HP Slate7 Extreme レビュー
NVIDIA Tegra 4を搭載した「高性能型Androidタブレット」のHP Slate7 Extremeをレビューする。グラフィックス性能も高く、モバイル端末向けの3Dゲームや高解像度動画をサクサクこなす。 7インチ IPSパネルを搭載しており、広視野角で見やすい。スピーカーはバスレフポート付きであるため、並のタブレットPCにはない臨場感のあるサウンドが楽しめる。DirectStylusペンによる記入は滑らかで、実際の文具に似たような感覚で書き込める。2014年6月時点のレビューである。
7インチ IPSパネル、高性能型Androidタブレット!Slate7 Extreme
HP Slate7 Extremeは7インチ IPS・タッチディスプレイで、幅12cmなので鷲掴みができるコンパクトサイズ。上下にはデュアルスピーカーを搭載しており、しかもバスレフ構造。バスレフダクトのため少々スペースを要しているようだが、反響によって増強された低音を出せるためタブレットにしては良い音を出す。
Slate7 Extremeの裏側はシルバーカラー。ダーク系なので、チタンシルバーといったほうがわかりやすいと思う。材質はポリカーボネート(工業プラスチック)なので、特別な高級感はない。
今回レビューするHP Slate7 Extremeの構成は以下の通り。手元にある実機に限った状況レポートなので、ご理解の上、ご覧あれ。レビュー時点では内部パーツの構成は選ぶことはできなかった。クアッドコアのNVIDIA Tegra 4を搭載しており、高性能型のAndroidタブレットと言える。
OS | Android 4.2 |
ディスプレイ | 7インチ IPS・タッチディスプレイ(1280×800) |
プロセッサ | NVIDIA Tegra 4 (最大 1.80GHz) クアッドコアプロセッサー |
メモリ | 1GB (DDR3L) |
ストレージ | 16 GB (eMMC) |
カメラ | 前面:VGA Webcam 、背面:約500万画素 |
無線 | IEEE802.11 b/g/n 、 Bluetooth® 3.0 |
寸法・重量 | 約200×120×9.4mm 質量 約 350g (DirectStylusペン含む) |
公称駆動時間: | 約8時間 |
主なソフトウェア | Google 日本語入力、Google Play、Camera Awesome、NVIDIA DirectStylus、TegraZoneゲーム、Write、Tegra Draw 他 |
主な装備 | フロントデュアルスピーカー(バスレフポート付) microSD カードスロット×1 (最大32GB) ※高速データ転送非対応 microUSB×1、HDMIマイクロ出力端子×1 3.5mmヘッドフォン出力(マイク入力対応)×1 GPS、加速度センサー、デジタルコンパス、周辺光センサー、ジャイロスコープ |
気になるところは、1GB (DDR3L)メモリ、16 GB (eMMC)という容量の少なさ。ストレージに関してはmicroSDカードを活用してカバーするしかなさそうだ。
重量は約 350g と公称されているが、実際測ると354gだった。USB充電器とケーブルは計75gなので、気軽に持ち運べることは言うまでもない。ただ、USB充電器のプラグ先を畳めないのがちょっと惜しい。
広視野角のIPSパネル採用
光沢液晶のため撮影ライトで反射しているが、ISPパネル採用なので、かなり斜めの角度からでも変な色度変移がなく見やすい。
縦横の切り替わりがかなり速くて快適。解像度は1280×800なので7インチ画面としては妥当かと思われる。ただ。上級者であればフルHD解像度 (1920 × 1080)のニーズがあったかもしれない。
当サイトを閲覧したところ、縦横に切り替えると自動でワイド調整された。
タッチキーボードの様子。
デュアルスピーカーで、迫力の映像とサウンドを楽しめる。視認できるバスレフポートがあるのは下部のスピーカだけで、上部スピーカでは視認できない。どうやら、上部スピーカでは隣接するmicro USBポートをバスレフポートの代わりにしているらしい。なお、上部スピーカのすぐ下にVGA Webcamを内蔵する。
