DELLノートパソコンのキーボード例
G7-15(7588)などで採用されているキーボードパーツ
G7-15(7588)などで採用されているキーボードパーツは、2017年ごろよりよく見かけるようになった。テンキー付きのキーボードで主に15.6インチノートに採用されるが、一部17.3インチノートでも採用されることもある。ここでは、同じパーツを使った複数のDELLノート・レビューでも流用ができるように、パーツに特化した記事にしている。
後に、このキーボードパーツにバックライト機能が追加されたタイプが登場しており、【G5-15(5500)で採用のキーボードパーツ】で紹介している。
基本スタイル
このモデルは、地盤がパームレスト部分と一体型のタイプ(くり抜き型)。キーボードエリアが少し窪地になって、くり抜かれた穴からキーが頭を出している構造。つまりキーボードの地盤もそのままパームレスト全体の一部(1プレート)となっている。そして「アイソレーション・キーボード」を採用している。(補足:キーボードの地盤について)
アイソレーション・キーボードとは
アイソレーションとは「分離、独立、絶縁」という意味である。キー同士の間隔が広く取られているので、キーが浮石のように独立している。この構造は誤接触が軽減されるため、爪の長いユーザーでも扱いやすい。そしてキーボードの内側にホコリが入りにくいメリットもある。ただし、ゲームユーザーには好まれていないタイプである。現在では主流となっており、当方のレビューを通してみると、2011年を境にして急増した。ホームポジションの様子。テンキー付きなのでやや左寄りになる。では、G7-15(7588)の写真で細部をチェックしてみよう。
キー配列チェック
キーボードの全体。15.6インチノートの筐体にテンキーを載せているため、やはりEnterキー、BackSpace、¥、Shiftあたりが犠牲になり、やや幅が狭くなっている。
テンキー以外の全般。
キーボードの右側。
キーボードの左側。
特徴としては、2016年ごろから見かけるようになった次のような加工がある。一部のキー(BackSpaceと¥など)を隣接させつつ、キートップの段差で隔離している加工。これはユーザービリティのためではなく、単なるコストダウン加工と思われる。プレートの穴開けが英字キーボードと一致していることから、加工をグローバルで共通化させてコストダウンを図っているようだ。
展示会イベントでDELLの社員にも聞いたが、グローバルメーカーゆえ、日本仕様のためだけに製造コストを掛けるのは社内で圧力がかかるらしい。もちろん、グローバルでの共有化がコストパフォーマンスにつながっており、ユーザーにも有益な面もある。
キートップ
キートップはほほフラットで、指先にフィットするような湾曲ではない。滑らすようなタイピングに向く。
横から見たキートップの様子。
各キーの様子
BackSpaceと¥のキーボードが小さいのでやや扱いづらいが、隣接することで小さいキーの狭苦しさが視覚的に緩和されている。(ただし、操作性には何の影響もないが)。実際に使ってみて、見た目の違和感は若干あるが、これといった支障は感じられなかった。ただ小さいことには変わりないので、完全なブラインドタッチではやや不便なのは否めない。
Enterキーと隣接するキーの様子。
右Shiftキーと隣接するキー。
スペースキーも同じくり抜き穴でまとめられている。
カーソルキーは小さめであるが、周囲にキーを配置しない独立配置なので、誤操作はほぼない。カーソル「上」のキーは指先でちょんと突く操作になると思うので、アクションゲームとかでは理想的とは言えない。
CapsLockがオンのときは小さな点のLEDが点灯する。
ファンクションキー
ファンクションキーは小ぶりだが、アイソレーションキーボードなので誤接触の打ち間違いは少ないと思われる。
ファンクションキー(F1 ~ F12)とマルチメディアキー/設定キーが兼用になっているため、優先キーになっていない方はキーボード左下側にあるFnキーと同時押しで使う。なお、「Fn + Esc キー」を押すと、その優先順を切り替えることができる。F1~F6まではメディア・コントロールキー、F8はディスプレイの切り替え、F11・12はディスプレイ輝度調整の操作になっている。
キーピッチ
メインのキーでは概ね19mmでフルサイズ。DELLサイトによれば、「X = 19.05 mm、Y = 18.05 mmキー ピッチ」だそうだ。
狭いキーピッチはざっくり見て14mmほど。
ファンクションキーでは17mmくらいか。
テンキーもフルサイズとはいかない。16mm~16.5mmくらい。
キーストローク
最近はノートパソコンの薄型化のためか、据え置き用でもキーストロークがモバイルノート並に浅くなってきた。
家庭で0.1mm単位を測るのが非常に難儀だが、だいたい1.3mmくらいか。
後日、同じキーボードパーツを搭載しているG3-3579で再度測定してみた。1.2mmくらいと思われるが1mmは確実にある。最近のモバイルノートと同じくらいのキーストロークと捉えればよさそうだ。
