DELL(デル)パソコン購入レビュー
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DELL Inspiron 14z Ultrabookのパフォーマンス

今回のInspiron 14z Ultrabook実機の構成は以下の通り。DELLはカスタマイズ性があるため、販売時期によって構成内容は変化します。そのことをご理解ください。レビューは2012年8月時点。最新情報や価格は、DELLサイトにて要チェック!

今回のInspiron 14z Ultrabookの構成とテクノロジー解説

14z-5423

Inspiron 14z Ultrabook(5423)

2012年6月発売の14インチ・ウルトラブック。20.3 mmの薄さながら光学ドライブを搭載する14インチ光沢液晶(1366x768)。第3世代Core i5 / i7 搭載可能(チップセットはHM77)。新発売時点で単体GPUにAMD Radeon HD 7570M 搭載可能。 高級感あるアルミ素材の天板。USB 3.0端子を2つ装備。PowerShare USB対応。サウンドシステムにWaves MaxxAudio 4 採用。SSDを活用した高速起動「インテル スマート・レスポンス・テクノロジー」にオプション対応。
コンポーネント レビューした構成 Windows エクスペリエンス インデックスのスコア
OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
液晶ディスプレイ 14インチ光沢液晶(1366x768)
プロセッサ インテル Core i5-3317U (1.7GHz, 3MB キャッシュ)
※クロック数最大2.6GHz
6.9
メモリ 4GB (4GBx1) DDR3 1600MHz メモリ 5.9
グラフィックス インテル HDグラフィックス 4000 5.0
ゲーム用グラフィックス 6.4
プライマリハードディスク 500GB SATA HDD(5400回転) + 32GB mSATA SSD
ISRT(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー)対応
5.9

Inspiron 14z Ultrabookは第3世代インテルCore i3 /i5が搭載可能です。(Ivy Bridge設計)。2012年8月時点でCore i3-2367M、Core i5-3317U が搭載可能。

今回のレビューではCore i5-3317U を搭載しており、末尾にUが付くので超低消費電力板のCPUです。最大TDPが17Wであり非常に低消費電力。2コア実装のHTテクノロジーによって4スレッド動作。ターボ・ブーストでクロック数最大2.6GHz。超低消費電力板のCPUは通常版よりもスペックが落ち気味ですが、多くのユーザーには充分な性能です。

DELLサイトをみると、単体GPUに「AMD Radeon HD 7570M 1GB GDDR5」が搭載可能なようです。グラフィック表示の多い使用なら搭載してみてもいいですね。今回は単体GPU非搭載で、インテル HDグラフィックス 4000です。また、レビュー時点ではストレージに256GB SSD搭載が可能でした。今回はオプションの32GB mSATA SSD搭載で、 ISRT(インテル スマート・レスポンス・テクノロジー)に対応しています。

ウルトラモバイルの登場!Inspiron 14z Ultrabook
以下、Inspiron 14z Ultrabookのテクノロジーに関するキーワードです。

Ivy Bridge(開発コード名)設計とは

Ivy BridgeはSandyBridgeの改良版なので、アーキテクチャ(基本設計)に大きな変化がないものの、新たに22mmプロセスルールの微細化設計となっており、物理的な互換性は保たれています。従来にはなかった3次元構造の「Tri-Gate(トライゲート)トランジスタ」を採用しており、低電圧状態でリーク電流が10分の1に抑えられたとのことです。インテルいわく、前世代よりも同じ消費電力で「性能を約37%アップ」させたとのこと。

※リーク電流とは、電流の漏洩であり水で例えると水漏れのようなもの。リーク電流が増すと消費電力も発熱量も増え、回路を傷める原因となる。つまりIvy Bridgeになって、性能の向上と低消費電力が顕著になったと言えます。

マルチコアとマルチスレッド

CPUパッケージ内部には命令を実行するコアがあります。シングルコア(1コア)を高クロック化して処理能力を高めると、消費電力と熱暴走の問題があります。そこでマルチコア化(複数コア化)です。クロック数はほとほどにしておいて、CPUコアを増やすことで「仕事を複数同時処理してしまおう」というアイデアです。複数同時処理のことをマルチスレッドといいます。ただし、アプリ側もマルチスレッド対応でないと効果は発揮できません。

HTテクノロジー(ハイパー・スレッディング・テクノロジー)

HTテクノロジーは擬似的にCPUコア数を倍増させる技術で、1コアに対して2スレッド動作をさせます。4コアであれば8スレッドということです。HTテクノロジーの仕組みは次の通り。
CPUコアには元々、並列処理が可能な演算機構が備わっていますが、1コアに対し命令の流れが1系統だと処理内容によって待機状態の演算機構が生じます。これは勿体無いということで、 命令の流れを2系統にすることで、待機状態の演算機構を極力減らし効率よく処理していきます。1コアに対し命令の流れが2系統なので、2スレッド処理なのです。擬似とはいえ、OSやソフトウェアからは2コアとして認識されます。HTテクノロジーだと1コアがビジーなので物理的に2コアのほうが優位ですが、それでも1コアを有効的に処理させる技術です。

