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Inspiron 14 5000 2-in-1(5482)ベンチマークテスト
Core i7-8565U + GeForce MX130、Core i5-8265U(内蔵GPU)
Whiskey Lake設計の14インチ2-in-1ノート、Inspiron 14 5000 2-in-1こと、Inspiron 5482をレビューしている。2台導入しており、1台は第8世代Core i7-8565UとGeForce MX130の構成。もう1台はCore i5-8265U(内蔵グラフィック仕様-UHD グラフィックス620)となっている。それぞれ呼称を、グレーおよびシルバーと呼ぶ。
2018年11月論評 Whiskey Lake (Uシリーズ) |
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※2018年11月26日時点のレビュー。本製品の発売日は2018年10月5日である。
ストレージ~NVMe SSDのパフォーマンス
今回レビューで導入したInspiron 5482では、2機とも 256GB NVMe SSD (M.2 / PCI Express接続)を搭載している。そしてベンダーは同じく、東芝製KBG30ZMS256Gである。左側がグレーモデル、右側がシルバーモデルの結果であるが、これはSSDの個体差というしかない。
測定結果を見ると、シーケンシャルリードが1500MB/s近くある。SATA接続のSSDではシーケンシャルリードが大体500MB/sあたりであるが、PCI Express接続のNVMe SSDとなるとその速度は爆速で約3倍。(ただし、通常の操作でその差を実感する機会がほとんどない。実質、数値的な満足感)。
【基礎知識 : M.2 SSDについて】
【 過去PCと比較 : SSD / HDD 各規格・接続による、ストレージ・パフォーマンス 】
Core i7-8565Uと、Core i5-8265Uのスペック
グレーモデルで搭載していた、第8世代 Core i7-8565Uのスペック。統合型(内蔵)グラフィックにインテル UHD グラフィックス620。
TDP(熱設計電力)15Wの低消費電力プロセッサで4コア実装、HTテクノロジーによって8スレッド動作する。定格は1.8GHz だが、ターボブーストにより最大4.6GHzまでクロックアップする。
第8世代CoreプロセッサとしてはKaby Lake Refresh、Coffee Lake~と続き、第3弾目に当たる。(異なる3つのアーキテクチャで、それぞれ8世代Coreが混在していて厄介・・・)。 プロセスルールは14nm++となっている。
CPU-Zの最新版(1.87.0)でチェックしたがまだ最新CPUに対応できていないようで、KabyLake-Uになっている。訂正すると、Core i7-8565UはWhiskey Lake-Uである。ただし、Kaby Lake Refreshと同じコアを使った設計なので、それも必然か。統合型(内蔵)グラフィックはKaby Lake Refreshと同じネームであり、インテル UHD グラフィックス620。CoffeeLake-U世代からはスペックダウンしている。
TDP15Wで「4コア実装8スレッド動作のCPU」は、Kaby Lake Refresh(第1弾・8世代)ですでに存在していたが、さらに改良が加えられている。大きな違いは統合PCH(メモリやグラフィックなどのインターフェース・コントローラー)である。ネットワークでは、インテルWireless-AC 160MHzの「ギガビットWi-Fiコントローラー」が内蔵されており、4K解像度のストリーミング再生がシームレスに行える。 高性能化に関しては、旧8世代よりもブーストクロックが引き上げられている傾向にある。ただ、統合型(内蔵)グラフィックは、ネームから推測できるようにKaby Lake Refreshと大差はないようだ。実際、第9世代Coreプロセッサまでのつなぎである印象は隠せない。それでも従来と比べて、TDP15Wのプロセッサ搭載PCとしてはパフォーマンスは高い。
シルバーモデルで搭載していた、第8世代 Core i5-8265Uのスペック。統合型(内蔵)グラフィックにインテル UHD グラフィックス620。Nameが Core i5-8250U(前世代であるKabyLake Refresh)になっていたので??と思ったが、SpecificationではCore i5-8265Uになっている。・・というわけで、Whiskey Lakeのプロセッサである。ベースが同じなのだろうか。
