CPUスペックの基礎知識

インテルCPUのスペックの見方を解説。基本は「ブランド、プロセッサーナンバー、動作周波数(クロック数)、3次キャッシュメモリ」です。パソコン購入の際は、CPU自体の情報を詳しくチェック!

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基本的なCPUスペックの見方

インテル Pentium G6950 プロセッサー (2.80GHz, 3MB L3 キャッシュ)
インテル Core i3-550 プロセッサー (3.20GHz, 4MB L3 キャッシュ)
インテル Core i5-750 プロセッサー (2.66GHz, 8MB L3 キャッシュ)
インテル Core i7-860 プロセッサー (2.80GHz, 8MB L3 キャッシュ)
インテル Core i7-870 プロセッサー (2.93GHz, 8MB L3 キャッシュ)
インテル Core i7-930 プロセッサー (2.80GHz, 8MB L3 キャッシュ)

2009年~2010年現在で主流となっている「Nehalemマイクロアーキテクチャ」構造のインテルCPUの一例を挙げました。まず、最初に選択しないといけないのはCPUブランドです。「Pentium < Core i3 < Core i5 < Core i7」の順で上位ブランドとなっています。

CPUブランドの右にあるナンバーが、プロセッサーナンバーです。基本的には同ブランド・同シリーズで比較し、数字が大きいほうが上位という扱いです。ただし、あくまで認識ナンバーで、インテルも「数字が高いほど高性能」とは言っていません。このプロセッサーナンバーがなかったころは、同じブランド内での区別は動作周波数がよく用いられましたが「マルチコアの登場で一概に動作周波数=速度と言えなくなった」ため、各CPUにナンバーがつけられました。

動作周波数(クロック数)

インテル Pentium G6950 プロセッサー (2.80GHz, 3MB L3 キャッシュ)
インテル Core i3-550 プロセッサー (3.20GHz, 4MB L3 キャッシュ)
インテル Core i5-750 プロセッサー (2.66GHz, 8MB L3 キャッシュ)
インテル Core i7-860 プロセッサー (2.80GHz, 8MB L3 キャッシュ)
インテル Core i7-870 プロセッサー (2.93GHz, 8MB L3 キャッシュ)
インテル Core i7-930 プロセッサー (2.80GHz, 8MB L3 キャッシュ)

次は、「動作周波数」についてです。別名ではクロック周波数といいます。 基本的には、「動作周波数が高い」と処理が速いとみます。しかし、マルチコア構造の違いやキャッシュメモリ、システムバスの違いもあるため、動作周波数だけでは性能を測れません。ですから、同じブランド、同じ構造のCPUならこの数値が高いほど処理が速くなります。

マルチコアによる複数同時処理(マルチスレッド)が注目されている現在では、「動作周波数の高さが処理速度のすべて」ではなくなっています。ただし、マルチスレッドに対応していないソフトではこの動作周波数の高さが処理速度につながるため、下位CPUが上位CPUの処理速度を超えるケースはあります。

3次キャッシュメモリ

インテル Pentium G6950 プロセッサー (2.80GHz, 3MB L3 キャッシュ)
インテル Core i3-550 プロセッサー (3.20GHz, 4MB L3 キャッシュ)
インテル Core i5-750 プロセッサー (2.66GHz, 8MB L3 キャッシュ)
インテル Core i7-860 プロセッサー (2.80GHz, 8MB L3 キャッシュ)
インテル Core i7-870 プロセッサー (2.93GHz, 8MB L3 キャッシュ)
インテル Core i7-930 プロセッサー (2.80GHz, 8MB L3 キャッシュ)

キャッシュ・メモリとは、CPUが内蔵するメモリです。別途パソコンパーツとして搭載するメモリ(メインメモリ)とは違います。CPUはメインメモリに蓄えられたデータを受け取りながら処理を行いますが、スピードアップのため頻繁に扱うデータは内蔵のキャッシュ・メモリに蓄えます。 キャッシュ・メモリはメインメモリより容量が遥かに少ないですが、メインメモリより遥かに速いので、処理頻度の高いデータを蓄えるのです。高性能なCPUほど、多くのデータを蓄えられます。

