インテルCPU知識/ターボ・ブースト・テクノロジー

ターボ・ブースト・テクノロジーは、自動で動作周波数を上げる機能。最近のCPUはデータ処理を分散し処理速度を上げる傾向にありますが、マルチスレッドに非対応なソフトでは単に動作周波数の高いCPUのほうが速いです。

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自動クロックアップのターボ・ブースト・テクノロジー


ターボ・ブースト・テクノロジーは、自動で動作周波数を上げる機能です。Core iシリーズのCPU以降に導入されました。まず、マルチコアに対応していないシングル・スレッドのソフトでは、動作周波数の高さがモノをいいます。例えば、音楽管理ソフトはマルチコアに対応していないものが多く、単に動作周波数の高いCPUのほうが速いです。

そこで、マルチコアが効率的でないと判断されたときは、一部のコアをOFFにして、残った一部のコアの動作周波数を上げます。一見、オーバークロックのように思えますが、定格内のクロックアップなのでリスクがありません。

最近のCPU開発は、マルチコアでデータ処理を分散し処理速度を上げる傾向にあります。しかし、速度を発揮するには、使うソフトウェアがマルチスレッドに対応していなければなりません。クアッドコアが導入しやすい時代になりましたが、まだ4スレッド対応ソフトが少ないのが現実です。マルチスレッド対応でもデュアルコアまでだったりと、なかなかクアッドコアを発揮できる機会が少ないものです。そもそも、マルチスレッド対応ソフトがなければ、あとはユーザーの複数同時作業ぐらいしか役にたちません。

ターボ・ブースト・テクノロジーは、各コアごとにクロックアップ

クアッドコアを例にターボ・ブースト・テクノロジーを解説します。Core i7やCore i5には、コアごとに電源供給を絶つスイッチがあります。(パワーゲートという。)ターボ・ブースト・テクノロジーではこれを活用します

ターボ・ブースト・テクノロジー通常時通常時:
まずは通常時の状態。4コアが定格の動作周波数で動作しています。

ターボ・ブースト・テクノロジー2コア2コア、クロックアップ!
環境に応じて2コアで充分と判断した場合には、2コアの電源をオフにして、残りの2コアの動作周波数をあげます。いわば自動オーバークロックですが、この向上は定格仕様なので、本来のリスクを伴うオーバークロックとは意味が違います。

ターボ・ブースト・テクノロジー1コア1点集中!クロックアップ!
1コアだけに集中して大きなクロックアップを図ることもあります。使わないコアの電源をオフにしているため発熱が減り、その分、使っているコアに倍率を上げられます。

全コアクロックアップ全コア、クロックアップもあり
4コアすべて使っていても、余裕があれば全コアがクロックアップする場合もあります。※CPU製品による

次は、動作周波数を上げる(クロックアップ)の詳細を解説します。

内部倍率とクロックアップについて

ターボ・ブースト・テクノロジーの段階
どのようなクロックアップをするのか説明します。例えば、2.66GHzのCPUがあるとします。このCPUが20ベースで生成されている場合、1ベースが133MHzであることがわかります。ターボ・ブースト・テクノロジーによってクロックアップされると、1段階で1ベースずつアップするので、この例では+133MHzずつアップします。
なお、構成ベースはCPUによって異なります。Core i5-750は20ベース、Core i7-860は21ベース、Core i7-870は22ベースといった具合です。

Core i7-900シリーズ Core i7-860、870
Core i7-900シリーズのターボ・ブースト・テクノロジー Core i7-860、870のターボ・ブースト・テクノロジー

そのクロックアップでCore i7-900シリーズでは最大2段階だったのが、後発のCore i7-800、i5-700シリーズで段階数が引き上げられました。なお、最大段階数はCPUによって異なります。Core i7-860、870では最大5段階アップします。

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