裏側にするとバスレフポートを確認できる。また、Slate7 Extremeの裏面には磁石が内蔵されているようで、冷蔵庫の扉にぴったりと張り付いた。レシピとかの検索に重宝できるかもしれない。磁力は弱い方ではないと思うが、ぶつかれば当然落下するので、冷蔵庫に張り付けるかどうかは自己責任である。実際、磁石がなぜ内蔵されているのか分からない。
500万画素のアウトカメラを搭載しており、一見、おまけ的なデジカメ機能と思われがちだが、搭載しているカメラアプリの「Camera Awesome」が優秀。HDR撮影、追尾オートフォーカス、スローモーション(ハイスピード)撮影、水準器表示機能、パノラマ撮影、ISO調整、タイマー撮影、連続シャッターなど多機能である。
Slate7 Extremeの装備インターフェース
上部に「電源ボタン、3.5mmヘッドフォン出力(マイク入力対応)×1 、HDMIマイクロ出力端子×1 、microUSB×1」を装備。そして背面カメラ(500万画素)がある。
右側面に「microSD カードスロット×1 (最大32GB / 高速データ転送非対応 )、音量調整ボタン」。左側面には装備端子はない。厚みは9.4mmなので十分薄型である。
HDMIマイクロ出力端子があるので大画面のテレビやパソコンモニタに出力でき、7インチ画面に留まらず、家族など大勢で一緒に楽しめる。
下部にDirectStylusペンの収納エリアがある。下部にあるがしっかり収納できるので、自然に落ちてしまうことはまずない。
高いスキャンレート技術のDirectStylus
標準でスタイラスペンが付属しているのはありがたい。このDirectStylusペンには、「直径2mmの細いペン先」と反対側に「太いペン先」がある。細いペン先は小さな文字のテキストリンクを難なくクリックできるし、細かな字も書きやすくて非常に便利!手書きメモアプリには「Write」があり、まるで鉛筆でメモをとるかの如く扱えた。
また、表示中のWeb画面に手書きメモを加えたり、部分的に切り抜きをすることもできる。
HP Slate7 Extremeは、DirectStylusと呼ばれる高いスキャンレート技術のお陰で、このような細いペン先が感知できる。むろん、Tegra 4の性能を活かした技術である。現に、所有するWindowsタブレットのDELL Venue 8Proや11proで試したところ細いペン先を感知できなかった。(太いペン先は感知した)
ペン先はゴムなので、あまり筆圧が強いとスムーズには進まない。さらっと書く使い方がちょうどいい。
搭載アプリのTegra Drawを起動して、 DirectStylusペンを使ってみた。サインペンのようなかっちりした筆圧の文字やイラストはもちろん、墨で書いたような繊細なタッチや濃淡も表現できる。素早く書いてもしっかり対応できていた。(さすがに瞬速だと遅延や無反応はあるが、常識の範囲で不満はない。)
カラーパレットの色が少ないので、さすがにプロ向けのツールとはいかないが、充分楽しめる。デジタイザ内蔵のタブレットと同等レベルではないにせよ、静電式タブレットでここまでできればかなりすごいと思う。
ゲームに強いNVIDIAのコアを採用しているだけあって、3D描画性能がすごい。Tegra 4に最適化されたゲームがラインナップされており、TegraZoneゲームというポータルアプリから、ゲームをダウンロードすることができる。
負荷をかけ続ければ熱くなってくるが、掴むのが辛くなるほどは熱くならない。
パソ兄さんはWindowsソフトをあれこれ使うので、基本的にはWindowsタブレット派である。そして「ネットが中心であればAndroidタブレットでもいい」ぐらいのイメージだったが、HP Slate7 Extremeをレビューしてみると、それだけではない利点を目の当たりにした。
DirectStylusペンの高性能と使いやすさは、紙のメモ帳に記入していたユーザーでもすんなり移行できるレベルだし、紙ではできない利点が多い。NVIDIAならではゲームの強さがあるため、通勤・通学の暇つぶしに利用できる。また、オプションで外付けワイヤレスTVチューナーが付けられるのでエンタメ性が高い。
なんといっても、Androidは無償オープンソースであるため、HP Slate7 Extremeの価格がお手頃なのがいい。
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