DELLと比較するHPパソコン購入レビュー
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HP Pavilion 11 x2 レビュー

2014年2月時点および3月のレビューであり、手元にある実機の現状に基づいた情報である。

Celeron N2910 搭載のPavilion 11-h000 x2

2013年12月に発売したHP Pavilion 11-h000 x2レビューする。キーボード分離型の11.6インチ・タブレットPCであり、一台二役のハイブリッド仕様。22nmプロセスのSilvermont設計であり、開発コード名「Bay Trail-M」で知られるCerelon N2000シリーズを搭載している。Atomを強化したようなCPUであり、命令実行効率が上げられている。

※Silvermont設計は第3世代のAtom向けマイクロアーキテクチャで、Cerelonブランドも採用されている。

キーボード分離型の11.6インチ・タブレットPC!HP Pavilion 11 x2

レビュー記事HP Pavilion 11 x2
レビューする実機はPavilion 11-h000 x2であるが、2014年1月にはリニューアル機の「Pavilion 11-h100 x2」が登場している。型(デザイン)も基本設計も同じで、構成がグレードアップしただけであるため、Pavilion 11-h000 x2のレビューを参考にしても問題ないと思われる。

コンポーネント レビューした構成
OS Windows 8(64bit)
ディスプレイ 11.6インチワイドHD・IPSタッチディスプレイ(1366×768)
プロセッサ インテルCeleron プロセッサー N2910
メモリ 2GB (2GB×1) (1066MHz, DDR3L SDRAM) オンボード
グラフィックス インテル HDグラフィックス
ストレージ 64GB SSD

Atom系Celeronの搭載

Celeronを搭載しているが、Silvermont設計なのでAtom系Celeronである。このCeleronは、Silvermont設計と同じマイクロアーキテクチャであるが、Silvermont設計よりも消費電力が大きい。
そもそもSilvermont設計はタブレット向け、Atom系Celeronはネットブック向けという位置づけがあるため、HP Pavilion 11 x2はネットブックに重点を置いていると判断できる。

ちなみにリニューアル機となった「Pavilion 11-h100 x2」では、Windows 8⇒8.1、Celeron N2910 ⇒N2920のグレードアップがされている。また、カラーリングがブラックからフライヤーレッドになっている。h100 x2ではCeleron N2920搭載なのでクロック数の高さの分、若干のパファーマンスアップが期待できる。

Pavilion 11-h000 x2 Celeron Processor N2910 (2M Cache, 1.60 GHz)
4コア/ 22nm / TDP 7.5W
Pavilion 11-h100 x2 Celeron Processor N2920 (2M Cache, 1.86 GHz~ 2.00 GHz)
4コア/ 22nm / TDP 7.5W

メインメモリにはDDR3L規格を搭載している。DDR3では動作電圧1.5Vで規定されているが、DDR3Lは1.35Vで動作する省電力規格。SandyBridge世代で対応されたメモリ規格。HP Pavilion 11-h100 x2ではオンボード搭載なので換装はできない。

HP Pavilion 11 x2をタブレットとして使う!ディスプレイの着脱

HP Pavilion 11-h100 x2着脱様子
ディスプレイとキーボード本体の境目にある中央のラッチをスライドすると、ディスプレイが分離する。

画像HP Pavilion 11-h100 x2レビュー写真
タブレットの自動回転の反応は良好。自動回転の許可/不許可は、Windows側の「画面の解像度」設定で行える。ノートパソコン形態のときは、ディスプレイを開くと付け根のスタンドが起こされて、キーボードが傾斜になる機構である。

タブレットのサイズが303×193×12mm。
ノート(タブレット+キーボードドック)のサイズが、303×206×25(最厚部)mm。

Pavilion 11 x2の重量~ネットブックとしては、さほど軽量ではない

重量と問題点~HP Pavilion 11-h100 x2
タブレットとキーボードの重量はほぼ同じで、各、約800g(体重計が100g単位のもので、かなりアバウト)
HPサイトによると、タブレット:約790g、タブレット+キーボードあわせて約1.55kgとなっている。

タブレットの重さは適度だとしても、モバイルノートで1.55kgだとやや重めという印象。ディスプレイにもキーボードにも各自バッテリーを搭載しているので、ノーマルな11.6インチモバイルノートよりも重くなってしまうのだろう。

また、バッテリーならびにPCパーツがディスプレイに内蔵されているため、普通の11.6インチノートのディスプレイ部分よりも重い。そのため、ノート形態でタッチ操作をして強めに押すと後ろにひっくり返ることがある。キーボードを重くすれば安定するのだろうが、それではモバイル用途に向かなくなってしまう。そこがHP Pavilion 11 x2のデメリットである。

タブレットには2セルバッテリ、キーボードドックには2セルバッテリを搭載。リニューアル機のHP Pavilion 11-h100 x2では、「タブレットのバッテリ駆動時間が、約5時間30分」、「キーボードドック装着時では約8時間30分」と公称されている。つまり、キーボードを持ち歩くということは「予備バッテリーを持ち歩く」と同じである。

ACアダプタとバッテリー

HP Pavilion 11-h100 x2駆動時間
ACアダプタは45W仕様で、タブレットとキーボードドックのどちらにも使える。L型の電源プラグが付属しており、電源ケーブルを省略することができる。電源ケーブルの持参がうざったいという方には、ありがたい付属品である。

