CPU選びの基本
マイクロ アーキテクチャ(基本設計)
アーキテクチャというのはCPUの基本設計です。内部のハードウェアによる仕組みであり、命令処理をどのように行うかなど内部で設計されています。
CPUには実行ユニットとして演算装置(ALU:Arithmetic Logic Unit)、浮動小数点演算処理装置(FPU:Floating Point Unit)を実装しています。そして、フェッチやデコードを行う「制御ユニット」、データを格納する「レジスタ」、キャッシュメモリを実装します。装置と接続する経路を「バスインターフェース」と言います。これらの仕組みを利用したCPU内部構造のことをマイクロアーキテクチャといいます。世代ごとに改良や刷新がされ、CPUの性能や電力効率を向上させています。
これが変わればパソコン全体のシステム構成が大きく変わります。自作パソコンならマザーボードごと買い換えることになり、場合によってはメモリなどの規格も変わってしまうこともあります。アーキテクチャが既存の改良版であれば、一定の条件付きで互換性を持つ場合もあります。ただし、アーキテクチャが変わるというのは、基本的には完全に一新と考えたほうがいいでしょう。これを機にパソコンを買い換えるユーザーも多いです。
開発コード名
開発中のCPU製品につけられる仮の名前が「開発コード名」です。製品化するときには「◯世代Core i7」のような正式名称で呼ばれますが、同一の設計として便宜上、開発コード名で呼ばれることがあります。
Nehalemマイクロアーキテクチャの例 | プロセス・ルール | 開発コード名 |
Core i7 900番台 | 45nm | Bloomfield(ブルームフィールド) |
32nm | Gulftown(ガルフタウン) | |
Core i7 800番台 / Core i5 700番台 | 45nm | Lynnfield(リンフィールド) |
Core i5 650番台 / Core i3 500番台 | 32nm | Clarkdale(クラークデール) |
Core iシリーズという呼称では、どんな設計なのか困惑する場合があります。上記ではNehalemマイクロアーキテクチャの例になりますが、例えばCore i7 900番台はで、プロセスルールの違いがあるため、開発コード名で把握したほうがわかりやすいです。
また、マイクロアーキテクチャ名が、そのまま開発コード名になることもあります。2011年のSandy Bridge以降のメインストリームではその傾向にあります。
マイクロアーキテクチャの移り変わり
メーカーパソコンを買う場合、アーキテクチャは復刻することはないので、あまり古いものを選ぶことはできません。選択肢は移行期である2世代間というのが通常です。「最新のアーキテクチャで買うか、それとも底値と思われる1世代前を選ぶか?」まずはこの2択になります。
例えば2011年の移行期であれば、「こなれたNehalemか、次世代のSandyBridgeか」という選択です。前世代はコスパ、次世代は高性能化、という判断になるでしょう。さらに時間がたつと1世代前のものが姿を消していきます。新旧アーキテクチャでスペック数値がさほど変わっていない場合があっても、システムバスなど設計が違うため異なるアーキテクチャで比較することはできません。
後期のアーキテクチャになるほど、設計で高性能化しているのが通常です。ただ高性能化と言っても、処理速度の優先だったり、少ない電力でも効率のよい処理をするワットパフォーマンスだったりと、その世代のアーキテクチャで特長が変わっています。
補足:システムバス(データが流通する道幅)
システムバスとはCPUとチップセットをつなぐ回路です。「データが流通する道幅」と理解ください。この数値が大きいほど高速転送に有利です。帯域にボトルネックのあったフロントサイドバス(FSB)はCoreマイクロアーキテクチャで最後となり、Nehalem以降はDMIが採用されています。
プロセスルール(~nm / 進化するごとに微細化設計)
~nmで表記されるプロセスルールは、CPU内部の配線の幅です。時代とともに配線幅が微細化しており、数値が低くなっています。微細化されるということは省スペースで設計ができ、基盤に余裕ができます。そうして、新しい回路を設計することで新型のCPUが登場するわけです。プロセスルールが微細化されると、1チップに集積できるトランジスタ数が増大します。
単位はナノメートル (nm) 。1nm は10億分の1メートルです。バクテリアでさえ2000nmもあり、45nmだと何とウイルス並のサイズです。2006年ごろは65nmでしたが、2015年には14nmまでに至っています。
メインストリームのインテル・プロセッサ
時期 | マイクロアーキテクチャ | 主なブランド | プロセスルール |
2006年~2009年 | Coreマイクロアーキテクチャ | Core 2 シリーズ | 65nm(前期) 45nm(後期) |
2008年~2011年 | Nehalem (後期の拡張版:Westmere) |
第1世代Core i3 /i5 /i7シリーズ | 45nm(前期) 32nm(後期) |
2011年~2012年 | Sandy Bridge | 第2世代Core i3 /i5 /i7シリーズ | 32nm |
2012年ごろ | Ivy Bridge | 第3世代Core i3 /i5 /i7シリーズ | 22nm |
2013年~2015年 | Haswell | 第4世代Core i3 /i5 /i7シリーズ | 22nm |
2015年ごろ | Broadwell | 第5世代Core i3 /i5 /i7シリーズ | 14nm |
2015年~2017年 | Skylake | 第6世代Core i3 /i5 /i7シリーズ | 14nm |
2016年~2018年 | KabyLake | 第7世代Core i3 /i5 /i7シリーズ | 14nm+ |
2017年~ | CoffeeLake | 第8世代Core i3 /i5 /i7シリーズ | 14nm++ |
※トレンドだった時代の締めは、当サイトのDELLレビューにおける大体の把握である。目安程度に。
※2015年のBroadwellから14nmが続いているが、KabyLake以降は最適化をしているという意味で+を追加。
インテルAtom系プロセッサ
時期 | アーキテクチャ | 世代 | 開発コード/主なブランド |
2008年~ 2011年頃 |
Bonnell (45nm) |
第1世代 Atom |
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2011年~ 2013年頃 |
Saltwell (32nm) |
第2世代 Atom |
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2013年~ 2015年頃 |
Silvermont (22nm) |
第3世代 Atom |
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2015年~ 2018年頃 |
Airmont (14nm) |
第4世代 Atom |
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2016年~ | Goldmont (14nm) |
第5世代 Atom |
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2017年~ | Goldmont Plus (14nm) |
第6世代 Atom |
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※トレンドだった時代の締めは、当サイトのDELLレビューにおける大体の把握です。目安程度に。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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