TDP(熱設計電力)15Wの低消費電力プロセッサで4コア実装、HTテクノロジーによって8スレッド動作する。定格は1.6GHz だが、ターボブーストにより最大3.9GHzまでクロックアップする。Core i7-8565Uからクロック数を低くしたスペックダウン仕様のようだ。
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15によるレンダリングでCPUパフォーマンスをチェック。比較するのは、パソ兄さんが過去にレビューしたPCにおける搭載CPUのスコアである。(重複するCPUでは最高値だったものを残している)
マルチスレッドおよび、シングルスレッドでの結果。スペックから読み取れるように、Core i5-8265UよりもCore i7-8565Uが若干速いくらい。それでもシングルスレッドでは、そこそこの差はあるようだ。
Core i7-8565Uのマルチスレッドを見ると、KabyLake Refreshの「i5-8250U、i7-8550U、i7-8650U」と大差ないレベル。(とは言ってもSandyBridgeのデスクトップ向けであるCorei7-2600と同格のパフォーマンス)。シングルスレッドを見ると、これらよりも極僅かに上であり、ターボブースト最大4.6GHzの効果かと思われる。シングルスレッドのアプリで効果が期待できそうだ。
CINEBENCH R15のベンチマークテストとは 3DCG作成ソフト「CINEMA 4D」がベースで、約30万ポリゴンある静止画のレンダリングにかかった時間などでスコアが算出される。CPUを100%稼働させるのでCPU性能指数の目安になる。最大256スレッドまで対応しているため、コア数が多く高クロックのCPUほど有利だが、アーキテクチャの新旧にもよる。なお、搭載グラフィックの性能にはあまり左右されない。 |
【 過去PCと比較 : CINEBENCH R15のレンダリングで、パフォーマンスチェック 】
ゲームのベンチマークテスト
それぞれの構成によるInspiron 5482のベンチマークテスト結果。GeForce MX130を搭載すると、ちょっとばかりグラフィックパフォーマンスが向上するようだが、2-in-1ノートに必要なのかは、ユーザー次第だろう。ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター の1280×720であれば、プレイ可能なパフォーマンスであり、GeForce MX130を搭載すれば、まずまずの快適さが得られる。パフォーマンスの向上は、ゲームによってかなり度合いが変わってくる印象。FINAL FANTASY 15では、顕著にパフォーマンスアップしていた。ただ、2-in-1ノートということもあり、無理をしてまでGeForce MX130を搭載するメリットはないと思われる。
2018年11月論評 Whiskey Lake (Uシリーズ) |
GeForce MX130について ノートPC向けのエントリー向けGPUで、旧世代のMaxwellアーキテクチャを採用している。ビデオメモリにはDDR3またはGDDR5があるが、このInspiron 5482では上位のGDDR5仕様。UHD グラフィックス 620より最大2.5倍高速と公称されている。 |
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ベンチマークテスト | タイトル | グレー i7-8565U G-MX130 |
シルバー i5-8265U UHDG620 |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター (1280×720 標準(ノートPC) DirectX 11 フルスクリーン) |
4887 | 3054 | |
ラストレムナント~2009年 (1280×720 フルスクリーン) |
54.24 | 41.18 | |
ストリートファイター4~2009年 (1920 × 1080 デフォルト 垂直同期OFF フルスクリーン) |
95.94 | 58.24 | |
FINAL FANTASY XV・ベンチマークテスト (1280×720 軽量品質 フルスクリーン) |
2450 | 1122 |
※ゲームタイトルのリンクをクリックすると、
当方過去のレビューPCと比較できる。
基礎知識:ゲームのベンチマークテストについて
※3Dゲームでは美麗な描写処理を担うグラフィック(GPU)の性能が重視されるが、CPUも軽視できない。炎、煙、風、速度などの自然現象をシミュレーションする物理演算(エフェクト)や、プレイヤーが操作しないキャラクター(NPC-non player character)を動かすのは人工知能(AI)であり、それはCPUが担う。ゆえにCPUの依存度はゲームの内容による。なお、CPU内蔵グラフィック仕様の場合(単体GPUの搭載なし)は、ビデオメモリを持たないため、メインメモリが代用される。そのため、搭載メモリの環境によってパフォーマンスが左右されやすいことを念頭に置いたほうがいい。