キャッシュ・メモリは1次キャッシュ、2次キャッシュ、3次キャッシュなど複数ありますが、CPUによって2次キャッシュまで、3次キャッシュまでと決まっています。数字が若いほど高速ですが容量も少なくなります。なお、表記はL1、L2、L3キャッシュというケースが多いです。

例えるなら
キャッシュメモリは、こう理解すると分かりやすいです。CPU自体が社長さん。キャッシュメモリは社長の記憶。メインメモリが秘書です。秘書にあれこれ情報をもらって考えるより、記憶のなかにある情報で考えるほうが行動が速いということです。記憶にない情報は秘書から引き出します。

Core i7-800、Core i5-700シリーズのクアッドコア構造
「Nehalemマイクロアーキテクチャ」構造のクアッドコアを一例を挙げると、1次、2次までは各コアごとにありますが、容量の大きい3次キャッシュは共有となっています。

パソコン購入の際は、CPU自体を詳しくチェック!

インテル Pentium G6950 プロセッサー (2.80GHz, 3MB L3 キャッシュ)
インテル Core i3-550 プロセッサー (3.20GHz, 4MB L3 キャッシュ)
インテル Core i5-750 プロセッサー (2.66GHz, 8MB L3 キャッシュ)
インテル Core i7-860 プロセッサー (2.80GHz, 8MB L3 キャッシュ)
インテル Core i7-870 プロセッサー (2.93GHz, 8MB L3 キャッシュ)
インテル Core i7-930 プロセッサー (2.80GHz, 8MB L3 キャッシュ)

パソコンメーカーが表示しているCPUのスペック情報は、全然足りません。上記はDELLが表示している例ですが、これではコア数、HTテクノロジーの有無、ターボブーストによる最大クロックアップ数などが記載されていません。パソコン購入の際は、CPU自体の詳細も独自で調べておきましょう。

ブランド・ナンバー クロック数
(TB最大)
コア数
(スレッド数)
システムバス プロセス
Pentium G6950 2.80GHz
(TBなし)
2コア(2スレッド) 2.5GT/s 32nm
Core i3-550 3.20GHz
(TBなし)
2コア(4スレッド) 2.5GT/s 32nm
Core i5-750 2.66GHz
(3.20GHz)
4コア(4スレッド) 2.5GT/s 45nm
Core i7-860 2.80GHz
(3.46GHz)
4コア(8スレッド) 2.5GT/s 45nm
Core i7-870 2.93GHz
(3.60GHz)
4コア(8スレッド) 2.5GT/s 45nm
Core i7-930 2.80GHz
(3.06GHz)
4コア(8スレッド) 4.8GT/s 45nm

例に挙げた6つのCPUをもう少し細かく説明すると、TB(ターボブースト・テクノロジー)による最大クロックアップ数が違います。中にはTBがないCPUもあります。
そしてコア数とHTテクノロジーによるスレッド数の違いがあります。中にはHTテクノロジーがなく、実装コアと同じスレッドのものもあります。

システムバスとは、CPUとチップセットをつなぐ回路です。「データが流通する道幅」みたいなものと思えば理解が早いです。ナノメートル (nm) で表記されるのが「プロセスルール」。単純にプロセスともいいますが、これはCPUのフタを開いて顕微鏡で見ることのできる配線の幅です。そして時代とともに配線幅が微細化しています。
微細化されるということは、省スペースで設計ができ、基盤に余裕ができます。そうして、新しい回路を設計することで新型のCPUが登場するわけです。数が少ないほど微細化されて、最先端技術で作られていることがわります。微細化されると必然的にスペックアップしますので、プロセス・ルールをみて性能の良し悪しを判断することはありません。(1nm は10億分の1メートルです。バクテリアでさえ、2000nmもあります。45nmだと何とウイルス並のサイズです。)

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