マザーボードでパソコンの特徴が分かる

マザーボードの主要構成をチェックすることによって、パソコンがどのような構成で動いているのかが理解できます。また、そのパソコンの拡張性やカスタマイズ性も理解できますので、パソコンを詳しく知りたい方はご参考に。

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マザーボードの主要構成

Studio XPS 8000のマザーボード
マザーボードの主要構成は、「チップセット、CPUソケット、メモリスロット、拡張スロット(PCIスロットとPCI Express)、SATAコネクタ、USBコネクタ、BIOS」など様々あります。

チップセット

チップセットはH57 Expressを採用。Core 2 Duoマシンでは2つあったチップセットも、新プラットフォームでは、ついに1つになり簡略化
アルミ製のヒートシンクの下にはチップセットがあり、マザーボードに直接ハンダづけされています。チップセットはCPUとパソコンパーツを中継する半導体チップ。搭載できるパーツや規格が決まったり、オンボードで搭載できる端子が決まるので、パソコンの性能やカスタマイズ性を左右します。2010年ごろからインテル仕様ではチップセット1つの搭載が主流です。以前(Core 2 Duo全盛期)は2つの搭載が主流でした。チップセットについて詳しくは後述します。

CPUソケット


CPUを装着するソケット。LGA775(Core 2 Duo/Quad用)、LGA1366(BloomfieldのCore i7用)、LGA1156(Lynnfield/ClarkdaleのCore i7//i5/i3用) などの規格があります。それぞれ新旧の互換性がなく、新規格のCPUに交換するためにはマザーボード自体の交換が必要です。

メモリスロット

デュアルチャンネルにしたメモリ
デュアルチャンネルに対応しているマザーボードなら、2スロットごとに色分けがしてあり、メモリを組み合わせるスロット場所が分かります。組み合わせでないスロット(色の違うスロット)に装着するとデュアルチャンネルは有効化されません。

トリプルチャンネルに対応
トリプルチャンネルに対応しているマザーボードなら、3スロットごとに色分けがしてあります。同じ色のスロットに装着しないと、トリプルチャンネルは有効化されません。

拡張スロット(PCIスロットとPCI Express)

拡張スロット
グラフィックカードを搭載する拡張スロットのPCI Express×16。×16というのは構造上のレーン数で、仕様にはx2、x4、x8、x16、x32が登場しています。(※PCI ExpressはPCIe略されることがあり。)

PCIスロットはPCI Expressの前規格となりますが、低速なためグラフィックカードの搭載には使われません。地デジチューナーカード、古い拡張カードなどあまり転送速度を必要としないカードの搭載に使われますが、最近はPCI Express×1に立場を取られつつあります。

各インターフェースの転送速度
PCI (32bit/33MHz) 133MB/s APG 1X 266MB/s
PCI (64bit/66MHz) 533MB/s APG 2X 533MB/s
PCI Express X1 250MB/s APG 4X 1,066MB/s
PCI Express X16 4,000MB/s APG 8X 2,133MB/s
PCI Express X1
(ver 2.0)
500MB/s    
PCI Express X16
(ver 2.0)
8,000MB/s    

APGはPCI Express の前世代になる規格で、最新のパソコンで採用されることはありません。

RADEON HD 4650の搭載完了。
PCI Express×16にグラフィックカードを搭載している様子。

SATA電源コネクタ
PCI Express × 1のUSB3.0拡張カード。

USB3.0インターフェースカードを搭載
PCI Express × 1のUSB3.0拡張カードを搭載している様子。


PCI Express × 16のグラフィックカード(上)と、PCI 拡張カード(下)。切り欠き位置が異なり物理的にも互換性は無し。

ATXメインコネクタ

24ピンを差し込みました。
電源ユニットと接続するATXメインコネクタ。電源では+12V系が使用されます。マザーボード用の電源コネクタです。スタンバイ用電源、メモリやチップセット、拡張スロットの電源供給用となります。

SATAコネクタと、USBコネクタ


SATAコネクタは、SATA規格のHDDや光学ドライブとケーブルで接続。
そして、写真にある緑と青のコネクタはUSBコネクタ。内蔵カードスロットに接続、またパソコン前面に装備するUSB端子用です。