HTテクノロジーによって速度が2倍になるわけではなく、あくまで効率化です。内容にもよりますが、マルチスレッド対応のソフトなら30%ぐらいのパフォーマンスアップを期待してもいいでしょう。

ターボ・ブースト・テクノロジー

2008年以降、インテルが採用を始めたターボ・ブースト・テクノロジーは、自動でクロック数(動作周波数)を上げる機能です。マルチコア化しても、依然とクロック数の高さがモノをいいます。 マルチコアに対応していないシングル・スレッドのソフトでは、単にクロック数の高いCPUのほうが処理が速いです。 音楽管理ソフト等ではマルチコアに対応していないものが多く、マルチコア化しても恩恵はありません。 そこで役立つのが、ターボ・ブースト・テクノロジーです。 マルチコアが効率的でないと判断されたときは、一部のコアをOFFにして、残った一部のコアのクロック数を上げます。一見、オーバークロックのように思えますが、定格内のクロックアップなので消費電力や発熱のリスクがほとんどありません。

ターボ・ブースト・テクノロジー2.0
2011年のSandyBridge設計以降、ターボ・ブースト・テクノロジー2.0が採用されています。クロックアップの仕組みは各CPUに定められた倍率を変えることです。ターボ・ブースト機能は電流や電力はもちろん、温度を監視した上で倍率を変化させています。電流の量が基準を超えた場合、上昇させた倍率を下げて熱暴走を回避させます。これが従来からあるターボ・ブーストです。しかし、電流量が基準を超えてもすぐに熱が上昇するわけではありません。ターボ・ブースト・テクノロジー2.0ではそのタイムラグを利用し、すぐには倍率を下げません。これが倍率上限を少しでも長く持たせる仕組みで、いわゆる「踏ん張り機能」が追加されています。

インテル スマート・レスポンス・テクノロジー(ISRT)※オプション

ISRTとは、インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジーの追加機能であり、2台のストレージを活用する技術です。SSDをHDDキャッシュとして使用することでシステムの読み込みを高速化します。システムデータそのものはHDDに保存されていますので、SSDの容量の少なさを心配することがありません。ISRTはかつてはチップセットZ68のみの機能でしたが、Ivy Bridgeに引き継がれています。

Core i5-3317UのCPU内蔵グラフィック~インテル HDグラフィックス4000

CPUに内蔵しているグラフィック機能が「インテルHDグラフィックス」です。AMDやNVIDIAの単体GPUが搭載されていないパソコン製品ではこの「CPUに内蔵のグラフィック」が機能します。内蔵グラフィックといっても「CPUコアとの完全統合化」されているので、従来よりも強力なものとなっています。インテルHDグラフィックス4000では、演算ユニットが前世代(2000・3000)と比べると、12基から16基へと増加しています。Direct X 11のサポートもされています。(前世代はDirect X 10.1まで)。

新たに3次キャッシュが追加されているので、CPUコアと共有しているLLC(Last Level Cashe)のアクセスを減らす改良がされています。そして動画再生支援(ハードウェア・エンコーダ)のQuick Sync Videoがバージョン2.0になっています。3D処理能力、エンコード処理能力とも前世代より向上しているうえ、高負荷時の消費電力も大幅に低下させるなどのパフォーマンスが見られます。

※Intel Quick Sync Video とは
Quick Sync Videoは動画再生支援機能。動画編集ではデコードとエンコードの処理が機能強化されています。※「MPEG-2、H.264、MPEG-4 AVC、VC1」のデコードをハードウェア処理。 「MPEG-2、H.264、MPEG-4 AVCのエンコード」をハードウェア処理。 さらに処理エンジンである「マルチフォーマットコーデック」を大幅強化。ただ、Quick Sync Videoが利用できるのはHDグラフィックが有効時の時のみで、グラフィックカード(単体GPU)を使用しているときは、Intel Quick Sync Videoが機能しません。

Inspiron 14z Ultrabookにてベンチマークテスト

今回のInspiron 14z Ultrabookにて、ベンチマークテストでは以下の結果でした。

ストリートファイター4のベンチマーク結果 設定解像度 1280×720 ウィンドウ表示
DELLでストリートファイター4を遊ぶ
RANK D ⇒ プレイできるが、処理が重くなることがある。
スコア 8180
AVERAGE 38.68 FPS
バイオハザード5 「ベンチマークテストA」の結果 ※DirectX 10
解像度 1280×720 ウィンドウ表示
27.4 fps RANK C ⇒ 動作が重く、プレイに支障あり。
エリア1⇒30.9
エリア2⇒29.1
エリア3⇒25.0
エリア4⇒25.9
今回はインテル HDグラフィックス 4000(モバイル版)なのでゲームノートにするには厳しいスペックです。AMD Radeon HD 7570Mを搭載すればどのくらいアップするのか気になるところですが、今回は単体GPU非搭載での構成です。
CINEBENCH R10のスコア
マルチコアでレンダリング
CPUベンチマーク 処理時間⇒1分50秒
スコア⇒8015
OpenGL スコア⇒3764
ちなみに2008年にパソ兄さんが自作した「Core 2 Duo E8400搭載自作デスクトップPC」でCINEBENCH R10のレンダリング処理時間⇒2分31秒でしたので、今のノートパソコンは性能向上が著しいですね。

