DELL(デル)パソコン購入レビュー
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Venue 11 Pro(7130)の性能~高精細コンテンツが超余裕

レビュー紹介しているVenue 11 Pro(7130)実機で性能を調べてみた。CINEBENCH R10のレンダリング処理、BD超える高画質映像コンテンツの再生を行ってみた。当サイトのVenue 11 Pro(モデル名:7130)レビュー情報は、2014年1月時点です。最新搭載パーツ情報や価格は、DELL公式サイトにてご確認ください。

レビュー紹介しているVenue 11 Pro(7130)実機

Venue 11 Pro

別売りキーボードでノートパソコンにもなる、Venue 11 Proタブレット
ここでのレビューは、Venue 11 Pro(7130)

2013年12月発売。別売りのDELLタブレット用キーボードをドッキングして、ノートパソコンにすることもできるタブレットPC。10.8インチ画面にフルHD解像度(1920×1080)搭載。10点マルチタッチに対応する。工具なしでバッテリー着脱ができるので、予備バッテリー持参もできる!バッテリー駆動時間は公称で約10時間。

タブレット用キーボードには、追加バッテリーを搭載した「モバイル版」、超軽量フルサイズキーボードの「スリム版」がある。また、ドッキングステーションを使うことも可能。

フルサイズのUSB3.0 x 1、Micro USB、 SDXC対応microSDメモリーカードスロット、ミニ HDMI x 1 などを装備。重量は771.5 g~835g と軽量。Atomならびに第4世代Core YのCore i3/i5が搭載可能。Venue 11 Proは以下の2機種に分類されている。

項目 レビューした構成 Windows エクスペリエンス インデックスのスコア
OS Windows 8.1 (64bit)
液晶ディスプレイ 10.8 インチ・フルHD解像度(1920×1080)(10ptタッチ)
プロセッサ Core i5-4210Y (3M キャッシュ, 最大 1.90GHz まで可能) -
メモリ 4GB DDR3メモリ(1600Mhz) -
グラフィックス インテル HDグラフィックス4200 -
ゲーム用
グラフィックス
-
ストレージ 128GB M.2規格SSD -

Venue 11 Pro(7130) の設計はHaswellであり、今回の実機では第4世代Core i5-4210Yを搭載している。グラフィックでは、Core i5-4210Yに統合されているHD グラフィックス 4200が使われる。Core i5-4210YはHaswellのなかでも極めて低消費電力でありTDP11.5Wしかない。通常版CPUよりも性能は落ちるが、タブレットPCであれば申し分ないだろう。第4世代Core i5-4210Yは2コア実装で、HTテクノロジーによって命令の流れが2系統になるので4スレッド動作が可能である。

CINEBENCH R10にてレンダリング処理能力をチェック

マルチコアでレンダリング
CINEBENCH R10は、MAXON Computer社のCinema 4Dをベースとしたベンチマークソフトで、Cinema 4Dは映画・テレビ業界・ゲーム制作・建築で採用されている3Dソフトです。 CINEBENCH R10はマルチコアに最適化されているので、クロック数の高さだけでなくマルチスレッドでの能力を測ることができます。
CINEBENCH R10のスコア
処理時間⇒2分12秒 スコア⇒6671

CINEBENCH R10のスコアでは処理時間⇒2分12秒だった。過去にレビューしたパソコンと比較してみると、2011年以前のCULVとかミニノートとか言われていたパソコンよりはずっと速い。最近のAtomと比べても大きな差がある。前世代であるIvy BridgeであってもUシリーズのほうが処理時間が早い傾向にある。(以下の表を参考に。あくまで当方調べ)

発売時期 製品 CPU GPU メモリ 処理時間
2013年1月 Latitude 10 Atom Z2760 GMA(533MHz) 2GB 12分09秒
2013年9月 Inspiron 11(3137) Celeron-2955U HDグラフィックス 2GB 2分49秒
2012年6月 XPS 14 Ultrabook
(L421X)
Core i7-3517U GeForce GT 630M 8GB 1分23秒
2012年6月 Inspiron 13z(5323) Core i5-3317U HDグラフィックス4000 4GB 1分35秒
2011年4月 Inspiron M102z
(1122)
AMD デュアルコア E-350 Radeon HD 6310 2GB 6分49秒
2010年6月 Inspiron 13z
(N301Z)
Core i3-330UM Radeon HD 5430 4GB 3分46秒
2009年10月 Inspiron 13z(1370) Core 2 Solo SU3500 GMA 4500MHD 2GB 12分28秒
2009年6月 Inspiron Mini 10v Atom N270 GMA 950 1GB 18分06秒
レビュー機のVenue 11 Pro(7130)は、2009年以前のミドルノート製品よりも処理があきらかに速い。
発売時期 製品 CPU GPU メモリ 処理時間
2009年1月 Studio XPS 16
(1640)
Core 2 Duo P8700 RADEON HD 4670 4GB 2分33秒
2007年6月 Inspiron 1520 Core 2 Duo T7100 GeForce 8600M 2GB 4分18秒
パソ兄さんが昔、組み立てた自作デスクトップPCよりも速い。
発売時期 製品 CPU GPU メモリ 処理時間
2008年10月 自作パソコン2 Core 2 Duo E8400 RADEON HD 4650 4GB 2分31秒
2006年11月 自作パソコン1 Pentium D 915 RADEON HD 3650 1GB 5分28秒
かつての垂涎CPUだった Pentium 4 (3GHz) マシンよりも速い。
2003年? マウスコンピューター・機種不明 Pentium 4 (3GHz) GeForce 6600 512MB 7分36秒

2D高精細コンテンツでのパフォーマンス~今回のVenue 11 Proにて

BD超える高画質映像コンテンツの「Pioneer Visual Material」のMovie01を再生してみた。この映像は「平均Rate 50Mbps、最大70Mbps/VBR」という通常のBDタイトルを超える転送レートである。
(※通常のBDタイトルの場合は、最大Rate 40Mbpsで制限されている。そして当方の調べではNHKの地デジ放送で平均13Mbps、DVD映画で平均5Mbpsあたりだった。)

Pioneer Visual Materialこの高画質デモンストレーションテスト映像が滑らかに再生できれば、2D高精細コンテンツでのパフォーマンスに文句なしと判断できる。また、CPUの負荷率をチェックして、どれくらい余裕なのかも調べる。

Venue 11 Pro(7130)Pioneer Visual Material
「Pioneer Visual Material」のMovie01を再生。Venue 11 ProはフルHD解像度(1920×1080)ということもあり、なかなかの美麗さだ。

Venue 11 Pro(7130)レビュー記事
HD グラフィックス 4200の動画再生支援が強力なのか、CPU使用率は10%前後で済んでいる。「平均Rate 50Mbps、最大70Mbps/VBR」という高画質に余裕で対応できているので、タブレットだからという性能の低さを心配することはない。それにしてもAtom搭載のVenue 11 Pro(5130) がどんなものなのかが気になる。

Venue 11 Pro(7130)実機での消費電力

Venue 11 Pro(7130)消費電力
アイドル時ではとくにバックグラウンドで動いていなければ6Wほど。「Pioneer Visual Material」再生中では13W、CINEBENCH R10にてレンダリング処理中では16Wあたりだった。非常に低消費電力である。

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