コネクタが割愛されて内部USBが減らされている
エントリーパソコンでは、コネクタが割愛されて内部USBが減らされている場合があります。(マザーボードそのものがミドルレンジ向けと同じで、エントリー向けになるとコネクタを省略するパターンがあります。)

扉がだらしなく下がっていることはありません。
内部のUSBコネクタは、前面に配置される「内蔵カードスロットやUSB端子」とマザーボードをつなげています。

LEDコネクタ


黒いコネクタは、電源ボタンやHDDアクセスランプ用のLEDコネクタ。

WLEDのライトが点灯しています。その下の丸いポッチはHDDアクセスランプ。
LEDコネクタにてマザーボードと繋がっているため、起動中では電源ボタンやHDDアクセスランプがLEDのライトで点灯。

オーディオコネクタ


オーディオ端子用のオーディオコネクタ。パソコンの前面に搭載されるマイク端子やヘッドフォンにつながっています。

マザーボード上のSPDIF(光デジタルオーディオ)コネクタは、グラフィックカード用になります。HDMI端子を装備する一部のグラフィックカードでは、音声をマザーボードの内部SP/DIFから拾うタイプがあります。


この小さいコードは内部SP/DIFケーブル。(光デジタル音声)。
グラフィックカードが装備するHDMI端子からは映像信号だけでなく音声出力ができますが、この音声はマザーボードの内部SP/DIFから拾っています。なお、グラフィックカードの種類によっては、内部SP/DIFが不要なタイプもあります。

BIOS(バイオス/Basic input/output system)


BIOSは、パソコンに接続しているパーツを制御するための基本プログラム。基本入出力システムともいい、マザーボードにある「フラッシュROM」に保存されています。(フラッシュROMとは電源を落としてもデータが消えず、書き換えも可能なメモリー。)

BIOSはパソコンの電源を入れたら真っ先に実行され、次に実行されるOSにハードウェアの情報を伝えます。そしてOSはハードウェアを制御します。
BIOSはユーザーによって設定が可能で、細かいハードウェアの設定ができます。また、CPUやメモリなどの、動作安定のため制限されている性能を解放することができます。これをオーバークロックといいますが、一般公開されている性能よりスペックアップすることができます。ただし、パソコン自体が故障する可能性があるため、メーカー保証外になります。フラッシュROM内に記録されたユーザー設定は、電池によって保持されています。Award、Phoenix、Acer、AMIなどのBIOSメーカーがあります。

▲BIOS設定画面。電源投入時に起動する。

コイン形電池

姉妹機Inspiron 580s、上位機種Studio XPS 8100も同じチップセットを採用
マザーボードに設置されているコイン形電池は、BIOSの設定を保持するためのバッテリー。内部時計を動作させる電源にもなっています。

オンボードの端子

オンボード
マザーボードに直結している端子類は、マザーボードの機能として「オンボード機能」「オンボードの端子」と呼ばれます。マザーボードにない端子は拡張カードによって追加することができます。新規格の端子(インターフェース)が登場したときは、オンボード機能として登場するまで時間がかかるので、早く使いたいユーザーは拡張カードで対応します。

コンデンサ

次はコンデンサをチェック。コンデンサは別名「蓄電器」や「キャパシタ」
コンデンサは別名「蓄電器」や「キャパシタ」ともいい、電気を一時的に蓄電するパーツです。いわゆる小規模な充電池みたいなもので、電源出力のわずかな乱れを調整することができます。 何らかの原因で電源ユニットの出力が落ちたとき、コンデンサに蓄電された電気で補い、出力低下を防ぎます。種類には一般的な「アルミ電解コンデンサ」と、耐久性があり長寿命の「固体コンデンサ」があります

ユーザーとしては、固体コンデンサが高品質の目安になります。また、アルミ電解コンデンサでは、一般的な「85℃品」とワングレード上の「105℃品」があり、105℃品であるのが理想です。コンデンサについては別ページで詳しく解説します。

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