消費電力(ワットチェッカー)
条件:コンディション 「バッテリー満充電、ACアダプタ接続」 。ベンチマークテストでは、「ディスプレイ輝度最大時」
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アイドル時(待機時) | ディスプレイ輝度最大時: 7W、 輝度最小:4~5W |
測定、忘れちまった・・。 |
CINEBENCH R15 (マルチスレッド) |
62Wあたりから始まり、 35Wあたりへと減少しながら変動。 |
44Wあたりから始まり、 33Wあたりへと減少しながら変動。 |
CINEBENCH R15 (シングルスレッド) |
終始30~33Wあたり。 | 終始23~25Wあたり。 |
ファイナルファンタジー15 | 37~44Wあたりが多かった。 | 31Wあたり |
FF14 紅蓮のリベレーター | 34~42Wあたりが多かった。 | 31~36Wあたりが多かった。 |
ラストレムナント | 43Wあたり | 31Wあたり |
ストリートファイター4 | 33~44Wあたり | 30Wあたり |
※ベンチマークテストでの消費電力はシーンにより変動があるため、大体どのあたりの間で変動が多かったのか、ワットチェッカーを眺めながら直感的に判断したものである。ざっくりとした目安で厳密性はない。
Whiskey Lake設計の14インチ2-in-1ノート、Inspiron 14 5000 2-in-1こと、Inspiron 5482のレビューは以上。最後に概要をもう一度、掲載しておく。
- 筐体の特徴
- 360度回転できるヒンジ構造。(ノートからタブレット、テントモード、スタンドモードに可変)
- 指紋認証リーダー付き電源ボタン(Windows Hello対応)
- ディスプレイが、180度オープン可能なヒンジ ~外部モニタ接続時にディスプレイが邪魔にならない
- アルミ素材のパームレストで、高級感と剛性あり
- 天板と底面は、ポリカーボネート(工業プラスチック)
- 電源ボタンおよびタッチパッドの周囲はダイヤモンドカット仕上げ ※グレー・モデルのみ
- インターフェース(注目箇所)
- USB Type-C端子を装備 (USB3.1-Gen1、Display Port に対応)
- USB端子の1基は、PowerShare対応(PC起動なしでUSB充電用に使える機能)
- キーボード
- バックライト・キーボード機能(オンオフおよび、2段階の調光可能)
- ディスプレイ
- 14ンチ 光沢 IPS タッチディスプレイ(解像度1920 × 1080)のみラインナップ
- 広視野角 IPS パネル採用
- テクノロジー概要
- Whiskey Lake設計 ※最高で、第8世代 Core i7-8565U搭載可能
- 単体GPUでは最大で、NVIDIA GeForce MX130 2GB GDDR5 搭載可能
- 高速!PCI Express接続のNVMe SSD(M.2)搭載
- Waves MaxxAudio Pro搭載~デジタル処理で効果的なサウンドを展開
- デメリットや購入前の留意事項
- USB3.1-Gen2に対応していない
- 光学ドライブは無し、有線LAN端子は無し(無線LANは内蔵)
- 2-in-1ノートのデメリットではあるが、約1.7kgなのでタブレットPCとしては重量級。
- 換装のための内部アクセスは、底面ボディをごっそり取り外す構造でネジも多く面倒くさい。
※分解マニュアルはDELLサイトからダンロード可能。ただし保証なしの自己責任であることに要注意。 - ガラス面(アクリル面)にARコーティングが無いためか、斜めからは黒っぽく見える。
※実用性では、せっかくの広視野角IPSパネルが活かしきれていない
詳しくはDELLサイトへ
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※DELLは、「顧客満足度調査 2019-2021年 デスクトップPC部門3年連続1位」 ※出典-日経コンピュータ 2020年9月3日号より
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レビュー項目
- DELL Inspiron 14 5000 2-in-1 (5482)レビュー ※グレーモデル
- レビュー導入機2台目、Inspiron 5482 シルバー・モデルのデザイン
- ベンチマークテスト: Core i7-8565U + GeForce MX130、Core i5-8265U + UHD グラフィックス620