【CINEBENCH R10のベンチマーク:過去にレビューしたデスクトップPCと比較 】

  • Inspiron 620
    (Pentiumデュアルコア G620 / インテルHDグラフィックス / 4GB) 処理時間⇒1分47秒
  • Inspiron 580s
    (Core i3-530 / RADEON HD 5450 / 4GB) 処理時間⇒1分57秒
  • 自作パソコン2
    (Core 2 Duo E8400 / RADEON HD 4650 / 4GB) 処理時間⇒2分31秒
  • 自作パソコン1
    (Pentium D 915 / RADEON HD 3650 / 1GB) 処理時間⇒5分28秒
  • マウスコンピューター・機種不明(2003年のモデルと思われる)
    (Pentium 4 (3.00GHz) / GeForce 6600 / 512MB) 処理時間⇒7分36秒

【CINEBENCH R10のベンチマーク:過去にレビューしたノートパソコン 】

  • Inspiron 17R Special Edition(7720)
    (Core i7-3610QM / GeForce GT 650M / 8GB) 処理時間⇒41秒
  • XPS 15(L521X)
    (Core i7-3612QM / GeForce GT 630M / 4GB) 処理時間⇒45秒
  • XPS 17(L702X)
    (Core i7-2670QM / GeForce GT 555M / 8GB) 処理時間⇒49秒
  • Inspiron 15R Special Edition(7520)
    (Core i7-3612QM / Radeon HD 7730M / 8GB) 処理時間⇒1分00秒
  • Inspiron 15(3520)
    (Core i5-3210M / インテル HDグラフィックス4000 / 4GB) 処理時間⇒1分19秒
  • XPS 17 (L701x)
    (Core i7-740QM / GeForce GT 445M / 4GB) 処理時間⇒1分19秒
  • XPS 14 Ultrabook(L421X)
    (Core i7-3517U / GeForce GT 630M / 8GB) 処理時間⇒1分23秒
  • XPS 15(L502X)
    (Core i5-2410M / GeForce GT 525M / 4GB) 処理時間⇒1分33秒
  • Studio 15(1557)
    (Core i7-720QM / RADEON HD 4570 / 4GB) 処理時間⇒1分33秒
  • Inspiron 13z(5323)
    (Core i5-3317U / インテル HDグラフィックス4000 / 4GB) 処理時間⇒1分35秒
  • Studio 17(1749)
    (Core i5-450M / Radeon HD 5650 / 4GB) 処理時間⇒1分48秒
  • Inspiron 15R(N5110)
    (Core i3-2310M /インテル HDグラフィックス 3000 / 2GB) 処理時間⇒1分56秒
  • Studio XPS 16 (1640)
    (Core 2 Duo P8700 / RADEON HD 4670 / 4GB) 処理時間⇒2分33秒
  • XPS 13 Ultrabook (L321X)
    (Core i7-2637M / インテル HDグラフィックス3000 / 4GB) 処理時間⇒2分36秒
  • Inspiron 13z(N301Z)
    (Core i3-330UM / Radeon HD 5430 / 4GB) 処理時間⇒3分46秒
  • Inspiron 1520
    (Core 2 Duo T7100 / GeForce 8600M / 2GB) 処理時間⇒4分18秒
  • Inspiron M102z(1122)
    (AMD デュアルコア E-350 / Radeon HD 6310 / 2GB) 処理時間⇒6分49秒
  • Inspiron 13z(1370)
    (Core 2 Solo SU3500 / GMA 4500MHD / 2GB) 処理時間⇒12分28秒
  • Inspiron Mini 10v
    (Atom N270 / GMA 950 / 1GB) 処理時間⇒18分06秒

地デジ対応度

Inspiron 14z Ultrabookストリームテスト for 地デジ対応
バッファローの「ストリームテスト for 地デジ」で地デジ対応度をチェックしてみました。DPモード(1440×1080 地デジそのまま)でもコマ落ちなしで描画割合:100% 。 CPU負担:21%。
単体GPUがあればCPU負担は減りますが、21%ぐらいの負担であれば動作は安定しているし、ながら作業も可能です。2D高精細コンテンツのニーズなら、CPU内蔵グラフィックスでも充分です。

Inspiron 14z Ultrabookの梱包風景

購入したつもりでInspiron 14z Ultrabookをみてください
DELLの梱包は至ってシンプル。

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