Pavilion 11 x2の装備端子

装備端子
キーボードドックの前面・背面に端子はなく、右側面に「HDMI、USB3.0、SDカードスロット、電源コネクタ、
左側面に「USB2.0、マイク/ヘッドフォン」端子を装備する。

出ると比較するタブレットパソコン
タブレット底面には、電源コネクター 、マイク/ヘッドフォン端子、 microSDカードスロット がある。タブレッドおよびノート形態のどちらでもACアダプタ接続が可能となっている。タブレット部にUSB端子がないところは残念。
屋外でUSBメモリを使うのであれば、キーボードドックも持参することになる。

Pavilion 11 x2の天板~Imprintでデザインプリント面が長持ち

hpパソコンレビュー~HP Pavilion 11-h100 x2
天板の中央にはhpロゴ。背面の突起部分が少々目障りであるが、タブレットとキーボードドックのジョイント部分なので仕方がない。先述の通り、この突起部がキーボードに勾配をつけるチルトスタンドにもなっており、2箇所のすべり止めゴムが確認できる。

HP Imprint(インプリント)タブレット
キーボードドックを外した状態(タブレット部)。天板(タブレットの裏面)には、200万画素カメラ、電源ボタン、音量ボタンがある。この天板には点々のパターンデザインが施してあり、HP Imprintにより傷がつにくい加工がされている。レビュー時点では、リニューアル機のHP Pavilion 11-h100 x2では、ブラックの天板ではなくフライヤーレッドになっている。

HP Imprint(インプリント)とは

ボディ成型時、デザインを加えたフィルムに樹脂を流し込み転写させる技術(成形同時加飾転写システム)。
すぐに傷がついたり、はげてしまうことがない。最終工程で表面塗装する一般的なPCに比べ、綺麗なプリント面を長期間保てる。この技術を提供しているのが日本の老舗企業「日本写真印刷株式会社(NISSHA)」で、工業製品の素材加工で世界的に評価が高い。HPに納めているフィルムはすべて国内生産という。

IPSパネルで広視野角!HP Pavilion 11-x2の、11.6インチ・タッチディスプレイ

IPSタッチディスプレイ
11.6インチHD・IPSタッチディスプレイ (解像度は1366×768なので一般的な15.6インチノートと同じ。この場合はやや高解像度ということになる)。広視野角のIPS液晶搭載なので、結構斜めの角度からでも綺麗に見える。光沢液晶だが半光沢というのか、ギラついた印象がない。

Beats Audioテクノロジー
ディスプレイベゼルに、200万画素Webカメラ 、内蔵マイク、 Windows キー がある。下方にはBeats Audio デュアルスピーカー を内蔵。

Beats Audioテクノロジー

オーディオではBeats Audioテクノロジー(デジタル・シグナル・プロセッシング)を採用しており、独自のチューニングが施されている。デジタル音源を圧縮する際に失われた音質を回復し、迫力の重低音とクリアな高音域を実現しているという。

傾斜角度で操作しやすい!HP Pavilion 11 x2のキーボードドック

アイソレーションキーボード
HP Pavilion 11 x2では、84キーでアイソレーションキーボードを採用。11.6インチノートのキーボードだから、ゆったりサイズにはならない。半角全角キーや backspaceキーはやや小さくなっている。タッチパッドはボタン一体型で好みに分かれるが、ほとんどタッチパネルが代行するのであまり気にする箇所ではない。

キーストローク
主なキーピッチ約18.9×18.9mmで、主要キーではフルサイズをキープしている。キーストローク:約1.5mm。
キーボードが少し傾斜になっているので、その分は打ちやすい。

高精細2Dコンテンツにもバッチリ!HP Pavilion 11-h000 x2の性能

インテルCeleron N2910 (統合型GPUはインテルHDFグラフィックス)を搭載したHP Pavilion 11-h000 x2の性能をチェックする。リニューアル機のHP Pavilion 11-h100 x2はCeleron N2920搭載なので、このレビュー機(HP Pavilion 11-h000 x2)よりも微々たる向上が期待できる。

BD超える高画質映像コンテンツの「Pioneer Visual Material」のMovie01を再生してみた。この映像は「平均Rate 50Mbps、最大70Mbps/VBR」という通常のBDタイトルを超える転送レートである。
(※通常のBDタイトルの場合は、最大Rate 40Mbpsで制限されている。)

Pioneer Visual Materialこの高画質デモンストレーションテスト映像が滑らかに再生できれば、2D高精細コンテンツでのパフォーマンスに文句なしと判断できる。また、CPUの負荷率をチェックして、どれくらい余裕なのかも調べる。

HP Pavilion 11-h100 x2の性能
結果、問題なく滑らかに再生された。BD超える高画質映像コンテンツが扱えるので、多くのニーズに応えられると思われる。ただし、CPU使用率は44%ちかくであり、メモリ使用率では65%あたりだった。4コア実装とはいえ、この状態でさらにマルチタスクを課するとパフォーマンス低下が起こると予測される。

このご時世では2GBメモリは少なめの容量と判断されるが、おそらく低消費電力の方を優先しているのだろうと思われる。(タブレットPCは2GBメモリというのが多い)

いずれにしても、あれこれと複数同時処理させるようなパソコンではないし、タブレットPCの用途を考慮すると充分な性能である。ドッキング時の形状はネットブックだが、かつてのネット・オンリーの低性能とは違うため、ネットブックという呼び方は適当とはいえない。ますます、パソコンライフが楽しくなる製品である。

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HP Pavilion 11 x2レビュー項目(2014年2月/3月時点・Silvermont設計)

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