PCI Expressスロットを装備しつつも、従来のスリムタワーよりもかなりコンパクト!
OptiPlex 7040スモール(Skylake設計)
OptiPlex 7040スモールは、従来スリムタワーと呼ばれていたモデルよりもだいぶコンパクトになっている。レビュー時点で第6世代Core i7-6700 プロセッサーを搭載できるため、CPUパフォーマンスではハイエンド機に匹敵する。ただし電源が180Wと少ないので、グラフィックカードの搭載はあまり意識しないほうがいい。※内蔵グラフィック(インテル HD グラフィックス 530)のまま使うほうが賢明なモデルだと思う。
今回の構成(Core i7-6700 プロセッサーと内蔵グラフィック仕様)では、ストリートファイター4がフルHDでも「83.64 FPS」という高パフォーマンス。へたなローエンドグラフィックカードを搭載するよりも性能が高い。なお、写真の周辺機器はDELLと関係のない市販製品。モニタは23インチ画面である。
メモリスロットが4基、拡張スロットの数、オンボード端子の数も多く、光学ドライブも搭載するなど、このサイズとしてはかなり充実している。M.2と3.5インチベイによるデュアルストレージ対応であり、将来性もある。また、80PLUS BRONZEの電源搭載や工具・ネジフリーのメンテンナンス性にも評価できる。今回レビューしたOptiPlex 7040スモール実機の構成は以下の通り。
2016年1月論評 Skylake設計 |
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2016年1月15日時点のレビュー。パーツ構成やカスタマイズ、採用パーツのベンダーは供給状況により変更があるため、購入された場合の一致性は保証していない。あくまで、手元にある実機の現状レポートである。
OptiPlex 7040スモールのデザイン、装備端子
OptiPlex 7040スモールでは、USB3.0端子×6基、USB2.0端子×2基を装備。前面USB2.0端子の1つはPowerShare対応。モニタ出力にはHDMI端子、Display Port 端子 × 2基を装備しており、VGA端子はオプション対応。ビジネスPCらしく、レガシーポート(PS/2コネクタとRS-232Cシリアルポート)を装備。また、ギガビットイーサーLAN端子を装備。kのように、オンボードの端子だけでもかなり豊富だが、ロー・プロファイルの拡張カードが搭載できる拡張性もある。
淘汰されつつあるパーツだが、光学ドライブを搭載しているので、配布用のCDやDVDを作成するユーザーには必要となるだろう。ただし、ノートパソコンと同じくスリムドライブなので、読み込み速度は速くない。
OptiPlex 7040スモールの筐体デザインは、OptiPlex 5040スモールとまったく同じ。印字ロゴを見ないと見分けできない。ちなみに右側のがOptiPlex 7040スモール。
工具いらずのメンテナンス性で、楽々、内部構造チェック
背面の青いレバーを下げるだけで、サイドパネルのロックが解除できる。なお、セキュリティロック穴は天井面の端に付いている。
引っ掛けているツメを外せば、フロントパネルが取れる。OptiPlex 7040スモールを横置きにした場合、DELLロゴの位置が気になるのなら、フロントパネルの裏側からロゴエンブレムを回転させる。OptiPlex 7040スモール本体の前面下にはスピーカを内蔵している。
OptiPlex 7040スモールの内部構造
サイドパネルを外して内部にアクセス。今回の構成では500GB HDDを搭載。PCI Expressスロットには、PCI Express x4と、PCI Express x16を実装しているが、レビュー時点ではグラフィックカードの選択肢はない。保証外だが自前での搭載となる。スリム筐体なので、グラフィックカードなどの拡張カードはロー・プロファイルに限られる。なお、拡張カードはレバーでロックされるため、工具やビスが不要である。
CPUクーラーのファン。OptiPlex 7040スモールの左側面パネルには吸気口がないため、パッシブダクトを使って集中させているようだ。
PCケースファンは前方の下にあり、前面吸気によるエアーフローとなっている。
80PLUS BRONZEの電源を採用
電源ユニットは総容量180Wでエントリーレベル。メインとなる+12Vは2系統で、それぞれ12A,14Aが最大。筐体から分かるように、電源面でもローエンド・グラフィックカードしか搭載できない。しかし、内蔵グラフィックのインテル HD グラフィックス 530は、ローエンド・グラフィックカードに匹敵する性能なので、この機種は非グラフィックカード構成で十分な存在だと思われる。
80PLUS BRONZEとは
OptiPlex 7040スモールでは、効率指標の共通規格「80PLUS BRONZE」の電源を搭載している。変換効率で優秀とされる基準は80%であるが、80PLUS認証がついた電源ユニットであれば、それをクリアしている。(第三者機関による認証プログラムなので信用性が高い)
※変換効率とは、「コンセントもとのAC(交流電流)から、PCで使うDC(直流電流)に変換したとき、どれだけ有効に変換できたか」の指数。例えば、変換効率70%なら、残りの30%は「変換時の電力」と熱としてPCに使われず消えている。
80PLUSには以下のグレードがある。
グレード | 負荷率20%の場合 (クリアすべく変換効率) |
負荷率50%の場合 (クリアすべく変換効率) |
負荷率100%の場合 (クリアすべく変換効率) |
80PLUS Standard | 80% | 80% | 80% |
80PLUS BRONZE | 82% | 85% | 82% |
80PLUS SILVER | 85% | 88% | 85% |
80PLUS GOLD | 87% | 90% | 87% |
80PLUS PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