押下圧
同じキーボードパーツを搭載しているVostro15-3581にて押下圧をチェックした。(2019年6月)。精密に測る機器はないので、原始的に分銅を乗せて家庭的に測った。そして、勢いをつけない状態でキーが押下される質量で調べた。
メインキーとして「Gのキー」の押下圧を調べると、58g。Enterキーでは場所によって押下圧が変わってくるが最も軽い場所で64gであった。過去のレビューPCと比べると、平均的な押下圧と思われる。ついでにテンキー(4のキー)を測ったところ55gで、やや軽め。
押下圧の比較参考
製品 | ノート概要 | メインのキー (Gとする) |
Enterキー (最も軽い箇所の場合) |
XPS 17(L701X) | 2010年の17.3インチノート | 69 g | 60 g |
XPS 17(L702X) | 2011年の17.3インチノート | 69 g | 65 g |
Inspiron 17R(5721) | 2013年の17.3インチノート | 73 g | 68 g |
Vostro 14 (3481) | 2019年の14インチノート | 58 g | 50 g |
Inspiron 13z(N301Z) | 2010年の13.3インチノート | 62 g | 68 g |
Inspiron Mini 10v | 2009年の10.1インチ・ミニノート | 59 g | 63 g |
製品 | テスクトップ向けキーボード | メインのキー (Gとする) |
Enterキー (最も軽い箇所の場合) |
KB216t | 2015年~、DELL付属キーボード | 57 g | 62 g |
SK-8165 | 2011年・XPS 8300付属キーボード | 55 g | 50 g |
G105 | ロジクール・ゲーミングキーボード | 57 g | 55 g |
K270 | ロジクール・エントリー | 68 g | 67 g |
K240 | ロジクール・エントリー | 58 g | 59 g |
OWL-KB109BM ⅡR | オウルテック・赤軸メカニカル | 55 g | 50 g |
過去に押下圧を測ったキーボードの結果。ただし、押下圧が同じでもキータッチの感覚が同じとは限らない。メンブレンやメカニカル、パンタグラフといった構造の違い、キーストロークの深さによって印象は変わってくる。あくまで数値上で比較したものである。個人的な判断だが「ノートでは60gあたりを基準」とする。70g近くあるとわりとしっかりした圧がある。50gあたりはかなり軽い印象を受ける。自己処理的な情報なので、まじまじと参考にされても困る。
このキーボードパーツを採用しているDELL製品例(15.6インチノート)
このキーボードパーツには頻繁に遭遇するので、いくつか採用例の製品をピックアップしてみた。おそらく初見は2016年末ごろ、2019年時点でも採用されている。
2019年 確認分
2019年6月レビューのVostro 15-3581。
2019年6月レビューのInspiron 15(5583)シルバーカラーの場合。
同じくInspiron 15(5583)のブラックカラーの場合。
2019年3月レビューのG5-15 (5590)の場合。
2018年 確認分
2018年7月レビューのG3-15(G3-3579)の場合。
2018年1月レビューのVostro 15(7570)。
2017年 確認分
2017年11月にレビューしたDELL Inspiron 15(7577)ゲーミング。
2017年11月レビューのDELL Inspiron 15(5570)。
2017年3月レビューのDELL Inspiron 15 ゲーミング(7567)。
2016年 確認分
2016年12月レビューのDELL Inspiron 15(5567)。
2016年12月レビューのDELL Vostro 15(5568)。
このキーボードが、17.3インチノートで採用された例
17.3インチノートで採用された例も紹介しておく。本来は15.6インチノート用に作られているキーボードなので、17.3インチノートでは左右にスペースが大きく余る。流用のコストダウン化であろうが、このキーボードでは17.3インチノートの幅が活かせていない。
2019年10月にレビューしたG7-17 (7790)にて。
2019年4月19日時点のInspiron 17 (3780)レビューにて。
2017年11月レビューのDELL Inspiron 17(5770)。
2016年12月レビューのDELL Inspiron 17(5767)。
レビューは以上。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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