをHDDに引っこしさせます。そのため、HDDは一部的にシステムドライブになるので、誤って取り外してしまわないよう注意が必要です。ヘタするとWinodwsの動作に支障があるので、取り外すことがないように内蔵させることが必須。

ユーザーフォルダーは大容量のデータ保存先になってしまいかねないので、HDDに移動させます。またはマイドキュメントやダウンロードなど部分的なフォルダに的を絞っても構いません。右クリックでプロパティをだし、「場所」のタグから「移動」で、HDDへと指示を与えます。移動できないフォルダや、移動すると不具合がでるフォルダもあるので要注意です。

SSDとHDD組み合わせ搭載の事例(XPS 8300にて)

DELLパソコンであるXPS 8300にSSDとHDDを搭載して、SSDをシステム用にした事例を紹介します。メーカーパソコンなのでOSインストーラがなく、HDDにシステムが入っている状態からのスタートです。

HDDシステムを、SSDへバックアップ

バックアップツールのMaxBlast 5を使って、XPS 8300のHDDシステムを、SSDへ移行します。MaxBlast 5は、HDDメーカーのSeagateが無料提供しており、Seagate製か同社に買収されたMaxtor製HDDが認識されれば起動できます。 ちなみにその中身はAcronisのTrue Imageです。

Seagateが提供しているMaxBlast 5
いわゆるクローンコピーソフト。

XPS 8300のHDDはSeagate製
バックアップ先のSSDは振動の恐れがないので、まずは固定せず仮設置。先に初期化を済ませておきます。

XPS8300のSATA 3.0 (6Gbps)コネクタ
SATA 3.0 (6Gbps)コネクタは青と白の2つ。マスターのHDDは青いコネクタ、光学ドライブが白いコネクタに接続されています。光学ドライブ側を抜き、SSDのSATAケーブルを接続します。※注:通電中には絶対行わない!

ディスクのクローン作成
MaxBlast 5を起動すると、タスクの選択が出ます。HDDからSSDへのシステム移行には「ディスクのクローン作成」を選びます。

クローンモードでは自動
クローンモードでは自動でおまかせ。

XPS 8300に搭載されていたHDD
移動元ハードディスクに、HDDを選びます。

SSDを選択
次に移行先であるSSDを選択。

SSDに隠しパーティションの分まで設定
クローン作成前と作成後の確認が出ます。

SSDのパーティションを削除する
「SSDのパーティションを削除する」と確認がでますが、SSDには初期化以外なにもしていないので、そのまま削除でOK。どっちにしろパーティション先にはコピー出来ない。

実行する操作の一覧。XPS 8300のSSD化
実行する操作の一覧が出ます。「おまかせなのでいいや!」のノリで実行をクリック。

xps8300のコマンドプロント
Windowsの画面が消えて、コマンドプロンプトのような画面になります。システム自体は20GBほどでしたが、バックアップには10分もかかりませんでした。

SSDをHDDが接続してあったSATA3.0コネクタに挿しなおしXPS8300
バックアップが終わったら、電源を切り、コンセントを抜き、マスターのHDDを取り外します。

seagateのHDD
外したHDDはマスターのシステムとして保管しておきましょう。個人的に使うアプリなどをセットアップしてからバックアップしたほうが、「あとあと便利なのでは」と思うでしょうが、唯一のファースト・システムなのでこれはいじらないほうがいいでしょう。

SSDにクローンコピーできたら、HDDが接続してあったSATA3.0コネクタにSSDを接続して起動させます。無事起動出来れば完了です。

SSDとHDDを本設置

Studio XPS 8100から持ってきたデータ用HDD
データ保存用のHDDを新たに取り付けます。

SSDのほとんどが2.5インチ型
SSDのほとんどが2.5インチ型です。デスクトップで取り付けるなら、「2.5インチ⇒3.5インチ変換マウンタ」を取り付ける必要があります。

SSDは振動しないので大丈夫
今回は3.5インチベイではなく、5.25インチベイに搭載することにしたので、「2.5インチ⇒3.5インチ変換マウンタ」さらに「3.5インチ⇒5.25インチ変換マウンタ」を追加して、5.25インチベイに無理やり対応させました。SSDは振動しないので大丈夫でしょう。HDDだと問題ありでしょうね。

無理やり5.25インチにしたSSD
ダブル・マウンタで無理やり5.25インチにしたSSDを、外側から挿入します。光学ドライブの時と同じく、左サイドのネジを2箇所留めてロック完了。HDDと離すことで、熱を受けにくいメリットがあると思われます。

SATAケーブルとSATA電源
SATAケーブルとSATA電源コネクタを接続。

SSDは6GbpsなのでSATA3.0への接続
マザーボードとの接続はこのようになっています。特にこのSSDは6GbpsなのでSATA3.0への接続が必須です。

一時ファイル等をHDDへ回避する

SSDは「書き込みと消去を繰り返す耐久性」には乏しく、寿命に影響してきます。ユーザーがシステム以外のデータはSSDに記録しないようにすればいいことなんですが、パソコンを使用していると無意識に保存されてしまうことがあります。

IEの一時ファイルを、用意したファルダへ移動

例えばInternet Explorer(IE)です。閲覧しているページを次回もっと早く表示できるようにWebページ、画像などを毎回自動保存しています。そのため、画像の多いサイトを見ているとかなりのデータ量になってきます。知らぬうちにSSDにどんどん記録しちゃうんですね。ですから、そのような一時ファイルをHDDへ回避します。

Internet Explorer(IE)
そこで一時ファイルをHDDに移動させます。IEのツールからインターネットオプションへ。全般タブ⇒閲覧の履歴から「設定」をクリック。インターネット一時ファイルと履歴の設定で、フォルダーの移動を指定します。当方ではHDDに「HDDキャッシュ」というフォルダーを作り、そこへ投げました。Internet Explorer(IE)の対策はこれでOK。

マイドキュメントを、用意したフォルダへ移動

「マイドキュメント」や「マイピクチャ」
次はユーザーフォルダーにある「マイドキュメント」を、必要であればHDDへ移動します。先に移動先のフォルダをHDD側にて用意しておきます。マイドキュメントを右クリックでプロパティをだし、場所のタグから「移動」で指示を与えます。「デスクトップ」も同様の手順でをHDDへ回避できます。

起動時間のパフォーマンス比較

HDDをシステムにしていた時の起動時間。電源ボタンを押してから33秒で起動。
※SATA HDD(7200回転)/製品:Seagate製Barracuda 7200搭載時。

SSDをシステムにした時の起動時間。電源ボタンを押してから19秒で起動。
※SATA SSD(6Gbps)/ 製品:Crucial REAL SSD C300。

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