負荷率20%、50%、100%のときの変換効率がチェックされる。やはり電源ユニットは負荷率50%のとき、変換効率が良い。80PLUS BRONZE以上は負荷率50%時の変換率が高く設定されている。 なお、80PLUSにこだわるユーザーであれば、80PLUS BRONZE以上がトレンドとなっている。
OptiPlex 7040スモールの、3.5インチHDDドライブベイ
HDDはプラスチックの3.5インチ・ドライブマウンタで挟み込まれている。間のピンには振動軽減のゴムがかましてある。マウンタの固定から、本体の固定までネジフリーの構造である。ケーブルを外し、マウンタのレバーを引けばPCからマウンタ付きのHDDを取り出すことができる。
スリム型光学ドライブ
楕円形のレバーを摘んでロック解除すれば、光学ドライブを引き出すことができる。これはHDDを取り外さなくてもできる工程である。(写真では外しているが、見やすくするためである)
HDD&光学ドライブの共用マウンタ
メモリスロットにアクセスするには、HDD&光学ドライブの共用マウンタを取り外す必要がある。輪っか状のレバーを引き、傾けて持ち上げると共用マウンタが取り外せる。
OptiPlex 7040スモールのマザーボード
ドライブマウンタを外せば、その下にあるメモリスロット、M.2スロット、SATAコネクタなどが見える。SATAコネクタは3基あるが、このPCケースでは2基までのドライブベイである。なお、さすがにALLではないが、高耐久性の固体コンデンサが多用されている。
DDR4 メモリスロットは4基あり、実機では8GB(4GB ×2)メモリ-2133MHz が搭載されている。M.2スロットもあるが、レビュー時点では、DELLのカスタマイズにSSDの選択肢はなかった。先述の通り、3.5インチ・ストレージベイがあるので、デュアルストレージ構成ができる機構である。
パフォーマンス比較 Core i5-6700搭載時
Core i7-6700と内蔵しているインテル HD グラフィックス530のスペック。4コア実装8スレッド動作で上位CPUである。
Core i3-6100と同じくTDP65Wなので、ワットパフォーマンスが良いということか。また、名前は同じ「インテル HD グラフィックス530」であるが、Core i3-6100よりも「バス幅64⇒128bit、バンド幅12.8⇒34.1GB/s」とスペックが高めになっている。なるほど、これがゲームのベンチマークテストで影響したようだ。
ストリートファイター4のベンチマークテストで比較してみると、Core i5-6400 +NVIDIA GeForce GT730 のPCを大きく上回ったパフォーマンスだった。これまでとは比較にならないくらい内蔵グラフィックの性能が向上している。OptiPlex 7040スモールはロー・プロファイルのグラフィックカードを搭載できるが、NVIDIA GeForce GT730 を搭載した過去のパソコンよりも高パフォーマンスだったので、ロー・プロファイルならもはやグラフィックカードの搭載は考えなくていいだろう。
1280 × 720 「ウィンドウ表示」における、ベンチマークテスト比較 ※グラフィック設定・デフォルト / 60FPS以上も測れるようにディスプレイ垂直同期をOFFGPU性能が主体となるが、このゲームはCPU性能の影響がそこそこある。 |
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2016年1月論評 Skylake設計 |
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CINEBENCH R10 ベンチマークテスト
CINEBENCH R10のレンダリング時間を比較してみると、昔のハイエンド機が嘘みたいに遅い。もう2009年の話だが、Core i7-975 Extreme Edition で46秒もかかっていたとは・・。
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⇒28秒 | |
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⇒46秒 | |
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⇒46秒 | |
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⇒51秒 | |
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⇒54秒 |
OptiPlex 7040シリーズについて、詳しくはDELLサイトへ
OptiPlex 7040スモールは、OptiPlex 7040マイクロほどのコンパクトさはないが、従来スリムタワーと呼ばれていたモデルよりもだいぶコンパクトになっている。それでいて、メモリスロットが4基、PCI Express スロットが2基という数は評価できる。オンボード端子の数も多いので、とくに拡張性を意識しなくてもいいだろう。光学ドライブが必要なユーザーにも対応している。その他、80PLUS BRONZEの電源や、工具・ネジフリーのメンテンナンス性にも評価できる。
何よりもハイエンドなCore i7-6700 が搭載できるので、CPUパフォーマンスが非常に高い。へたなローエンドグラフィックカードを搭載すると、この内蔵GPUよりもパフォーマンスが劣る場合があるので、個人的にはグラフィックカードを意識する必要がないモデルだと考える。OptiPlex 7040スモールのレビューは以上。
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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レビュー項目
- Skylake設計、DELL OptiPlex 7040シリーズ(マイクロ&スモール)
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